「激渋ジョニーデップ執念の捜査」L.A.コールドケース カイトさんの映画レビュー(感想・評価)
激渋ジョニーデップ執念の捜査
ノトーリアス・B.I.G. 2パックの2大ヒップホップスターの暗殺から徐々に見え隠れするLA市警の深い闇に挑む元刑事ラッセルプールの執念の捜査を静かにヒリヒリと描いた本作。
やっぱりジョニーデップの演技は流石としか言えず、人生をかけて捜査を続ける
執念、疲弊がひしひしと伝わってきた。
派手な演技が特徴的だがジョニーデップの良さは等身大の人間を演じた時の深さと渋さにあると再認識した。
ラッセルプールと協力する記者を演じたフォレストウィテカーも見事だった。記者特有のイケイケ感と過去の栄光に縋る哀愁が絶妙なバランスで表れていた。
ラッセルとジャックが捜査を行なっていく中でお互いを信頼するようになり、絆が生まれる過程には熱くなるものがあった。
キャストは勿論、映画全体が纏う雰囲気も大好物だったが、何せ未解決事件であるということもあり、終始、ぼんやりとした感があった。
それでも得体の知れない巨悪の存在やLAの腐敗ぶりは想像を超えていてヒリヒリした。
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