劇場公開日 2020年6月20日

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はちどり(2018)のレビュー・感想・評価

全135件中、1~20件目を表示

4.5印象的なトランポリン、男の涙、返事をしない母

2020年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1994年の韓国を舞台にした、14歳の少女の痛みを伴う青春を描いた作品だ。兄に暴力を振るわれ、父は家父長的な主人として尊大にふるまう。しかし、家族愛がないわけではない。主人公の入院の時には本気で涙を流したりもする。家族の中の男二人が唐突に泣き出すシーンがとても印象的だ。泣いた理由が明確に示されないのだ。
その他、トランポリンのシーンがすごく印象に残った。トランポリンで飛び跳ねてはしゃぐ主人公、しかし、そのトランポリンは誤って飛び出さないように囲われていて、とても狭い。抑圧的な檻の中でしかはしゃぐことができない閉塞感と、それでも飛び跳ねたい躍動感が同時に表現されているような、そんな重層的なシーンだった。
この映画には、あえて答えが示されないシーンが随所にある。主人公が外で母を見つけた時に声をかけるが、何度呼びかけても母は応答しない。よくわからないものにあふれた作品なのに、不思議なくらい「意味不明」とは感じさせない作品だ。それはきっと、彼女の鬱屈が私たちの鬱屈だと感じられるからだろう。キム・ボラ監督のリアリズムは非常に高いレベルにある。

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杉本穂高

4.0透明感

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

はちどりは10cmくらいの小鳥で、たぶん主人公の少女のこと
英題はHouse of Hummingbirdで、はちどりの家
監督自身の少女時代の家族を映画にしたのだろう
主人公の女の子を見つけるのに3年も探したらしいです
とても透明感のある少女でしたね
その主人公ウニが家族、友人、後輩といった人たちとの
人間関係や日常を描いたストーリー
そんな中で出会う漢文の先生
30年前の昭和っぽい韓国の日常がよくわかります

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かちかち

5.0はちどりの飛ぶころに

2023年7月17日
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鑑賞方法:VOD
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Fractal

4.0何も出来ないようで、指は動かせる

2023年4月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

2.5共感できず

2023年3月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

難しい

かなり評価が高い作品でしたが、私的には共感できなかったです。
家庭環境や暴言、暴力、学校環境、全てにおいて入ってこなかった。

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たけお

4.5なんかとても不思議な体験

2023年2月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

フェミニズムの文脈で見ましたが、なんか不思議な浮遊感があるんですよね。映像も音楽も演技も。面白いのに、何がいいと人に説明するのが難しい。

暴力兄が突然泣き出すシーンがよくわからずなぜか残ってます。ソンス大橋の事故は知りませんでした。

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filmpelonpa

4.0胸が締め付けられる懐かしさ

2023年1月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昭和40~50年代の自分の子供時代をなぜか強烈に思い起こす。特にマンションのむき出しで危うげな廊下と漢塾の壁のペンキのハゲてる踊り場。それ以外にも妙に既視感があってまずそれに惹き付けられた。この時代で父や兄が家の中ですごく力があるのは韓国ならではなのか。親子、兄弟の接し方が不思議。愛情を持っているようだがののしり方が激しい。ウニの心の機微がとても良く表現されていて惹き込まれた。

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Sheeta

4.0思春期の中学生を丁寧に描いた瑞々しさがハンパでない

2023年1月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann

4.0韓国版リバーズエッジ

2022年12月3日
スマートフォンから投稿

泣ける

何となく岡崎京子のリバーズエッジを彷彿とさせられる世界感。主演パク・ジフの演技が素晴らしい。観て良かったと思える作品。

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釣り吉万三

4.5静で丁寧・・

2022年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

難しい

見てて何か既視感に駆られていたら、最後に思い当たった。🎦家族ゲームだ。一見すると思春期の少女たちを丁寧にスケッチした群像劇の様だがその背景には韓国の社会と家族のあり様が実に丁寧に描き込まれている。この監督はこの一作の後作品の発表が見受けられないが実に勿体ない。まるで漫画家の一ノ関圭のようである。もっともっと作品が見たい。

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mark108hello

4.5マイルストーン

2022年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この監督のデビュー作だなんて信じられない完成度。
なんとなく、だけど確実に閉塞感を感じる少年時代とか、
その頃の不安定さとか、あるいは皆どこかしら満たされていない感じとか。

毎日生きて、顔を合わせられることは当たり前じゃない。
そんなメッセージを感じることができたし、
この映画を見て、自分自身がほんの少しだけ強くなれたような気がした。

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mar

3.0空気を感じる。

2022年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

14歳の女の子が見てる世界ってどんなだろう?
と思って見てましたが、
抑えた色彩、静けさと騒々しさ、
窓から入る風や食卓の匂いに、
少女の心の繊細さと動きを感じられて、
もうすぐ14歳になる娘に、
今までのように雑に接してはならないなと思いました。

