「【”社歌をキチンと歌えるのが、社長と副社長だけって、MOTOWN社、大丈夫なのかい!” それでも、MOTOWN社が生み出した、多くの名曲は今でも世界中に響き渡っている・・。】」メイキング・オブ・モータウン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”社歌をキチンと歌えるのが、社長と副社長だけって、MOTOWN社、大丈夫なのかい!” それでも、MOTOWN社が生み出した、多くの名曲は今でも世界中に響き渡っている・・。】
■このドキュメンタリー作品の面白い所
・ベリー・ゴーディが考え出した、MOTOWN社の楽曲製作システム。
- ベリー・ゴーディがフォードの組立工だったことを初めて知ったし、MOTOWN社の”ビジネスモデル”が車の組立ラインであった事。曲の”品質管理委員会”なんて、我社かと思ったよ・・。暴君のイメージが強かったベリー・ゴーディが急に身近に思えてしまう。
そして、ベリー・ゴーディが黒人経営者として成功した理由が、この作品では、随所で描かれているのである。-
・ベリー・ゴーディと副社長スモーキー・ロビンソンとの関係性
- スモーキー・ロビンソンは知っていたが、ベリー・ゴーディとの関係性は知らなかったなあ。仲が良いのだねえ・・。お二人とも私より数十年も、先輩であるがお元気である。-
・スティービー・ワンダーの若き頃の映像とその天才振りを見抜いたMOTOWN社が、僅か11歳の彼と契約したという先進性。
- スティービー・ワンダーをかなり遅れて聞いた者としては、あの映像の凄さに吃驚する。-
・初期、MOTOWN社のアーティスト達の過酷なアメリカ南部巡業の光景。
・スプリームス(私は、シュープリームスという名の方がシックリくるが、映画ではスプリームスと呼ばれていたので)がヒット曲に恵まれずに”ノー・ヒット”と呼ばれていた事と、彼女たちにヒット曲を齎すための、MOTOWN社の戦略。
そして、スプリームスが”エド・サリバンショー”に出演する快挙の裏に隠されたある事実。
- つい先日、ダイアナ・ロスの娘さんの初出演映画「ネクスト・ドリーム」を観たばかりで、何だか感慨深い。
そして、今作では描かれていないが ”創立60周年記念作品だからね!”ベリー・ゴーディJRの暴君振りは有名で、これが後年のデトロイト暴動と呼ばれるH=D=Hを始めとするMOTOWN社を初期から支えてきた多くの人物が、去って行ったのである。(この事実も、ずっと後に学習) -
・マーヴィン・ゲイの「What's Going On」発売に当たっての、MOTOWN社の決断。
- 政治とは一線を画す事への決別。
そして、「What's Going On」は名曲として、今でも全世界で流れている事実。
この曲をお洒落な曲としてカーステレオで流している貴方(と私)。
たまにはリスニング能力を駆使して、詩を聞こうよ!-
<システマティックに音楽を作る思想を初めて取り入れ、ミュージシャンの素質を的確に見抜き、育てるベリー・ゴーディ。
彼が作り上げたMOTOWN社が生み出した名曲の数々は世界中で今でも、鳴っている。>
<2020年12月29日 刈谷日劇にて鑑賞>
■蛇足(推測)
・エンドロールで流れた、社歌を歌えないスタッフの方々の困惑した表情と言い訳。
嬉しそうに、フルで歌い上げるベリー・ゴーディと副社長スモーキー・ロビンソンの姿。実は”ブラックカンパニー”じゃないの? MOTOWN社は。
私も社歌は歌えませんが・・(あるのかな?)。”社是”は言えます!。
NOBUさんへ
子供の頃、読書感想文が大嫌いだったBloodです。だってですよ、ネガ振り切りのFuck!な言葉しか出てこないんですもん、何を読んでも、おおむねw
映画の場合、感想文が書けない・何も思い浮かばない時は、実はわたくしの頭の中では親指が立っています。逆さ向きでw
実は、いつも割と本気のbloodです。たくさん書きたくなる(話したくなる)映画と、感想が全く出てこない映画って、ありませんか?
来年は、見終わった後、誰かに沢山の事をお喋りしたくなる映画に、何本出会う事ができるか楽しみです!今年は、やっぱりアレの影響がw
今年はお世話になりました。来年も宜しくお願いいたします🙇♂️
NOBUさん
コメントありがとうございます。
にわか映画レビューアーなのがバレバレですね。
知らないことが多くて眠くなったけど、観て、詳しい方のレビューを読んで、大変勉強にはなりました。
改めてありがとうございます。
確かに、ブラック感有りましたね。
「シュークリームス」と小学生らしく聞き間違えて、覚え違いしてたbloodです。頭も耳も悪かったんですね。いや、過去形でもありませんがw
スープリームスって何やねん?になったのは、かなり後の話です。ヨーロッパのサッカー選手やミュージシャンの名前の日本語読みも、結構変わりましたよねぇ。