なぜ君は総理大臣になれないのかのレビュー・感想・評価
全78件中、61~78件目を表示
音の使い方が良い
音の使い方が良い。
このようなドキュメンタリーだとまあ配信なりで観ようかとなるかもしれませんが、これは映画館で観るべき作品になってる。音、BGMがなかなか効果的に使われている。
2時間エンターテインメントとして観ることもできる。
2003年~2020年の映像記録をうまく使って、特に本人よりも、父母や娘たちがその時間の経緯をうまく表しつつ
17年間の圧縮しているからこそ、次から次への難題が巻き起こり、それをいかに乗り越えるか?逃げずに真正面から行くのが不器用でカッコ良くもありカッコ悪くもある。飽きさせない。
わたしは日本における政治家と軍人のイメージの悪さがおかしいと思っている。本来国を導く人と国を守る人は尊敬されてしかるべきなのに。子供が憧れるような仕事のはずなのに。
なぜだろう。その答えの一端がこの映画にはある。
2021/11/4追記
今回の衆院選では選挙区で当選しましたね。立憲民主党の代表戦にも出馬もありそう。映画も支持拡大の一因だど思います。悪いことではないです。映画でしか彼を知りませんが、この真っ直ぐなまま代表になると面白いだろうなあとワクワクはしてきます。
静かな感動
私は小川さんと同じ選挙区に住んでいましたので、小川さんが初出馬したときから応援していました。香川に彗星のような存在の政治家が現れたと思いました。あれから17年の歳月が流れたのですね。映画を観て、家族の皆さん方の献身的な活動を知りとても感動しました。上映中、感動がじわじわと湧き起こり涙が頬を伝わりました。小川さんのセリフにあった「決してあきらめてはいけない」を胸に刻み、私も日々を頑張って生きようと思いました。草原を焼き尽くす燎原の火のごとくこの映画の上映館が増え、一人でも多くの方に小川さんのような熱い志を持った政治家がいることを全国に、いや、世界中に知っていただきたい。そして小川さんのような政治家に小選挙区で勝ち抜き、責任ある立場で政治活動をしていただきたいと実感しました。また、小川淳也さん夫妻とその娘さんそして小川さん自身のご両親と深い信頼関係で結ばれていることが良く理解できました。あるべき家族の姿を見せていただいたと思っています。
素晴らしい映画を作成された大島監督と小川さまに深く感謝いたします。ありがとうございました。
1票の責任
自分の選挙区の方が映画で紹介されて、鑑賞。
もともと誠実な印象を持っていたが、ここまで私利私欲でなく、政治の事、これからの日本の事を考えている人とは知らなかった。
コロナ禍の中、このままの日本に不安がある中で、1票の重みと責任を感じました。
影ながら応援していきたいです!
面白かった!!
面白かった!!
若手政治家の20年という時間を追ったドキュメンタリーなんだが、なかなかに見応えがあった。
ひとりの若者が政治の世界で挫折に挫折を重ねて、いろんな思案に翻弄され、一見とことん疲れていくさまが映し出される。
でも、彼は疲れていても失敗を重ねても、いや失敗を重ねるからこそ、敗れ続けてより立派になっていく。
己れの足りない部分を見つめ、負けた側や少数派の意見を届けようともがく。
立派という他はない。
こんな経験を重ねて、人間としての厚みを増した者がリーダーに、いやこの世に増えていったらどれだけ住みやすい世の中になることか、と思った。
「人間はそんなもんじゃない」。彼のこの人間の力を信じた言葉が胸に残る。素晴らしい人だと率直に思った。
彼とともにいる家族がまたすごい。家族が選挙を一緒に戦う姿に、涙があふれた。娘さんがあんなに丁寧に頭を下げていた姿はなにかとても純で美しいものを見せてもらった気になった。
家族のドキュメンタリーとしても一級品だと思った。
希望と絶望のあいだ
