劇場公開日 2020年6月13日

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なぜ君は総理大臣になれないのかのレビュー・感想・評価

全92件中、41~60件目を表示

4.0「君」という表現は痛いところをついている。

2020年9月13日
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細かい話だか、タイトルの「君」というのは、小川議員を子供扱いしていてよくない。日本語はいろんな表現があって細かいから適切な表現がなかなか難しいが、「君」なんて聞くと政治家を志す若い大学生の話かと思ってしまっていた。

いかに小川議員が大変な思いをしているかが伝わってくる映画なのに「君」じゃあ、上から目線がもろに出てるし、敬意にかけていると思った。

なぜ、小川議員のような真底誠実で公共のために人生を賭ける人が、活躍の場を得られないのか。決定的に足りないのは本人いわく、偉くなりたい、栄華を満喫したいという、立身出世のための権力欲。たしかにそうだと思う点を自覚している。やはり政治家の本質は公共のためというより、自分のためが第一にあるのだろうか?

政治家になりたい、ましてや総理大臣になりたいという人は、なぜなりたいのか?それは権力の魅力を誰よりも理解している人だからなりたいのだろう。基本は自分のためにやっているわけだ。だから世間から気持ち悪がられ、嫌われるわけである。嫌われることよりも権力の魅力のが勝ると思っている人たちである。
それを必死に隠して、公共のためにやっているように見せるわけである。

だが、本当に権力欲がない政治家がいたとしたらそれは本当だろうか?本当に国や地域のためになることだけに生きがいを感じる人がいるのだろうか?

この映画で、そういう政治家がいたことを観客は知らされる。小川議員はそういうタイプの政治家であり、それこそが衝撃だった。そんな人がいるのだと思わされるわけだ。

政治家は、自分の権力欲を満たす人たちばかり、むしろそれはあたり前のことで、しかもそれが政治家の本質だとしたら、権力欲のない政治家は政治家に向いてないという話になってしまう。小川議員は何ものなのか?という話になってしまう。

公共のためと、立身出世欲のためは一見矛盾するようにみえるし、そりが合わないようにもみえる。実際、公共のためなど度外視している政治家が今現在もっとも権力を握っているかのように思える世の中だと思えなくもない。それこそが政治家の本質なのだし、それが当たり前だからということで、だんだんどうでもよくなってしまうという流れに世の空気がなっているように見えなくもない。

だが、そもそも、公共のために何かをしたいということと、立身出世欲や権力欲は矛盾するのだろうか?

それはありえないと思う。

だれでもかすかな権力欲はある。どんなにダメな会社、学校なんかの組織にいて、仕事ができない、もしくは勉強も運動も取り柄がなくて、その組織において、なんの存在意義もないと自分では薄々わかっていても、そこで自分に都合よく物事が進められたらだれでも嬉しい。どんなにバカでも能力がなくても生きる楽しみとして権力は欲しい。

論理的にも、当たり前だが、権力をもってして、自分のためにもなり、公共のためにもなるということはあるし、そこを狙って小川議員は政治をやってるはずである。小川議員は、群を抜いて勉強ができ、性格も溌剌として明るく曇るところがない。相対的に相当優れた人で元官僚で今は政治家なのだから、権力欲ゼロではないはすだ。むしろ普通の一般人よりも権力欲はあるはずである。ただ、政治家の世界では、その程度が低いだけだと思う。

もっと言えば程度の低い権力欲では本当に権力を握るのは、かなり困難で、強欲バリバリでないと権力は握れないということであり、この映画のタイトルの「なぜ」への答えは、極端な権力への強欲さを持ち合わせていないからということになるだろう。言いかえれば強欲であり権力をもつことが誰にとっても魅力的なことであれば世の中の誰もが総理大臣になりたいと思うし、政治も楽しくなるということだと思う。

この映画のタイトルは、なぜそんなおしとやかに政治なんかやろうとしてんの?というようにも聞こえる。誠実さや謙遜な小川議員な人柄を挑発しているようにも聞こえる。挑発的な表現として、小川議員を「君」扱いしているわけだ。

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屠殺100%

4.0何を根本に生きるか?

