「吉岡、桃井の役者人生に拍手」宇宙でいちばんあかるい屋根 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
吉岡、桃井の役者人生に拍手
50代後半の私が小中学生だったころ、街には映画館の宣伝のポスターがあちらこちらに貼られていた 1970年代の桃井さんの映画ポスターは、「青春の蹉跌」「もう頬づえをつかない」といった寂しさと儚さを持つ薄幸な女子高生、女子大生の表情が印象的だった 吉岡さんはもちろん寅さんだ 小学生の当時の自分としてはそんな映画を観に行くことはないにしても、ポスターに写ったイメージを40年以上経った今も持っている 桃井さんの本作の役柄は、これまでのキャリアの延長線上ではありえないものと思いつつも、女優としてこういう役柄もありだな、と納得するものでもあった 中学生の清原さんと普通なら接点などないはずなのに、ファンタジーだからこそのワクワク感を味わえた
吉岡さんは「こどもしょくどう」でも頼りないけど子ども思いの父親だったが、よくあっていた
桃井さんも吉岡さんも俳優人生がとても長く、50代後半の自分としてはデビューから今日までの活躍を見守ってきた感があるが、これまでのキャリアにうなづける作品だ
現実には起こり得ないこととわかっていても、こういった作品に歳をとっても心動かされるのはまだ自分の感性が保たれているな、と思いました(9月10日 イオンシネマ りんくう泉南にて鑑賞)
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