劇場公開日 2020年6月13日

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「絶望感」なぜ君は総理大臣になれないのか コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0絶望感

2020年6月20日
PCから投稿

旧民主党→民進党→希望の党→無所属(立憲会派)
香川県の小川淳也議員に17年張り付いた作品。

ドキュメンタリー映画としては、秀逸で面白い。
だけれども、小川氏を通して見えてくる、与野党を問わず日本の政党政治が根っこまで腐っていて、「国民の声」は国会にも霞が関にも届かない現状を再認識させられて、改めて絶望感。

国政よりも党利優先の党幹部、新聞社オーナー一族の自民議員のやり口、老人政治家たちの危機感のない国民と乖離した感覚、離散集合を繰り返す志なき野党。

小選挙区で勝てず、比例代表で返り咲き当選ばかり、しかも現状無所属の身である小川氏が、総理になれないのは当たり前とはいえ。
誠実であればあるほど、「政治家に向いてないのではないか」と壁にぶつかり、党内での出世からは遠のいていく姿は哀れでした。
一議員の志だけではただただ無力でしかなく、これって今後どんな人が出てきても、腐った世は変わらずに続いていくように映りました。

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コージィ日本犬