2020年9月12日
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この総裁選でどこのインタビューだったか忘れましたが、I候補が「〇〇を考えたら、こんな商売やっちゃいません」ってTVで言っていたのを聞いて、政治家は商売なんだと改めて思った自分がいた。

この小川淳也さんという代議士さんは、多分社会に対しての向き合い方が不器用なまでに純粋である分、傷つくことが多かったのではと推察出来る。このドキュメンタリー全編にわたって、政治にこんなに自と他の領域で翻弄され続ければ、自分だったらとっくにすぐ辞めるだろうと思い、なにかその世界には魔力みたいなものがあるのかなと思ってしまった。

公開記念オンライントークで監督がおっしゃっていたように、今の時代にこのような愚直なまでの信念を持つ小川さんが輝きを持つとすれば、日本の民意という化け物も変わっていかざる得ない。
ただそれには一人では立ち向かうことは到底無理で、自らをさらけ出し同志を募り、また権力を持つ人に対してのそうとうしたたかな戦略が必要なんだろうと帰り道々思いました。

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ソルト

4.0そりゃぁ、変わらないよなぁ。

2020年9月4日
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ドキュメンタリーとしてよくできている映画だと思いました。
題名から推測すると夢見がちな政治家をシニカルに見せるのか?と
思いましたが、いえいえ、志を変えない、人民のために動き回る(回っているであろう)
イチ政治家、小川さんに密着することにより、この国の政治の「なんだかなー」感をババンと
映し出してくれます。
小川さんの志を達成するための道のりが遠いこと遠いこと・・・。
志だけでは勝負できない政治の世界。当選しなければ何も始まらない政治の世界。

小川さんのように志あっても、行政の中枢に行けない政治家達が多くいて、
その方々を束ねるリーダー次第なんだと痛感した。
でもそのリーダー選ぶの国民じゃないんだよなぁ・・・。

なんだろー、この国の政治って・・・・って考えるには良い一本です。

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バリカタ

2.5期待ほどの感動はなかった

2020年8月22日
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一言で言えば、選挙って大変だなぁということ。映画の主旨は、国づくりの理想に殉じるか、国取りの野望に
燃えて手練手管に勤しむかが、総理になれるかどうかの分かれ目なのか? のように思えた。
ともかく、旧態依然の政治家力学は何とかならないものか?

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キンタ

3.5その答えは映画に映し出されているでしょう

2020年8月20日
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りゃんひさ

3.5面白くは、あった。勉強には、なった。

2020年8月17日
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肝は、彼も妻も二人の娘も、いずれも鼻につかないタイプの美男美女であることだと思う。

だから、政治家という暑苦しそうな職業の中で、理想論を語り続ける彼に違和感が生じないのだろう。外見も、やはりひとつの長所だということだろうか。

「現代の政治家は、実った果実を分配する役割ではすでになく、痛み・苦しみを分かち合うことを国民みなにお願いして回る役割だ」 という彼の持論には全く同感。
だが、一方で自分は 「痛み・苦しみを分かち合うべきという正論を言った者は、選挙で負ける」 と思い込んでいる。 その中で、理想論と言うのは冷たすぎるかもしれないが、持論を言い続けて、それでなお政治家を続けている彼の存在は、希望なのかもしれない。

政治や選挙の勉強になりました。
選挙は、51:49で決まり、結果は1か0か、つまり勝つか負けるか、だけだ。だからこそ、51を得た者は、49の思いも背負わなければならない。「今は、勝ったら、51の意見だけを言っている。これでは政治はよくならない」という彼の意見も、なるほどなあ、と感心しました。

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CB

5.0観にいってよかった

2020年8月15日
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政治に対して斜にかまえている自分が恥ずかしくなりました。まず本人が魅力的だし、家族も魅力的。そして何より監督の姿勢が変な政治的かたよりもなくて、フラットで、根底に被写体への愛情があって好感がもてる。

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つくねと皮以外は塩

4.5政治と選挙の見方が変わります。|持続可能な未来は来るのか?

