ディック・ロングはなぜ死んだのか?のレビュー・感想・評価
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ディックロングはなぜやったのか
いやまさか獣姦とはね。主人公がそういう性壁を持っていたんならわかって警察にとらえられたときに同情も沸くんですけど三人ともそうだったんですかね。そうじゃなくて酒とマリファナの勢いだけでやらせてたんだったら普通にクズですからね。もっと分かり易く三人とも沿いう趣味があったって言ってくれれば良かったですよね。
あと主人公たちがいろいろなものを隠すシーンも良かったですよね。ムジュンが出てきてそれをついたら貧乏ゆすりとか汚い言葉を使うなどリアクションし始めて逆転裁判みたいな面白さがありました。
テンポは良くて好きです。一見の価値はある映画だと思います。是非ご覧ください。
田舎すぎる場所ではあるある
田舎の閉鎖的な環境で生まれ、他者と自分を比べる機会が少なく、他人に干渉しない文化性で、「俺は違う」というプライドはあるけど行動力はなく(バンドのレベルの低さからも伺える)、ズルズルと田舎で育った3人の男たちの悪ふざけが引き起こした悲劇。
ベテラン女性保安官が公園?で動画を撮る若者3人を観てるシーンは、事件を起こした3人の対比として、ジェネレーションギャップを感じさせる巧妙な伏線にも感じる。
ふざけているけれどふざけていない映画。多分田舎あるあるだし、思春期の男の子の悪ふざけあるあるだろうし、良くできている映画。最後ニッケルバック流れたのは意外でしたが、曲調も事件起こした3人の年代風にしてきたのかなぁと。計算して作られているなーと思いました。
多分、あの事件を題材にしてると思う
タイトルのインパクトと興味を引くあらすじを聞いて、「絶対観たいな」と思っていた作品です。
結論。面白かった。
ディックの死を隠ぺいするためにあれこれ画策するアールとジークの二人の行動がことごとく裏目に出ていき、「あー!バレるバレる!」みたいな展開に笑いつつも結構ハラハラして楽しめました。
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アメリカの田舎町に住むディック、ジーク、アールの三人は仕事の傍らバンド活動をしており、その日もいつものようにバンド練習とかこつけて夜通し酒とドラッグで盛り上がっていた。しかし翌日早朝、ジークとアールの二人は血まみれの状態になったディックを近所の病院まで運び、ディックはそのまま帰らぬ人となる。その後もディックの死の真相についてジークとアールは様々な隠ぺい工作を行うのだが…。一体ディックの身に何が起こったのか。二人が必死に隠そうとしている真実とは…。
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あんまり言及している人が少ないですが、これって多分「イーナムクロー馬姦事件」を基にしてますよね。ボーイング社でエンジニアとして働く男が、農場の馬との獣姦によって死亡した実際の事件。
死因が外傷性の急性腹膜炎だったり、一緒に行為に及んでいた友人が病院まで連れていったり、結局友人は大した罪には問われずに釈放されたり。イーナムクロー事件と本作には多くの共通点があります。
本作ではそのイーナムクロー事件をベースに、前半では事件の隠ぺい工作を行うちょっとおバカな二人の男をコメディタッチに描いているのに対して、後半では世間的に肩身が狭い性的倒錯についてのメッセージ性の強い作風になっていたり。「真相発覚前」と「真相発覚後」で映画のテイストが違っていますね。
前半は必死に真相を隠ぺいする男たちが取る行動がどんどん裏目に出て自分の首を絞める結果になってしまったり、その場しのぎのウソがどんどん取り返しのつかないことになってしまったり。「なんでそんなウソついちゃうの!」「あー!バレちゃうバレちゃう!!」と、ハラハラする展開が多くて結構笑っちゃいました。
後半は前半のコミカルな雰囲気から一転。事件の真相が明らかになったことで妻から叱責されたり世間からの目が気になるようになってしまい、ジークが町を出るという展開ですね。確かにやっていることは普通ではありませんが、別に誰かに迷惑をかけているわけでもありませんし、犯罪でもありません。ディックが亡くなったのも事故ですし。「そこまで批判されるものだろうか」という思いが常に付きまといつつ、でもその性的倒錯を理解してくれるアールとともにジークが町を出るという展開には、ある意味ハッピーエンドな雰囲気がありました。
後半の、ジークが家族や警察から迫害を受ける描写は、昨今のポリコレ(性的平等)に対するアンチテーゼのようにも感じます。
最近は昔と比べればLGBTに対しては寛容になってきているように感じていますが、性的嗜好って男女の枠には留まりません。例えば物品や建物などの無生物に性的に惹きつけられる「対物性愛」であったり、現実の人間ではなくアニメや漫画のキャラクターに性的に惹きつけられる「二次元コンプレックス」、そして幼い子供に対して性的に惹きつけられる「ペドフィリア」などなど、数多くの性的嗜好が存在しています。私個人はこのような性愛もまたLGBTと同様に尊重されるべきであると思っていますが、何故かポリコレを謳う世の中になってもなお、これらの性的嗜好を持つ人たちは迫害を受けているように感じます。
「同性愛を差別するな」って言っている人たちは多いけれども、「ペドフィリアを差別するな」って言っている人はほとんどいません。ペドフィリアも同性愛と同じくマイノリティで、同性愛と同じく昔から理不尽な差別を受けてきているのにも関わらずです。私はこれはおかしいんじゃないかと以前から違和感を抱いていました。そんな私の違和感を映像化してくれたのが本作です。
本作には女性のパートナーがいるレズビアンの婦警が登場し、ディックの死について調査を行ないます。レズビアンであることは職場では周知の事実であり、同僚たちもそれを受け入れているように描かれています。しかし後半にディックの死因が発覚し、ジークが動物性愛者であると発覚した後、その婦警がジークに対して「変態野郎」と口汚く罵る場面や、警察官たちがジークを陰で嘲笑うような場面があるんです。レズビアンに動物性愛者を中傷させるというエッヂの効いた脚本、これは現代におけるポリコレのダブルスタンダードを見せつけるような皮肉めいた演出になっていると感じました。ここは凄い良かったと思います。
展開が遅かったり、中盤くらいでディックの死因が発覚してしまって後半間延びして感じたりするなどの不満点も正直ありますけど、それらを込みにしても十分観る価値のある面白い作品だったと思います。オススメです!!
