「ほっこりする分、儚くて哀しい」ファースト・カウ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
ほっこりする分、儚くて哀しい
牧歌的な、ふたりの友情が心地よい。
優しいクッキーはともかく、目端が利いて利にさといキングが相方に誠実なのは意外だったが、ヒトは心通う相手を求めるのでしょう、鳥には巣、蜘蛛には網、人には友情、ですね。
すべてゆったりしており、追っ手も逃げる方もなんだかのんびりしており緊迫感がないが、現代に生きている自分の目からそう見えるだけで、当時の時間感覚では、あれがMAXスピードなのかも。
話にひねりがなく上映時間も長いが、当時の生活のリアルを観られて飽きなかった。
つぶらな瞳で大人しく乳を搾られている牛さんが可愛い。クッキーがそばに来たらすり寄って甘えるんだから! だけど、オオカミや野犬などもいるだろうに、野ざらしで木につないで飼っているなんて不自然な気もする。
サーターアンダギーみたいなドーナツが美味しそう。
サーターアンダギーは水や牛乳を使わず、その分卵を多く入れるらしいです。
鶏を買っており卵は手にはいるんだから、クッキーがサーターアンダギーの作り方を知っていたら、またはミルク無しで美味しい揚げ菓子を作る工夫をしたら、こんな悲劇にならずアメリカンドリームの成功者になったかもと思った。
ドーナツ作るにはミルクがいる、それなら盗む、という短絡的なところが、この時代の男っぽい。
横になって休んでいる間にやられたっぽい。
もしかするとクッキーはすでに亡くなっていたかも。
銃を構えた「ドーナツ買えなかったお兄ちゃん」がちらっと映ったので、おそらく彼にやられたんでしょうが、遺体が現代まで放置されているので盗賊かも。そういえばあのお兄ちゃんは、ついにドーナツ食べられませんでしたね。
冒頭でふたりの悲劇は分かっていたが、友情にほっこりした分儚くて哀しかった。
コメントありがとうございました。
はい、哀愁が漂いちょっとしんみり。野心家のキングは、クッキーのすべてに向ける優しさに触れ、ちょっと柔らかな表情になりましたね。あのラストは心にのこりますね〜😢
カールⅢ世さん
鉄道建設にも多くの中国人がいたみたいですけど、いつぐらいから移民してきたんでしょうか。出会ったときにクッキーがキングをネイティブ・アメリカンか?と言ってて、中国人見たことなかったようです。あの辺りでは中国人は珍しかったのかもしれませんよね
共感どうも。サーターアンダーギーやドーナツはずっと我慢しています。あの時代に中国人がと書きましたが、ゴールドラッシュで大勢の中国人移民(奴隷?)が労働力としていたらしいです。でも、ニューヨークから流れて来るのは大陸横断ですから無理っぽい。サーターアンダギーは卵だけなんですね。勉強になりました🤤