2020年8月9日
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上映館がとても少ない、近所の映画館で上映していたのはラッキーでした。
もしかしたらドキュメンタリーって、ドラマより面白いのではないでしょうか?多くの人に観てもらいたい作品です。

香川一区の政治家小川純也氏が政治家を志した2003年から2020年までの軌跡を追っていました。誰もが「こんな真っ直ぐな政治家がいたんだ。」「地盤を持たないと選挙活動って手作りなんだ。」と思うでしょう。

心打たれたのは慶應大学教授の井出さんの応援演説。ここだけでも国民全員に観て欲しいです。このあたりから目頭が熱くなって、「妻です。」「娘です。」の名入りたすき掛けでの選挙活動で涙腺崩壊。やらされてる感はまったくなく、本当に父親の背中を信じている家族の姿がありました。

結果は僅差、だからこその比例復活当選、だだ、比例当選の議員はとても立場が弱いそうです。元々の中選挙区制に戻して欲しい、実際小選挙区制になってから自分の選挙区に投票したい人いなくて困っています。(早速総務省宛に意見書をメールしました。)

参りました。こういう映画こそ、たくさんの映画館で上映してほしい。2年前の「カメ止め」みたいに全国に波及することを祈っております。

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buros777

5.0全ての有権者諸君!

2020年8月7日
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よく泣く男だよ、小川淳也。私も泣いちゃいましたよ、マスクがじっとりしちゃいました。

誰とでも笑顔で両手で握手をする、たすきをかけて選挙カーから連呼する、そんないかにも「政治家」の小川淳也。
でも違うね、中身が。

こんな議員がいるって事を全ての有権者に知って欲しい。
国会議員の全てがこんなに真面目に政治を考える人であって欲しい。
そして私達有権者がこういうちゃんとした議員を選びたい。
そうしたら本当に日本は世界に誇れる立派な国になれるはず。(トイレの綺麗さ以外に自慢できるところのない国じゃないぞ!ってね。)

沢山の人に見て欲しいと心から思った映画です。
まだ見てないあなたの隣の人にも勧めて下さいませ。
日本がいい国になる一歩ですよ!

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ちこどん

4.0ご両親が普通の人

2020年8月7日
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この人の所属遍歴だけ見たら、人気そうな話題の党をウロウロしてると思っちゃうだろうけど、本当はこんなに苦悩してるんですね。選挙行く前は候補者全員のこういう映像みたいと思いました。

ご両親の感覚がすごい普通でいいですね。娘たちは19,20歳の多感な時期にあんなタスキかけて自分の街でお父さんの応援するってのはなかなか異常で(悪意はないです)、政治家の家に育つってのはこういうことなのかと思いました。

大島監督お父さんの面影ありますね。

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三毛猫泣太郎

5.0まだ君を総理大臣にできる日本か。

2020年8月6日
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泣ける

興奮

知的

このようなタイトルの作品を観た後で、問いたくなるのは
「まだ君は総理大臣になりたいのか」なのだが、問われた
彼の答えはイエスだった。そうでなければ政治家を続ける
意味がないとハッキリ答えている。ではなぜなれないのか。

彼がおよそ政治家らしくないからだと思った。その、らしく
とは私たち国民がずっと見てきた金と権力に彩られた上昇
志向の強さで党利党益に貢献し、出世して知名度を広げる
貪欲さだ。失礼ながら彼には全くそれが無い。志は高くも、
地盤・看板・カバンなしで戦う彼の武器ってじゃあ何なの。

