「共感の会話に潜む不穏なもの」逃げた女 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
共感の会話に潜む不穏なもの
女性同士の会話って、日常にあった出来事を共感し合う作業みたいなもの。「おいしいね」「ホント、おいしい」「だよね、おいしいよね」。本作でかわされる会話もそんな内容になっているが、そこに少し要素が入り込んでくる。主人公ガミの言う「愛する者はいつも一緒にいないと」という夫の言葉だ。
結婚して5年、1日たりとも離れたことのないガミが夫から離れて友人や先輩に会いに行くこの話。会いにいく3人は3様だが、ガミの言う夫の言葉は毎回登場する。何かをアピールしたり、確認したりするようにも思えるが最後までハッキリはしない。観る人が観たらわかるものかもしれないが。
3つのエピソードにはそれぞれ男性が登場するのだが、それもまた妙な存在。心がザラザラする感覚になる。
個人的にはまったくハマらなかったし、面白さもわからなかったが、好きな人がいるのは理解できた。
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