愚者の善意は害悪になる
状況を考えると間違いなく事故死であり、なんら罪に問われることはないのだが、愚者の善なる嘘の積み重ねにより、より多くの人が悲しみ、また自身も町を追われる。
しかし、これをバカの狂想を描いたコメディと見ることは難しいし、底辺の右往左往を観客が上目線から見下すことも難しい。
シンプルな教訓なのだ。
「嘘をついたらいけない」という。
ディック・ロングはなぜ死んだのかァ〜〜??
……立木文彦氏の予告ナレーションも虚しく、
ウマ、の合う三人組が
ハメを外し、いやハメたせいで
片田舎の平和を脅かす悲劇が……🦄
って、コレもやはり
田舎ホラーの系譜なんでしょうか?😂
さすが怪作『スイス・アーミー・マン』の監督
meets新進気鋭のプロダクションA24謹製!
隠蔽工作にしろなんにしろ、
すべてがグダグダでその場しのぎどころか、
証拠をばら撒いている勢いで、
ホワイトトラッシュたちの残念すぎる行く末を
僕らはただただ見守るしかありません…🤦🏻♂️
残った2人の馬…鹿に幸アレ!
馬
スイスアーミーマンの監督ということで鑑賞。
スイスアーミーマンはシュールなコメディでラストは何故か爆笑させられたのですが今作はあまりツボにハマらなかったなぁ
ブラックコメディなのは同じなのだけど題材があまりにもくだらないと言うか理解できないと言うか、、
追い詰められた主人公が逃げろ!コメットって馬を逃したシーンは笑えました。
追い詰められてそこかい笑
ライティングとキャスティング
シリアスでカラフルなライティングにリアルでナチュラルなキャスティング。
でいて、タイトルのアンサー(オチ)は最低…、という落差を受け入れられれば楽しめると思います!
おデブで一見仕事出来なさそうで、実はキレ者のLGBT警官が良かった。
オチ以降がちょっと長く感じ、蛇足感有り。
奥さんに同情した。
リチャード(ディック) ロングの奥さんに同情してしまった。奥さんはゴミ箱を開けて、そこにアービーズのハンバーガーの袋を見て咽んでいた。人は日常生活に追われ、夫婦でいても相手のことを思いやる気持ちに欠けてしまっている時がある。それを埋めようとしても、自分の心の中では埋められない。デックは死んでしまったから。この悲惨な出来事を、教会やセロピークループで人々に聞いてもらうこともしにくい。性の解放と言っても、これは
何とも言えない解放の仕方である。アラバマ州の伝統的な地域ならもっと宗教色が強いだろうから、生きていくのが辛いだろう。デックの奥さんだけでなく、このバンドの人々に及ぼす影響は多大で、家族破壊に結びついてしまった。これが噂になって社会に伝わると。。。
題に答えがあるから、この答えが本当かたしかめたくて、観てみた。正直言って、なぜ、そんなことがあるの?長すぎた(Long)から?と勝手に想像していたが、この想像が馬鹿らしくなってしまった。この想像していた事件以上に周りの人々に大きな影響を与えるから。
映画では米国南部のアラバマ州バーミングハム(監督の出身地)の教養があるとは言えない白人の仲間がこの事件に関連した役をする。でも、実際起きた事件はワシントン州のにギグハーバーにすんでいて、ボーイングのエンジニア白人の男の Kenneth Pinyanが本当に起こした事件らしい。当時、シアトルの新聞に載っていたと。
私感だが、米国南部の人間にすり変えないでほしかった。エリートの事件として扱った方がもっとエリートの問題点が明らかになる。うまく説明できないが、例えば、麻薬/アルコールというと一般人は貧困層の問題と解釈するが、いつでもどこにでも金さえ払えば手に入るから、もっと裕福層の問題となっていると思う。
スニータ・マニというインド系の女優が出てくるが、この人の存在の意味はなんなのかわからなかった??
