「前向きなエネルギーをもらえた」メイキング・オブ・モータウン キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
前向きなエネルギーをもらえた
ようやく名古屋でも上映が始まったが、ここ1館のみというのは余りにも…。
単なるアメリカン・ドリームを叶えた成功譚ではなく、アメリカの歴史や文化はもちろん、差別やビジネスについても向き合って来た「モータウン・レコード」の歴史を、ポジティブに…と言っても過度な美化は抑えて描いている。
まあ、まずは語り手であるベリー・ゴーディJrとスモーキー・ロビンソンのチャーミングなこと!
TV放送やステージの映像はもちろんだが、その前後の舞台裏や会議の様子がこれだけたくさん記録に残っているっていうのもこのプロデューサーの才能なんだろう。
もちろん音楽は最高。
40代以上なら必ずどこかで聞いたことのある曲の数々。
もちろんああいう業界のことだから、彼が語るようなポジティブな話ばかりではなかっただろうが、これだけスーパースターやヒット曲を量産し、我々はそれを楽しんで来ただけに、正直あまり生臭い話を聞きたくはないという部分もある。(この前のパヴァロッティのドキュメントの時は「もっと踏み込めよ!」と思ったんだけど…)
エネルギーをもらって、気持ちよく映画館を出た。
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