恥ずかしながら小川淳也という政治家を知らなかった。いやどこかで目にしたり耳にしたりはしたことはあると思う。思うが認識していなかったということだ。衆議院議員の定数は、現在は日本国憲法施行後最少とはいえ465。全員を認識している筈もないので致し方ないとは思いつつも、しかしその465人の中で私たちが明確にその主張を知る人は何人いるのだろうか。
この映画は大島新監督が、知己である小川淳也議員を初出馬から17年間、追ったドキュメンタリーである。
ドキュメンタリーは否応なくその監督の「物語」であるから、本作に於ける「小川淳也」は些か理想型を体現しすぎた人物のようにも映る。しかしまた、その理想型だけでは政治の世界を泳いではいけないこともこの映画はリアルに映し出す。
若き日の小川は「51対49」の論理を語る。たとえ51対49でも結果は1対0。そのとき51の側は49を背負っていかなければならない。しかし、現実は51しか見ていない。
確かに今の政治というのは「敵か味方か」が強くなりすぎて、負けた方を背負う行為が「妥協」と見做される空気がある。落とし所を見つけるということができずに硬直し対立する。悪循環である。
小川の両親が指摘するように、彼は「理想型」の中道政治家であり、本質的に今の政治「業界」には向いていないところがある。母は「大学教授の方が向いていたんじゃないか」という。啓蒙する側が向いているのではと。確かにそうかもしれないと思える部分が多々映画には映し出される。51対49の論理などその典型である。
映画の中心は、2017年の衆議院議員選挙、小池百合子率いる「希望の党」が政局を引っ掻き回した選挙である。希望の党への合流を決めた前原誠司の側近であった小川は、葛藤しながらも希望の党に合流するが、大島監督に問う。
「無所属で出るべきだったか?」
理想と現実の狭間を見る思いである。小川は小池百合子を「小池」と呼び捨てにし、全く信頼を置いていないものの、様々なしがらみと党に所属する利点を鑑みて合流する。
選挙戦は見ていてもこちらが苦しい。いつまで経っても変化しない選挙戦術もそうだし、家族総出の運動(「娘です」というタスキをかけた娘さんたちの活動を大変複雑な思いで見ていた)も。罵倒する人、励ます人、そして無視する人。どれだけ理想を持っても、名のある者、地盤がある者が勝つのが選挙だという現実。そして選挙区で勝てる者が力を持つ構造。
理想と希望に溢れた若者が、年を経て現実に絶望する物語としても興味深い。小川淳也は理想を持ち続けてはいる。しかしそれは常に現実との葛藤である。どれだけ真っ当なことを言っても、政治は数。人脈。
政治家に希望を持たせると同時に政治に絶望する映画でもある。
「君はなぜ総理大臣になれないのか」という問いの答えはこの映画全体が物語る。コロナ禍で監督とSkype越しに交わす会話で小川はこの問いに「YESと答えられなければ議員辞職している」と言う。しかし、彼は勿論知っている。自身が所属した民主党政権の崩壊と、その崩壊を基盤とした安倍政権の盤石さを。彼が総理大臣になれないのは、小川淳也という人間の問題というより、この国の政治のあり方(それは有権者の意識も含めて)の問題なのだが、それはどうやったら変えられるものなのか、正直私にも分からない。
とてもいいドキュメンタリーです‼︎
タイトルに惹かれて何気なく見ましたが、本当に驚きました。初めて映画館で泣きました。涙が出過ぎてマスク濡れました。こんな政治家が日本にいるんだという嬉しい驚きと、自分の生き方を考え直したくなる映画でした。こんなに心を動かされる映画に出会うとは思ってなくて、0時過ぎたのになかなか眠れないのですが、明日仕事なのでもう寝ます。
理想と現実
主人公と同世代なので、感情移入しやすかった
選挙を手伝う娘さん二人の場面は必見(親目線なので涙腺崩壊、そりゃあ家族使うよ…)
自分が20代の時観たら、また違う感情が湧き上がるだろうが
色々考えさせられる
絶望するは自らに巣食う当たり前の絶望
「なぜ君は総理大臣になれないのか」
まさに今見るべき、〝女帝・小池百合子“と対をなす様な映画です。問いの立て方が、さすが。秀逸です。