題名もポスターもそして内容も好きでした😁 真実を知る側の言い訳と、...
題名もポスターもそして内容も好きでした😁
真実を知る側の言い訳と、噂の内容しか知らない側との会話のズレ感とか、
ちょい強そうな感じな風貌とめっちゃビビりな感じとの落差とか
子供の放つ無垢な言葉ほど怖いとか、
警察所長と部下とのやりとりとか、
奥さんのあの時の顔芸とか。
ダニエル監督の前作「スイス・アーミーマン」でも、アレをコンパスにしたりオナラ推進力とかしょうもないネタで面白かったですけど、本作でもしょうもなさがパワーアップして、完全ふざけてるでしょw
まぁそれでも何とも言えない哀愁もあって
嫌いになれない人たちでした。
ほんと、世の中には凄いことをする人がいるんですね、、🎠
これはどうゆう気持ちで観れば良いのか。
これはブラックジョークなんだろう。
これはユーモアだ。
ここクスっとくるとこ。
そうゆうシーンはたくさんあったのですが、全く笑えないし、そもそも人が亡くなっていることがベースにあるし、死因も生理的にも倫理観的にも結構受け付けないもなだったので、どうゆう気持ちで観ればいいか終始分かりませんでした。
つまらないというか、全くピンと来なかったです。
"コメット"
前作に続いて下ネタ全開な物語を微かに散りばめながら、地味に笑いを誘う展開にハマってしまう。
サスペンスに謎解き要素が全く無い、アホな顛末を何処かヌケた登場人物たちが繰り広げる。
ベタに「パルプ・フィクション」ネタからの背中に血の染みは笑えるし、天然で余計な事しかしない娘が可愛らしく、"ザ!世界仰天ニュース"とかで扱われるような、羊に挿入は聞いたことある感じ!?
変態的性癖で身を滅ぼす、細かい笑いがバカらしく、主人公の行動に目も当てられない。
死因…
いわゆる面白記事の内容を当事者側で表現するとこういうことか…
特に自分の旦那が…と思うと本当にきつい。
セダンは同性愛っぽいから嫌いって言ってた発言はあの状況では精一杯の嫌味だろうな。
面白いけどなかなか人に勧めにくい。だって死因が(笑)
ポスターとタイトルはディックの死因を知ったら本当笑える
タイトルのインパクトが一番強い、かな
まぁ、主人公のジークがとにかくおバカ。
なんでこんな何も考えられないような奴が結婚して可愛い娘に恵まれることができたのかを疑うレベル。
特に何があるでもなく、まぁ、そうなるよなって感じで終わり。
この話でこの尺をもたせるのがスゴイ
死因はどうでもいいんだよね。死ぬまでの経緯を取り繕おうとして、どんどん深みにはまっていくのが面白いの。
それで「その状況なら、確かに、そういう行動とるよ」っていうのが積み重なってくんだけど、そこの話の作り方はめちゃくちゃうまいの。この時系列よく考えたなっていう。
ゴタゴタする中で登場人物たちが色々考えて、そこで大きな何かがあったわけではないけど、最後までお話しとして楽しく観られたよ。
リアルタイムで黒歴史作ってる感
『スイス・アーミー・マン』の監督…ってダニエル1人減ってますよ。
パッと連想されるのは『ファーゴ』だが、そもそものネタがより情けないというかしょうもない。それをひた隠しにしようとしてドツボにハマっていく男どものヘタレ具合に微妙な気持ちになる。いや「知り合いの知り合い」で全員カバーできちゃうような田舎町ならキツイのはわかるが…。
緩そうで意外と鋭い警察官は途中で「あれもしかしてそういう設定?」と思ったらやっぱりその通り。
ただ人の好みはそれぞれではあるが、中々にレベル高いというか、そこに到達するまでにはいろんな意味で結構高いハードルを越えなきゃいけないように思うのだが、というかこんな長々書くようなことじゃないっていうか。
王道の展開なのにはまらなかった
バンドの練習後ラリってハメを外したら仲間が1人死んじゃってさぁ大変!って話。
事実を隠そうとしてついた嘘に、辻褄を合わせるためにさらに嘘を重ねるという展開。コメディの展開としては王道とも言うべき手法なんだけど、そんなに笑えなかった。いや、ところどころ面白いところはあったのに。アメリカ人の大人ってこんなことばっかりやってるよなって印象。
キモとなるはずの死んだ理由についても、マジ?とは思ったけど、なんかもうおバカなハメ外しのレベルを超えてて軽く引いてしまった。奥さんのAre you joking?にめっちゃ共感してしまう!
そして後半がアッサリしてるからさらに失速してしまった感がある。なんだろうな、期待しすぎたかな。
全72件中、21~40件目を表示