「途中飽きて寝そうになった」ファースト・カウ だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
途中飽きて寝そうになった
映画選びの参考にさせてもらってる映画評論家が、熱く薦めていたのでみてみた。
んが、あたしにはそんなにハマらなかった。
画面暗くて何映ってるかわかりにくいところ多いし、時間の進み方もはっきりしないし。
導入部はたぶん現代で、偶然女性が河原で見つけたふたりの白骨遺体が、クッキーとキング・ルーで、そこから一気に西部開拓時代に飛んで…なのはわかったんだけどね。
西部開拓時代が具体的にいつかわからんかった(1860-1890年あたりを指すらしい)。
キング・ルーと最初に会った時から、再会時までの時間経過もわかりにくいし(セリフで2年と言ってたような)、親切設計な映画ではない。
わかりやすいものを求めているわけではないけど、画面の暗さが読み解く気力を奪う系だった。
ともだちになった2人は、立身出世を夢見て、街に一頭だけいる牝牛からミルクを盗み、ドーナツを売り始める。商売はうまくいくものの、牝牛の持ち主に盗みがバレて、追われて逃げて、なんとか金を持って2人は合流するが、追っ手に見つかってる(ドーナツ買えなくてしょんぼりしてた、仲買人の雇い人)。そんななか、クッキーとキング・ルーは、白骨遺体が見つかったと思われる場所で、寝転んで休む、というシーンで終わる。
追っ手に撃たれたか、寝転んだまま死んだか、クッキーはそもそもキング・ルーが寝転ぶ前から死んでたのか。そのあたりはぼやかしたラストだった。
匂わせラストは別に嫌じゃなかったんだけど、中だるみがあって、ちょっと集中できなかったんだよねー。
うーん、ケリー・ライカート監督、アマプラに何本か過去作あったけど、自宅で見たら速攻飽きて閉じちゃう系かなぁ。
ドーナツを揚げて、蜂蜜垂らして、シナモン削って…というシーンは丁寧でよかった。油とか小麦粉や蜂蜜は手に入るのに、牛がいなくてミルクが手に入らないということが、あんまり腑に落ちなかった。