父親目線で観るとそんな感じでしたが、
さて自分の14歳はと考えると
中学、高校生の頃、普通コンプレックスというのが
あって周りの同級生に嫉妬し憧れ、
なんでこんな普通の人生なのだろう?と
思ってたけど、
この映画を観てると、そんな普通の6年間も2時間に
編集すると、いやいやお前もドラマチックだったん
じゃない?と自分の目で世界を見てたんじゃない?
と思えました。

静かな映画だったけど、彼女の心で捉えると
ドラマチックなドキドキする映画だったと思います。

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奥嶋ひろまさ

4.53回泣いた

2022年4月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

私は94年にはまだ生まれていないしソウルで暮らしたこともない。高度経済成長を経験したこともない。
だけど、映画の主人公ウニが対峙する様々な理不尽を知っていると感じた。

大人になったからこそわかる"しょうがなかったこと"、"立ち向かわないといけなかったこと"を優しく強く教えてくれる映画。

きっと想像しているよりも全然退屈な映画ではないから、中・高・大学生には是非観てほしい。映画の中でヨンジ先生と会って欲しい。

キム・ボラ監督はエドワード・ヤン監督がお好きなようだが、「ヤンヤン 夏の思い出」の影響を強く感じた。

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kanna

4.0普通の生活が新鮮

2022年4月10日
PCから投稿

韓国というお隣でVFX技術進化のとんでもない国が描くいたって普通で繊細な物語だった。

中学生という自我が確立しない思春期の物語で、誰にでもありそうな日常をここまで美しく韓国映画で表現されると日本の映画とは?と考えてしまうような一作。
どこか河瀬直美を感じるような映像の美しさ、ストーリーだったので調べると女性監督なんですね。
友達との明るいシーン、家族との暗いシーンのコントラストも良かった。
女性監督が描く女子中学生のリアルを気持ち悪いほど感じる本作で、主演のパクジフの表情が感情に訴えて来る。
加えて韓国の一般庶民の生活や兄弟や家族の苦悩、これまで接点がないと思っていた韓国の生活とリンクし、素直に感情移入できたのだと思う。
一瞬グレたりするところや、死と向き合うようなところ、恋するところ。そういう過程を経て自我は確立していくのだろうな。と再認識させられた。
母を呼んでも返事がないシーンや階段を降りてまた昇ってみたりするシーンなど、見ていてわからないシーンも多いけれど、中学生の頃もそうだったように、わからない、と思わせるシーンを印象付けるところも心地よかったのかもしれないな。

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ちゃーるすとん

4.0リアリティがあっていい。

2022年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

学校の感じ、友達との感じ、塾の感じはいい。ずっと見ていられる。DVはあれは韓国の文化みたいなものだろうけど、大体の韓国映画に出てくるね。本当にああなんだろうね。

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khapphom

2.0人によるかなあ

2021年12月5日
iPhoneアプリから投稿

辛口の感想でごめんなさい。

主人公の少女を取り巻く家庭環境や、友人との色々。
の話がずっと淡々と続いて、共感できないところが多く。
つまりはそれだけ、自分が「中2生」の気持ちを汲めなくなった。
歳をとった証拠なのか。
感情移入できず。

終盤は「ええ!」と驚かされたけど。
そこまでが長かったのが正直な感想です。

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ゆき@おうちの中の人

5.0ずっと観ていられる、観ていたい

2021年10月15日
スマートフォンから投稿

楽しい

興奮

幸せ

14才の多感な少女というフィルターを通して描かれる普通の日々。映像はとても繊細で美しい、なのに不穏で終始心がざわつく。人の感情の答え合わせをしないことに、リアリティーを感じる。
生きづらさを抱えたヨンジ先生がウニに向き合うシーンは、どれも、優しいってこういうことだよね、と幸せな気持ちになります。

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アメリカの友人

3.5ポケベルが懐かしい

2021年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

25年以上前の時代設定でその頃は生まれていない主人公の自然な演技がただただ輝いていた。
多感な年頃であり、平々凡々と過ごして良さそうな暮らしの中で、家族、親友、恋人、後輩、病気、そして塾の先生、その狭間の中で色んな体験や経験を繰り返し美しい人生を歩んでいってる。
冒頭の家の扉がなぜ開かなかったのか?塾の先生はなぜやめたのか?いろいろ不完全燃焼であったが、最後は家族が元の姿に少し戻って幸せが見れてよかった。
ただ、漢文の塾が成り立ってるのは不思議だった。儒教の勉強?

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♪エルトン シン

3.0思春期の少女

2021年10月2日
iPhoneアプリから投稿

 監督の少女時代の体験をもとに作った映画のようで、韓国の家庭とはこんな雰囲気なのかなあ?1994年辺りの話で、父親の言うことは絶対だ,的な、兄弟間でもやはり男の子が強いとか、今はどうなんだろう。お母さんも日々の忙しさや夫婦の問題、兄の進学、姉の素行に気持ちが向いていて,もう少しウニに向き合って欲しかった。
 この映画、ウニを演じたパク・ジフの透明感、可愛さが際立っている。

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アンディぴっと

2.0淡々とただ淡々と…

2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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てりーぬ21