「清原果耶さんを支える〝相棒〟」宇宙でいちばんあかるい屋根 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
清原果耶さんを支える〝相棒〟
星ばあは寅さんである。
・自分のこととなると意気地が無いというか、もどかしいくらいに奥手。
・人の背中を押すことに関しては、最強の御守りのよう。特に、『今、それをしなかったら後悔することになる』タイミングでの一押しはいつも泣かせてくれる。
日本の〝バディもの〟というと、刑事二人とか、刑事と旅館の女将とか、刑事と鑑識官、みたいに、警察絡みのイメージが私には強いのですが、迷える若者とちょっと不良っぽいおじさんおばさん(おじい、おばあ)という組み合わせも悪くないですね。というか、好きです。
それなりに世の中の泳ぎ方を身につけた中高年者や高齢者がいつまでも、自分の利害のためにそういうノウハウを使ってると、社会にとっては摩擦や不快感の元となりかねないけれど、無私の精神でワカモノの役に立てることがあれば、なかなか素敵なことですね。
出る杭を打つ〝世間〟の側に落ち着くよりも、出る杭を出やすくするお手伝いをするほうがなんだか楽しそうです。
清原果耶さんの表情の変幻自在振りを堪能するだけでも十分満足できますが、そんな不思議な後味の残る映画でもありました。
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