「超高齢化社会は国民が我慢しないといけない」という耳障りの悪い事を掲げ悩み続ける彼とは対照的に、女帝はその場その場に適したおいしいエサを提げどこまでもしたたかに立ち回る。
比べてみると確かに彼は政治家には向いてないのかもしれない、と思います。でもそうやって納得してしまいそうになる事自体、ゾッとします。
いつだってものごとは地味で複雑です。白か黒かには簡単に分けられない。だからその都度真剣に悩む彼の姿に、本当に心打たれます。高村光太郎の「火星が出てゐる」という詩を思い出しました。
単に政治の話ではなく、めちゃくちゃ魅力的な人間の映画です。
社会と個人の15年を振り返る
この映画に写っている国政選挙は欠かさず投票していたはずなのに、当時の選挙公約や争点は「あーそういえばそうだったなあ」ぐらいにしか覚えていなかった自分です。毎回、そのときの世間のムードに随分影響されて投票行動していたと思います。
この国の現実。
かねてより、もっとノンフィクション映画が作られ、観られるべきだと考えている。
あまりにも現実が隠され過ぎていないか。
テレビを見ていても、そう感じる。
ドキュメント番組は深夜の時間帯に追いやられ、多くの人が見るニュースやワイドショーは番組構成やコメンテーターらによって、巧みに情報を操作される。
この映画は高らかな理想をもって選挙に出馬した、ある政治家の苦闘の記録だ。
国の将来を思い、政治に関わっていくはずが、些末的な事象に翻弄され、選挙を戦い、議員になるだけで息も絶え絶えに見える。
本来は彼のような善良で頭のよい人間に、この国を託したい。
だが実際は欲にまみれた魑魅魍魎によって、この国は支配されてしまっている。
なぜ彼は総理大臣になれないのか?
なぜ我々は彼のような人を総理大臣にさせられないのか?
映画としては、もう少し、いろいろな部分で突っ込んでいって欲しい気がした。
政治家、小川淳也氏もちょっとキャラが弱い(笑)。
ひょっとしたら国会質疑の方が、彼の良さが出てるかも知れない。
この映画を観て、彼に興味を持ったらYoutube等で国会質疑の様子を見て欲しい。
そして、この国の現実を、もっと知って欲しいと思う。
なぜこんなに目が釘付けになるのか
弛緩することなく、ひたすらに突っ走る映画。
「本人」と自転車に旗を立てて地方都市を走ってゆく姿はもう園子温の「自転車吐息」かと思うくらいシンボリックなキャラクターになっている。それにちっちゃな娘さんがやがて「娘です」という襷をかけて父につづく。
17年という歳月の中、年老いていく両親、成長する娘、変化する政党、そんな中、ハゲもせず、太りもせず、まっすぐなままの小川淳也氏。変わらない姿、を伝えるための17年。こんな人もいるんだ、いて欲しい。そしていつか陽の目を浴びて欲しい。劇中の国会での姿があまりに美しくて帰りにYouTubeで映像探した
日本の政治土壌全体の問題を浮き彫りに
政治家小川淳也のドキュメンタリー映画である。政治家のドキュメンタリーなのに何故か泣ける。「息子は政治家に向いていないと思うが、もし日本を変えられる政治家がいるとすれば、それは息子ではないかと思う」という父親の言葉には、息子を信じ、息子を尊敬し、そして息子を心配する親心が溢れている。
以前ビートたけしが、脳にもスタミナというものがあるとテレビで言っていた。どういう文脈かは忘れてしまったが、同じテーマをずっと考え続けられる人とそうでない人がいるというふうに受け取って納得したことは覚えている。
最近のニュースを見ていると、まさに脳のスタミナがないというか、考え続けるよりも安易な大義名分にすがる人が多いように思える。その代表は安倍晋三だ。国会中継を見る人が少ないのからなのか、総理大臣としての答弁に、思慮が殆ど感じられない。多分問題を深く考えることが苦手なのだろう。
映画が始まってまもなくの大島監督との会話の中での小川議員の「精神生活は8割が我慢で1割が忍耐、残りの1割は辛抱」という言葉は、政治家としてやりたいことの前に党利党略のために時間と労力を費やさねばならない現状に忸怩たる思いを抱いている小川淳也の本音の吐露である。
