「頭の中から全てが消え去ったとしても。」43年後のアイ・ラヴ・ユー bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
頭の中から全てが消え去ったとしても。
良いわぁ、これは良い。
スペイン・アメリカ・フランス合作。フランスは毎年800億円レベルで政府が映画製作支援しており、海外作品にも金を出しています。と言うか、「人」を支援に出して、その「人」に金を払っていたりするんで、日本のODAと同じ構図。回収ループの向きは違うけど。
だってスペイン映画って、ねぇ。アレだもん。この映画なんか、丸っ切りのフランス映画ですやんw
Absolutely everything reminds me you ですって。違いますでしょ。貴方が、何時も彼のことを考えているだけでは?
いずれせよ、この手紙の言葉が伏線になります。
43年前の不倫ですよ。Wじゃ無いのが救いだよ。スペイン・フランス的には、どうなんよ。と言うか、あの辺って入籍するんだっけ?子供も無いのに。って事で、舞台はアメリカてすが、発想は南欧的。イタリアが舞台だったら、一番しっくり来るかも。
いずれにせよ。
タニアが演じるハーマイオニーの台詞はリリィを覚醒させます。
She reminds me what myself was.
が、リリィの立場からの言葉でしょうか。
アルツハイマーで全てが頭の中から消えて。自分自身が何者であったのかを思いださせてくれたのは「演劇」だったと言う。
この落とし方が最高。やっぱり、フランス映画でしょ、コレw
またまたですが。邦題が最低のセンスだよ、全く。
Remember me、と奔走するクロード。リリィが自分自身を取り戻したきっかけは、彼女自身が何者かであったかを教えてくれる、シェイクスピアの冬物語。それが分かっていたクロードの本当の愛。
やっぱり、邦題がダメ過ぎですw
良かった。とっても!