劇場公開日 2021年7月16日

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「タイトルから、夢のような世界を想像してはいけませんよ、ちなみに。」17歳の瞳に映る世界 kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タイトルから、夢のような世界を想像してはいけませんよ、ちなみに。

2021年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 これは見る人の立場によって受け止め方が違いそうな映画だ。大昔の自分、数年前に娘が、もし同じ立場になったら、やっぱりこんな感じの危なっかしい旅をしそうだ、、、と思うと胸が痛み、正直見ていて心地よいものではなかった。
出てくる男たちの心が遠い! 分かり合えないし、わかってほしくもないような人たちしか出てこないのだ。
 この子たちの住む街は、比較的貧しい白人と共和党支持者が多いのかな。(ちなみに、『ブックスマート』に出てきた高学歴・リベラル家庭出身の高校生二人組少女たちとは実に対照的だった。)
 二人の少女の豊かな表情(クローズアップ多し!)、プロフェッショナルに徹した医療現場の女性たちのドライな言葉に救われた。(正確ではないけれど→)「自分で決めたことならいいと思う」というカウンセラーの言葉、柱を挟んでの少女二人の切ない指きり、復路で初めて見れたオータムの寝顔、、、。
さあ、帰郷後はどうなることやら、、、というタイミングでジ・エンド。
想像する余地を贈られた気分で立ち上がった。
そもそも相手は誰なの?父親じゃないよね、まさか、、、(祈)

Kumiko21