そして安倍総理については、国民のことは何も考えていないし、多分、特にやりたいこともないのだろうと一刀両断にする。憲法を変えたいのかもしれないが、それは国民生活には無関係のことだ。国民のためになにかやるという気持ちがない。同じように小池百合子も切って捨てる。その主張は正論だと思う。日本にこんな政治家がいるとは思わなかった。
現在の日本は政党政治だから政党に属している議員と属していない議員の扱いに差がある。これは本当は憲法違反だと思う。政党に属していようがいまいが、選挙で選ばれた国会議員として平等の扱いを受けなければおかしい。国民の税金を政党助成金として政党には配布するが、無所属の議員には配布しない。比例代表制にも重複できない。ならばひとりでも政党を名乗ればいいかというと、国会議員5人以上などの要件があるから無理だ。政党が優先される政治体制が、政策立案よりも党利党略を優先させる土壌となっている。
加えて国会は多数決だから、主義主張を通すためには選挙で政党としての勢力を増していく必要がある。数の力というやつだ。だから選挙に勝つことが最優先され、次第に選挙に勝つための政治ということにシフトしていく。
有権者が政治家の実績や主義主張を判断して投票するならそれでもいい。しかし判断のためには、その政治家が有権者のために何をしてくれたか、何をしてくれようとしているのかという情報が必要だ。そしてマスコミはその情報を殆ど出さない。今はインターネットで実際にその政治家が何をしたのかを調べることができるし、有権者も自分で情報を集めて判断する傾向にあるが、まだまだ少数派である。
有権者の大多数は候補者との個人的なつながりや、街角で握手してくれたとか、所属する組織が応援しているからなどで投票先を決める。または見た目や印象で決める。だから候補者は有権者と握手して回る。所謂ドブ板選挙だ。小川淳也はこのドブ板選挙が苦手である。しかし現状の社会のありようがそうなのだから、やらざるを得ない。家族を総動員して選挙区を回る。本当は得意の統計資料を揃え、国が次にやるべきことは何かを考える時間のほうがよほど大切なことはわかっている。しかし日本のしがらみ政治がそうさせない。
小川淳也のもどかしさが画面一杯に伝わってきて、こちらも胸がいっぱいになる。「なぜ君は総理大臣になれないのか」というタイトルは、小川淳也という政治家個人ではなく、日本の政治土壌全体の問題を浮き彫りにしている。本来、有権者は現実を諦めることなく、志を高くして理想の政治家を求め続けなければならない。当方などは日本の有権者に匙を投げているが、小川淳也は諦めていない。人間はもっと賢くなれるはずだと信じている。
国民を信じている政治家と侮っている政治家がいて、残念ながら後者が優位なのが日本のお寒い政治事情だ。7月5日投票の都知事選で小池が再選されてそれを証明するだろう。もし小池以外の候補者が新都知事になるようなら、東京都の有権者も捨てたものではないが、そんなことにはならないだろうな。
民度が低いんです。
ずっと日本の選挙や政治に不信感を持っているので、とても面白かったです。私がずっと変だと思っていた事と今作を鑑賞して新たに変だと思う事が出てきて、やはり日本の政治や選挙は絶対に変だと再認識しました。
・選挙は名前の連呼→政策よりも名前が重要です。
・議員の身内を出す→政策に全く関係がない。家族が可愛そう。
・政治家は高齢男子ばかり→国民は高齢男子だけではありません。政策が偏ります。
・後援会も高齢男性が目立つ→国民の半分は女性なのに。
・国会で野次る寝てる政治家→麻生さん、日本の国会議員(自民党)は民度が低いですよ。
・やってる風政治家→やってる風の政治家がTVに出まくりマスコミが称賛する。TV=電通
・議員の給与→世界一高い(小川さんの自宅があまりにも庶民的だったので、議員をしているとお金がかかる何かがあるのでしょうか?それとも貯金をしているのでしょうか?)
