MOTHER マザーのレビュー・感想・評価
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犯罪者の生い立ちを知ろう
役者として脂がのりきった長澤まさみ
2020年映画館鑑賞47作品目
原作未読
マザーといえば松雪泰子芦田愛菜の連ドラだがこっちは『MOTHER』であっちは『Mother』
ほかに気の書いたタイトルは思いつかなかったのか
マザーというよりマザコンだ
長澤まさみの芝居が良かった
コンフィデンスマンjpの芝居が活かされている
『モテキ』の頃がイナダなら今は脂がのりきったブリ
最高です
どうぞ召し上がれ
過激な濡れ場は無し
それでもいい
むしろその方がいい
あまり好きじゃない阿部サダヲも今回は役にハマっていて良かった
皆川猿時はセット?
児童相談員役の夏帆の貧相な感じとバックボーンがマッチしている
『愛しのアイリーン』のときみたいにキレる木野花も良かった
子役は可でもなく不可でもなく
子役の良し悪しはよくわからない
子どもはあまり好きじゃないし
祖父母殺して懲役12年は長すぎるとは思えないが
母親は子どもに執着心というか愛情はあるかもしれないが親らしいことはほぼやらない
なぜか働かない
モテるのがかえって良くない
『愛を乞う人』みたいに暴力などで虐待するわけじゃないし『誰も知らない』みたいに完全な育児放棄するわけじゃないけど
息子がマザコンなんだよな
反抗期はどうした
好きだからか
それが愛情表現か
小学生さえ行ってないにしても馬鹿すぎる
母親の指示で母の実家から金品を盗むならまだわかるが祖父母を殺すなんてあり得ない
共感はできなかったが作品は素晴らしい
大森作品すべてを観ているわけじゃないが観たなかでは最高傑作
マザー繋がりで縁があるのか芦田愛菜主演の新作も楽しみだ
エグゼクティブプロデューサーは『新聞記者』の仕掛け人河村光庸氏
製作者として『プラトニックセックス』『あゝ、荒野』『愛しのアイリーン』『宮本から君へ』に関わった大物プロデューサーだ
新聞記者のヒロイン役を日本の役者に依頼したけど政治的理由で全て断られたという一部週刊誌の報道は嘘だと本人は否定したらしいがまあそうだろう
こんなデマを信じる方がどうかしているし信じる時点で日本の女優たちを侮辱している
河村作品といえばアイリーンとか宮本は大好きだ
MOTHERも大好き
救いようのない人間のとてつもない不幸
駄目な人間はどうやってもダメから脱け出せない。
経済的底辺とは別物の、人として最低の人物の物語。
「ぼく、お母さんが好きなんです。それもいけないことなんですかね…」少年周平(新人・奥平大兼)が放つこの問いは、全ての親に、全ての大人に対して突き付けられたかのようだ。誰か答えてあげてほしい。私は答えを持っていないので。
「わたしの子供をどうしようとわたしの勝手」だと本気で思っている最低女の秋子。汚れ役に挑戦した長澤まさみの迫真の演技。何度か見せる恐ろしいほど冷めた目付きが印象的だった。
そして、その情夫リョウがまた最低の男で、阿部サダヲがこれも見事に演じている。
この二人の人物に理屈は通じない。まともな思考回路を持たず、知性と理性が著しく欠落した生き物。こういう人間が実際にいるから世の中は怖い。
一方で、秋子の母親(木野花)は「そんな子に育てた覚えはない」と本人にではなく孫の周平(幼少期)に向かってヒステリックに叫ぶ。
「いや、あなたが育てたのですよ」と周平は言いたかっただろう。
親にして、この無責任さ。
「自分が働いて、ハタチになるまでは面倒を見る。それが親だろう」一時母子が身を寄せた住み込みの職場の雇い主が秋子を責める。ごく当たり前の苦言。
だが、秋子の思考は変わらないし、言われていることの意味を理解できていない。
そのくせ、助けてくれそうだと見て取ると、反省したふりをしてすり寄る狡猾さは持っているから不思議だ。
身体を使って男から支援を引出すロジックは本能のように身についているのだろう。
映画には描かれないが、何人もの男が秋子の上を通りすぎたと思う。ゴミのように捨てられたこともあったかもしれない。
だから、まともな男に出会ったときに、まともに生きる道を選択すればよかったのに、と思う。でも、その選択ができない人種なのだ。
援助者の傘の下からはスルリと脱け出すのに、ダメ男のリョウからは離れられない行動心理は理解不能。
そして映画の最後、児相職員の亜矢(夏帆)が秋子の手をとった行動の意味は解らなかったが、無表情な秋子を見てどう思ったのだろうか。
周平の言葉を伝えて秋子の心に響いた手応えを感じたか、逆に秋子を改心させられない無力さを思い知ったか。
