「奥さんに同情した。」ディック・ロングはなぜ死んだのか? Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
奥さんに同情した。
リチャード(ディック) ロングの奥さんに同情してしまった。奥さんはゴミ箱を開けて、そこにアービーズのハンバーガーの袋を見て咽んでいた。人は日常生活に追われ、夫婦でいても相手のことを思いやる気持ちに欠けてしまっている時がある。それを埋めようとしても、自分の心の中では埋められない。デックは死んでしまったから。この悲惨な出来事を、教会やセロピークループで人々に聞いてもらうこともしにくい。性の解放と言っても、これは
何とも言えない解放の仕方である。アラバマ州の伝統的な地域ならもっと宗教色が強いだろうから、生きていくのが辛いだろう。デックの奥さんだけでなく、このバンドの人々に及ぼす影響は多大で、家族破壊に結びついてしまった。これが噂になって社会に伝わると。。。
題に答えがあるから、この答えが本当かたしかめたくて、観てみた。正直言って、なぜ、そんなことがあるの?長すぎた(Long)から?と勝手に想像していたが、この想像が馬鹿らしくなってしまった。この想像していた事件以上に周りの人々に大きな影響を与えるから。
映画では米国南部のアラバマ州バーミングハム(監督の出身地)の教養があるとは言えない白人の仲間がこの事件に関連した役をする。でも、実際起きた事件はワシントン州のにギグハーバーにすんでいて、ボーイングのエンジニア白人の男の Kenneth Pinyanが本当に起こした事件らしい。当時、シアトルの新聞に載っていたと。
私感だが、米国南部の人間にすり変えないでほしかった。エリートの事件として扱った方がもっとエリートの問題点が明らかになる。うまく説明できないが、例えば、麻薬/アルコールというと一般人は貧困層の問題と解釈するが、いつでもどこにでも金さえ払えば手に入るから、もっと裕福層の問題となっていると思う。
スニータ・マニというインド系の女優が出てくるが、この人の存在の意味はなんなのかわからなかった??