民進党に投票していた身としては、小川さんの地元であれば、私も絶対に怒りますよ。小池百合子氏とは「安保」の考えが全く違いますし、そもそも私は「安保」に反対する議員に投票したので。この希望の党の一件から、私はブレない共産党やれいわに投票する様になりました。
小川さんは民主党はオペレーションがダメだったと仰っていましたが、私はそうは思っていませんでした。具体的にどこがダメだったのか説明があったら、嬉しかったです。また、今の安倍政権のオペレーションが悪すぎるのは、自民党の運営能力が以前より大分落ちているからではないでしょうか。アベノマスク、電通中抜き、黒川氏掛け麻雀、河合夫妻逮捕etc...もう論外かと。
安倍政権が酷すぎて、カナダのトルドー首相やNZのアーダーン首相、台湾のオオドリー・タン氏がもし日本のリーダーだったらと、毎日妄想してます。何しろ頭が良くて多様性があって男尊女卑じゃない。むしろ#metoo。これが今の世界のスタンダード。そのスタンダードから何億光年も離れている日本には、本当に本当に絶望感しかありません。
仮に日本の政治に希望を持てるとしたら、トルドー首相やアーダーン首相の様な逸材が実は日本に眠っていると思うこと。そんな議員を求めて見つけて育てるのも私達国民です。私の本音は女性のリーダーがベスト。でも、小川さんがトルドー首相やアーダーン首相ほどリベラルになり得るのならば、100%支持します。現状でも安倍さんよりも総理大臣になって欲しいとは思ってます(小川さんがこのレビューを見てくれるといいなあ)。
いつか本当のヒーローに
真っ直ぐな志で国のために働くべく選挙に挑むも、政局という大河の濁流にのまれ常に苦悩する
衆議院議員・小川淳也さんと彼を支え続ける家族や支援者の汗と涙を追ったドキュメンタリー。
妻、二人の娘、両親、町の人々。
アゲンストな罵声に耐え、ひたすら頭を下げる様に涙が出た。
家族愛や関わる人たちとの絆を描きつつ
一人の政治家の視点から激動の政権闘争期と現在の乱世を炙り出す編集が素晴らしい。
時系列に沿ってディレクターの気持ちが親族のように寄り添っていくところも見どころ。
17年の長きにわたる取材の賜物である。
とりあえず、時が来るまで、
また大きな流れが来る日まで小川さんには国会議員でいてほしい。
良い風が吹いて、万が一でも彼が総理大臣になる日を夢見て生きてみたい。
国政への落胆も未来への喪失感も払拭してくれるような、オレたちの未来を託せる人物に出会えた。
いつか本当のヒーローに、
総理大臣になる日まで、
初志貫徹で突き進め!!
絶望感
旧民主党→民進党→希望の党→無所属(立憲会派)
香川県の小川淳也議員に17年張り付いた作品。
ドキュメンタリー映画としては、秀逸で面白い。
だけれども、小川氏を通して見えてくる、与野党を問わず日本の政党政治が根っこまで腐っていて、「国民の声」は国会にも霞が関にも届かない現状を再認識させられて、改めて絶望感。
国政よりも党利優先の党幹部、新聞社オーナー一族の自民議員のやり口、老人政治家たちの危機感のない国民と乖離した感覚、離散集合を繰り返す志なき野党。
小選挙区で勝てず、比例代表で返り咲き当選ばかり、しかも現状無所属の身である小川氏が、総理になれないのは当たり前とはいえ。
誠実であればあるほど、「政治家に向いてないのではないか」と壁にぶつかり、党内での出世からは遠のいていく姿は哀れでした。
一議員の志だけではただただ無力でしかなく、これって今後どんな人が出てきても、腐った世は変わらずに続いていくように映りました。
政党ではなく個人としての政治家を知る貴重な映画
めちゃくちゃ面白かったです!
政治家って大変だなーってつくづく思いました。
立候補してくれてありがとう!
こんなに優秀で真面目で誠実な人が、落選するんだなーとため息。
私の地元でも、2017年の選挙で民進党から希望の党に行った議員がいたんですよ。
それまで何となくその人に投票していましたが、
安保法案絶対反対だったので、それ以降その人には投票しなくなっていました。
小川さんの苦悩を見て、
選挙って一筋縄ではいかないんだなーと思い改めました。
そんなに熱心な支持者でなければ、
所属政党とか、雰囲気でなんとなく決めると思うんです。
候補者個人の人となりまで中々分からないので。
でもこの映画を見て、
もう少し候補者個人に注目してみようと思うようになりました。
小川さんはこの映画で人気出るかな?
どうかな?
ぜひ出世してほしい。
偉くなった小川さん、見てみたいですねー
良質の政治ドキュメンタリー作品
小川代議士の生き様を通じた、日本の政治の一面を垣間見ることができる。
ただ残念ながら、作品の内容よりも個人的には政治家としての小川代議士に魅力を感じることが出来なかった(たんなる個人的な嗜好の見解です)。
全78件中、61~78件目を表示