理想や信念を失わない彼が、家族を巻き込んで進む姿には
涙しか出ない。彼を支持し応援し、素晴らしいスピーチを
こなす教授といい、彼にはその人間性による支持者が多い。
大島新監督もその一人だ。選挙で彼を落とす有権者がいる
なんて信じられない、なんて擁護したくもなってはくるが。

冷静に息子を見つめる父親の意見、幼い子供を預けてまで
選挙活動に尽力した妻の意見、17年間にも及ぶその記録は
両親の老いと娘たちの成長もしっかりと描き出してくれた。
彼らこそ、今更だけどまだなりたいのかと聞きたいだろう。
家賃4万7千円の住宅で、油揚げを旨い旨いとほうばる彼に。

彼が“統計王子”の愛称で呼ばれた国会での質疑は、以前に
見た記憶がある。素晴らしいツッコミ演説に惚れ惚れする
一方で、苦悩を抱え勢いを失っていく姿には溜息が漏れた。
本来だったら、彼のような政治家が理想なのかもしれない。
だけど世の中、理想どおりに運ぶものなんてなんにもない。

大変失礼ながら、私はその顔相にも弱さを感じてしまった。
自民党の平井卓也氏と並んだその姿には、まるで悪代官に
仕える手付のように見えてしまったほど(ごめんなさい汗)
欲の無さがもう顔面に出てしまっていた。この人は相手を
蹴り倒したい!などと思ったことがあるんだろうかと苦笑。
つまり彼を見て、応援したくなったり、涙を流したりする
私たちが彼に希望を見いだして、本当はこういう人に未来
を託したいと思っている。だけどなかなかそうはいかない、
実現不可能だと分かってしまっている現在。何とかせねば
という監督の問いに賛同し、じゃあもっと考えてみようと
いうコロナ禍に相応しい作品なんじゃないかと思えるのだ。

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ハチコ

4.5彼は政治家には向いてないのかもしれない

2020年8月5日
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32歳という若さで出馬した時の溢れる使命感とエネルギーにまず涙が溢れた。冒頭からこんなに涙が出るものなのかと驚いた。小川淳也氏の家族、ご両親や奥様、成長された娘さんたちが一切疑わず全力で応援している姿にも涙。
後半の大学教授の応援演説で涙は止まらなくなった。
私は何でこんなに泣いているんだろう?と思うほど心が震えたのは自分の中で諦めによる思考停止だった日本への希望を見たからだと思う。
表面的に見て迷走しているから印象の良くなかった民主党の事がよくわかった。
日本という国を動かすのは党じゃなく人。だからどこどこ党はどう。じゃなくてその中にいる人がどんな人でどんな事をやりたいのかをちゃんと知りたい。
名前しかわからない状況で投票してから開票速報でその人となりを解説する番組はもうやめましょう。

私はこの小川淳也氏をこの映画で初めて知りました。
今後、選挙の前にはそれぞれの人をちゃんと知ってから投票したいです。

観て良かった。
日本はまだやれると感じられた。

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モ-ts

4.0見ていて悲しくなるドキュメンタリー

2020年8月2日
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yone

4.0政治家のリアル

2020年8月2日
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泣ける

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こころ

5.0理想主義

2020年8月2日
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1人の政治家を長期に渡って撮影した素晴らしい作品。本人の苦悩や家族の大変さ、友人など応援してくれる人々の様子がよくわかる。
稀有な政治家で、理想論過ぎる気もするが、本来はこういう人が政治家に、そして総理大臣になるべき。同じような志を持った政治家が誕生して欲しい。

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HAL

4.5熱意と能力では総理大臣になれない国

2020年8月1日
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Momoko

5.0【高潔、高邁な思想を持つ人物の”組織内”での出世は、現代日本では不可能なのか・・。 ポリティカルドキュメンタリーかと思いきや、ヒューマンドキュメンタリーの傑作だった作品。】

