劇場公開日 2020年8月1日

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「それを決めるのも人間」大海原のソングライン fuhgetsuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5それを決めるのも人間

2020年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

環太平洋の海洋民族。
ハワイ、ポリネシア、ミクロネシア、縄文ヤポネシア。
琉球も台湾も、インドネシア、東南アジア。
スンダランドから、ムーの記憶へ。
言葉以前の、歌や音楽でつながっていた時代が、現代でも通用することを証明するかのような映画です。
背景となるその大自然の美しさに相まって、自戒を込めた警告文のスーパーが重なる。
母系社会の循環しつづける変わらない伝統文化と、父系社会で破壊し尽くした変わらなくてはいけない現代文化の最後の時代に生きている。
このままなら、悠久の流れの中にあったあの歌もあの音楽も、あの海や森も、一瞬にして消えて無くなるだろう。
それを決めるのも人間。
コロナ騒ぎだってそう。
異常気象を騒いでるのも。
問題をすべて外側の世界になすりつけて、自らの内側を変えようとはしないかぎり。
立ち止まろう。
まだ間に合う。
必要なものはすべてあるのだから。
そんなメッセージがきこえてくる映画でした。

fuhgetsu