「30秒に一回ツッコミを入れるファンタジー映画」ワイルド・スピード ジェットブレイク 侍味さんの映画レビュー(感想・評価)
30秒に一回ツッコミを入れるファンタジー映画
ニューヨークの津波をサーフィンで乗り切ったカートラッセルが謎のテロリスト(バレてる)のハイジャックに遭い南米に墜落。
そのSOSを察知した我らがヴィンディーゼル達が救出に向かう。
【車で。】
いやもちろん、途中までは飛行機で移動しているものの、墜落した奥地まで悪路の中、車で向かう。
【分乗して3台で。】
いや、乗り合わせで行けよ。
しかも装甲車に1人って意味わからんし。
バイクで行く意味を僕に教えて下さい。
そして、ヴィンディーゼルが墜落地点に降り立つ。
【ヘインズのVネック白Tで。】
いや、コンビニに買い物行くようなラフな感じで来なくても良いんだよ…
その後案の定な展開で、大事な装置を今回の仇の弟に取られるわけだが、弟も颯爽と登場する。
【車で。】
ここは川崎か!
終始こんな感じで物語は進み、申し訳程度にドミニクのセピア色の過去がおり混ざり映画は進む。
僕は、最初の「ワイルドスピード」が好きで、DVDが『擦り切れる』位何度も観て、レザボア・ドッグスに並ぶ傑作だと思っていたのに、段々とよく分からない続編の連続になってしまった。
知名度も上がり、ヒットを連発している現状が嬉しくもあり、悲しい。
そのうち世界三大ハゲが集結するハゲ映画の金字塔となり、濃いキャラクター達のおかげでスピンオフもヒットして一大フランチャイズになっているのだけど、今作の最大の見所は、
【割らずにグビグビ飲むホッピー黒】
に尽きるのでは無いだろうか。
ロック様とジョンシナの舌戦をスクリーンで観れるのかと期待したものの、当のロック様は現在ジャングルでバカンス中。
段々と寅さんみたいな映画になってしまい、観賞後の心にはモヤモヤしか残らない。
おまけに、今回のストーリーは兄弟の和解以外は何も解決していない。
そして最後、ミアが再登場で、じゃあ彼は?
と思う所にスカイラインGTーR。
ここは良い。
個人的にジャスティンリンと生理的に合わないため、彼の美的センスの無いカット割と、ヘッタクソな編集(秘密基地襲撃されて、壊滅したはずなのに知れっとまたそこで作戦会議とか意味わからんし)で僕の心のv8は不完全燃焼です。
P.S.
結果としてDCマーベル主要メンバー入り乱れでそういう側面では熱いキャスティングなのだけど、今回の使用曲に光る一曲が。
「フュリオサ」
他人のレビューの話をここであえて書きますが、明らかにコイツ映画観てねえだろ!って人がとりあえず観た体で話題作のレビューを最速であげてますが、これって承認欲求なのですか?