2020年8月1日
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怖い

知的

幸せ

- 小川淳也という政治家の、人間性の尊崇さには、敬服するしかない。-

■エリート官僚になる道から、政治的地盤のない地元から、政治家になろうと、家族、両親の協力の基、時に足掻きながら、時に改変していく魑魅魍魎が跋扈する政治組織の中で、もがき苦しみながらも、自分の理想を捨てずに突き進む姿。
 ”日本にも、まだこのような高潔な政治家がいたのか!”と驚くと共に、この作品はポリティカルドキュメンタリーではあるが、組織で働く全ての人の心に響くヒューマンドキュメンタリー作品である事に気付くのである。

<印象的なシーンは数々あれど>

・彼の周りには、常に下心のない人が集う。
 人徳であろう。
驚くのは、奥様、年頃の二人の娘さん、ご両親が”彼はその高潔さ故に、政治家には向いていないのではないか”と危惧しつつも懸命に選挙運動をする姿である。
 選挙中、心ない言葉を掛けられても、頭を下げる姿。
 小川さんは、国会議員として香川の自宅に殆どいないが、あの幼き娘さん二人が素晴らしき女性に育ったのは、奧さんと、家にはいなくても”父親が、正しく頑張る姿”を見て成長されたからであろう、と推察する。
 更に失礼ながら言えば、彼の香川の自宅の質素な事に驚く。
強固な地盤がないが故に、選挙費用で、大枚を使い果たすのであろう。
 (どこぞの、ロクに国会議員としての仕事もせずに、党から支給された多額の選挙資金を違法にバラまいて当選した愚かしき夫婦は、正座してこのドキュメンタリー映画を観るべきであろう。(多額の選挙資金を慣例的に、ばら撒く政党も然り。))

・私は、所属政党をコロコロ変える人物を信頼していなかったが、このドキュメンタリー映画を拝見して、そのように一律に見ることを、もう少し慎重に考えなければと思った。
ー 彼の人物が、政治の表舞台に中々立てなかった理由は、私のような選挙権を持つ人間の見識の浅さにもよるという事を痛感する。
 何ら実績のない人達が、現首相に媚びへつらい、当選をし、そして過去何名が職を辞したことか・・。
 ”首相の任命責任”という野党からの言葉を近年、嫌というほど耳にするが、宰相が”余裕綽綽で”表面的なお詫びの言葉を口にしているのは、
 ”けれども、彼らを当選させたのは、貴方たち国民でしょう・・・。”
 と思っているからなのは、間違いない。
 政権は国民の民意を軽んじているし、いくらでも操作できると思っている。そして、民も政治をしっかり見なくなっている人が増えてきている。(投票率の著しい低下・・。)
 政治的な負のサイクルが大きく回っているのが、現代日本の社会である。
 政治に無関心な層が増えて”得をする”のは今作でも描かれているように、大政党である。

・小川さんが辛辣に言った官僚と大臣の関係性
 知ってはいたが、”大臣は名誉顧問みたいなもの、社長は各省庁のトップ”という言葉。
ー そりゃ、コロコロ大臣が変わっても国政に支障はないな。
 重要なポストは首相、官房長官、財務大臣位か‥。厚生労働大臣は微妙だなあ。
 昔、オリンピック担当大臣で桜散った人がいたなあ・・。前法務大臣も然り。
 大臣の資質、能力がないのに、当選履歴をもとに”年功序列”のように大臣になる与党の仕組み。-

・変容する組織、政党の行く末を読んで、上手く世渡りする政治家もいれば、彼のように愚直なまでに信念を変えない、大組織にすり寄らない、媚びない姿勢を貫くが故に、衆議院に5期当選しても、党の主要ポストにつけない政治家がいる現代日本の政治の事実に暗澹たる気持ちになる。
(実は、会社組織もその傾向がある・・。大組織で働いているから、私は知っている。)

