「私小説的ドキュメンタリー映画」17歳の瞳に映る世界 しんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
私小説的ドキュメンタリー映画
親に内緒で妊娠中絶手術を受けるために、田舎から大都会へ親友と2人で出かける女子高校生の旅を描く。妊娠中絶を1人で決断したといっても、そこは十七歳の高校生。孤独な心情や不安感がよく描かれていて、観ている私たちも辛くなる。ベルリン国際映画祭で、受賞したもの当然か。
但し、私はこの手の映画が嫌いなのだ。練られた脚本や作り込んだ画面構成や音楽が好きなのだ。虚構なのに、ドキュメンタリータッチは嫌いだ。
また、この邦題は誰がつけたのか。瞳に映るではなくその心情を描いた作品なのに、視点が逆転している。まだ、原題の方がよかった。よって、三つ半。
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