ビースト
劇場公開日 2021年10月15日
解説
「さまよう刃」のイ・ジョンホ監督が、2004年のフランス映画「あるいは裏切りという名の犬」を大胆に翻案し、猟奇殺人事件に運命を狂わされた2人の刑事を描いたノワールスリラー。かつては互いを認め合い、正反対の性格ながらも相棒同士だった刑事ハンスとミンテ。仁川で猟奇殺人事件が発生し、捜査1班を率いるハンスと2班を率いるミンテが昇進をかけて捜査に乗り出す。やがてハンスは容疑者を逮捕するが、冤罪を確信したミンテが独断で釈放したことで捜査は混迷を極め、2人の溝はさらに深まっていく。そんな中、情報屋のチュンベに呼び出されたハンスは、猟奇殺人事件の情報を提供する交換条件として、チュンベが起こした殺人の隠蔽工作に加担。チュンベからの情報を元に、容疑者のアジトを突き止めるハンスだったが……。「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」のイ・ソンミンがハンス、ドラマ「梨泰院クラス」のユ・ジェミョンがミンテを演じた。
2019年製作/130分/G/韓国
原題:The Beast
配給:キノシネマ
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事件そのものより二人の刑事の絡みもつれがメインなんですね。事件や犯罪も深堀しては無いがイイ塩梅に回収出来てました。
韓国映画の警察官って大抵悪寄りだったり、いい加減だったりロクな奴がいない設定よね。
イケメンはいないけどおっさん達が渋い、面白い映画でした。顔の丸い方、マンダムの人に似てた(古いねぇ笑)
2021年11月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
そういえば、子供のころ、父親に連れられて三船敏郎とかの荒っぽい映画も観ましたよ。
ヤクザ映画を観た客は、肩を怒らせて、左右に振って小屋から出て行きます。(右肩と右足が一緒に出るね)。
ブルース・リーのカンフー映画なら、友だちに飛び蹴りや空手チョップを食らわせながら「アチョー!」っと帰っていく中高生。
映画は、観る者を変身させる不思議な装置。
普段こうしたバイオレンスものとか、刑事ものとか、あまり見ない自分、
とにかく韓国映画は、ピンからキリまで勢いがあることは確かですね。
本欄、レビューが大変少ないですが、暴力映画初心者のきりんが渾身のレポート させて頂きます。
アジアン・ノワール。
正義も悪もなく、強い者だけが(悪運の強い者だけが)生き残る世界。
劇中で「警察官は前世はヤクザだったので生まれ変わってそれを償っているのだ」との意味深いお言葉が語られるのですが・・
しかーし、誰ひとり生まれ変わっていなくて全員泥沼。まんま暴力団。悪の底無し人間でした。
説得力なし。美しさはなかった。
とにかく
お薬とピストルを遠ざけて、ああいう刑事さんのご厄介になることがないように、そして危険なアパートに間違っても引っ越すことのないよう気を付けようと、わたくし学ばせて頂いた次第です。
= fine.=
・ ・
映画館、塩尻市の東座での夜の上映。
たった一人で貸し切りで、いつもの席に陣どり
「誰も来んねー・・」と思っていたら、玄関からなにやら重たいものをずりずりと引きずるような物音がする。
ロビーの裸電球の光が何かに揺れている。
黒い影の塊が動いている。
入口のスロープの壁面に何かが写って近づいてくる、
それは、
八十は越えておられるであろうおばあ様方が三人、両脇を抱えられて、上映開始時間を待たせて入場をされたのでした。
えっ?なに!?
死体のバラバラ解体シーンとか、血を洗うホースとか、肉片と髪の毛とか、泥から半分見えている死人の顔とか、惨殺の悲鳴とか・・
高齢者が見てしまって大丈夫だったのでしょうか(汗)
「G指定」なので別に小学生でもOKなわけですが、今宵の客層こそがもっとも異様で ノワールな夜でした。
帰宅後、あのおばあ様方が暴れてテーブルやタンスをひっくり返し、嫁や息子に椅子を投げつけていないか、心配です。
2021年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
観て良かった→2
映像・音楽 →3
テンポ →3
ストーリー →3
心に残る →2
2021年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
元のフランス映画は未鑑賞。
韓国のサスペンス映画は表現という点でかなり攻めていて、さらに脚本もしっかりしている印象がある。だから少し期待してしまったが、そうそう当たりは出ないということだ。
前半の展開が遅くて、退屈してしまった。状況説明と人物紹介でかなり時間を取られた感じだ。
ところが後半になると俄然盛り上がってくる。犯人を追いつめるところ、黒幕や裏切り者がわかるところは結構緊張感のあるシーンだった。そして「セブン」のような胸くそ悪い展開もあったりして。ところどころがんばっていた印象はあるが、全体としてはあまり高い点数にはできない。韓国のサスペンス映画といえども、そうそう当たりは出ないということだ(大事なので2回)。
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