<小川さん。現代日本の政治状況の中で、貴方の明晰な頭脳、政治家としてのブレない姿勢は貴重です。
 50歳で引退という”若き日の決意”は留保して、今後の日本のために、もう少し頑張って頂きたいです、と心から思わされたドキュメンタリー映画。
 この稀有な政治家の高潔さに気づき、長きに亘り取材を重ね、この作品を世に送り出した大島監督始め、制作スタッフの方々のご努力にも、敬意を表します。>

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NOBU

4.0小泉進次郎が思い浮かんだ

2020年8月1日
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泣ける

知的

衆議院議員選挙の香川1区で5回も当選してるのに小選挙区で勝ったのは1度きり。つまり、選挙の時には自分の地元に張り付かないと落選してしまう、また惜敗率による比例復活も無い。従って、他候補の応援になんか行く余裕もない。党内の発言力も高くない。
地盤、カンバン、カバンと言うが、両親から何も引き継がず32歳で衆議院議員選挙に出馬した事は凄いと思う。それも東大法学部出身で総務省のキャリアだったのに。
なかなかのイケメンだし、もし小泉進次郎みたいに世襲議員だったら選挙は楽勝だったんだろうな、って思った。同じ選挙区で自民党の平井議員は祖父、父と衆議院議員で、地盤、カンバン、カバンを相続してくのだから、勝つのは大変だ。
そんな立候補者を17年も追い続け映画にしたのはよほど小川淳也議員に魅力があったのだろう。
よく勉強してるようだし、本も出版してる、日本を良くしたいと言う思いが伝わってきた。
こんな議員が増えたらもっと良い政治になるのかな、って思った。
香川1区の有権者には是非この作品を観てもらい、次回の選挙の参考にしてもらいたい。
もちろん対立候補の平井議員の活動についても同様に評価いただき判断いただきたい。
河井案里の地元なのが恥ずかしい広島の有権者より。

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りあの

5.0諦めちゃいけない!

2020年7月31日
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泣ける

楽しい

知的

2020年映画館鑑賞43作品目

三島由紀夫の映画でドキュメンタリーも悪くないなと感じこれがドキュメンタリー映画2度目の映画館鑑賞

僕はこの作品で小川淳也という政治家を知った
彼は熱い
彼は真面目だ
彼は誠実だ
汚らしいパヨク知識人やネットに蔓延る政治厨なんかより立派だ
尊敬する
彼のような人こそ総理大臣になってほしい
石破茂より山本太郎なんかより魅力的だ

『新聞記者』に星5をつけた連中こそ必ず観てほしい
政治を扱うならこういう映画を作れ!こういう映画を観ろ!
『新聞記者』のようなニヒルなものを作って喜んでいる場合ではない
ある種の人もそうじゃない人も感動するはずだ

特にブレーンを務める慶應大学の教授が応援演説したときは涙が溢れた

奥さん&2人の娘との絆もいいね

小川淳也先生の優れた点は沢山あるがその一つに安倍総理に近いジャーナリスト田崎史郎氏とも交流があることを高く評価したい
考え方が違う人と深い付き合いがなければ人間は成長しない
リテラのようなアホな極左媒体なら右寄りの知識人と会食しただけで裏切り者と叩くだろう
指原莉乃も叩かれたからな

小川先生の分析では右翼の安倍総理が極右を抑えているそうだがなるほどと思った
極左政権が万が一誕生したら今と比べ物にならないほど極右が台頭するだろう

この国はパヨクだけの国じゃないしネトウヨだけの国じゃない
彼のような中道こそ日本の政治のトップとしてこの国を牽引してほしい
僕は小川淳也先生を支持する
香川県民じゃないのが残念だ
地元のマスコミを味方につけている自民党に騙されてはいけない
香川1区選挙区民目覚めよ

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野川新栄

3.5ラ・マンチャの男

2020年7月30日
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mayura