このラストシーンで長澤まさみが見せる痴呆のような放心状態の表情は、周平を救うことも、秋子を立ち直らせることも、我々にはできないのだと知らしめるようで、愕然とさせる。
受胎告知
この映画には印象的なシーンが幾つかあるが、中でもラスト近くにあるシーンが
特別印象深く心に残った。
長澤まさみの後ろ姿、そこに夏帆の相談員が訪れる。
夏帆がそっと長澤の手を取り自身の口に持って行く。
まるで受胎告知のマリアと天使の構図を思わせる美しいシーンである。
マリアの愛と長澤の歪んだ愛。程遠い愛を持つ両者であるが
夏帆の行為は長澤の歪んだ愛とマリアの愛に似た何かを感じたからであろう。
マリアの愛が全てを受け入れる大きさを持つものであるのなら、
長澤の歪んだ愛もマリアの中に包み込まれていると言えるのではないか。
そこから人類愛などの話を進めて行くと、映画から離れてしまいそうなので、
その考えはベースとして保留して、映画に話を戻そう。
狭い歪んだ愛は害毒しか産み出せなかった。
祖父母殺害と言う最悪の帰結しか産み出せなかった。
しかし、夏帆の口づけを通してその歪んだ愛にも肯定するものがあるのだと
見直すよう促しているのかも知れない。
息子の母から逃れたい。母を抹殺したい。との想いはどこかに潜んでいたかもしれないが
それよりも母を愛する気持ちを何よりも強く持ち続けている。
それはどこから来るのか?
それが母の歪んだ愛から来たものなら、そこを見つめ深く探らなければならない。
「お母さんが好きだよ」の言葉は、どこかに救われるものがあるのではと再度考え直す
契機になる。これは観る者にも夏帆にも同時に起きる。
そこから導き出された結論は、長澤の息子への愛は自分自身への愛と通底しているので、
底無しの愛である。
その強さはマリアの愛に匹敵するものがある。
同等に並べるものでは無いと意見される方は多いと思うが、
あのシーンと長澤の表情から考えると、一概に否定出来ないところである。
そこで夏帆の告知とも言える口づけは、「あなたは間違っていたけれど、あなたの愛は救われるものを持っている」と言っているかに思える。これは受胎告知のシーンに引っ張られ
すぎた感想だと思うが、余りにも感動的なシーンなので、そこを軸にして語らざる得なかった事、了承して戴きたい。
クズ母を演じる長澤まさみの進化
登場人物全員悪人
普通の人は秋子が原因で全てが始まったと捉えるのでしょう、それは自由ですが、見当違いも甚だしい。
彼女は結果です。
なぜ子供を所有物としてしか捉えないのでしょうか?
なぜ男に養ってもらわないといけないとしか考えないのでしょうか?
答えはひとつ、日本人がそう教育し続けているからです。
なぜ周りの人間は秋子のギャンブル依存症やセックス依存症を治療して、子供は親の所有物ではないということを教える、という当たり前の行動をしなかったのでしょうか?
非常識だからです。
喫茶店であからさまな大声で恐喝しているのにも関わらず通報すらしない。
死にかけたくせに加害者を訴えない。
児童相談所の職員のくせに家庭内暴力を通報しない。
三隅秋子は我々日本人全員の無関心さゆえに生み出した怪物なのです。
それを分からずにこんなヤバい人がいるんだねーハハハなんて捉え方してたら第二第三の秋子が生まれるだけです。
んー
感動はしないと思います。
救いようがない…
ずっとダメですよ。
強く依存し合う母親と息子の歩み行く道。
何もしないくせに所有欲だけは異常に高い、秋子の言動が終始理解できなかった。
二人の子供を想う言葉なんて一言も出てこない。子供を追い詰め利用しているだけ。
今にも男と逃げ出しそうなものなのに、周平と冬華は絶対に離さんとするその姿勢は何なのか。
どれだけ金がなくても絶対に働かない、常に誰かに寄りかからないと生きていけない、もう完全に病気でしょう。
どうしてあそこまで堕落してしまったのか、今までどんな生き方をしていたのか、知りたくて仕方ない。
その辺の描写が一切無いのはわざとなのかしら。
世界の全てが母親の中にある周平の痛々しさ。
たった一度だけ、自分のやりたいことを主張したシーンがとても好き。
「亜矢さん、ごめんなさい」のメモも。書き間違いの跡がどうしようもなく愛おしい。今すぐ抱きしめて冬華と共に家に連れて帰りたい。
ヘルプを出す気もない少年に何も出来ないもどかしさを常に感じる。
秋子の中から抜け出して欲しいと、外に出た方が幸せになれると、そう思うのは外野のエゴでしかないのか。
「ずっとダメ」だなんて言わないで欲しい。
でも、側から見ても「ずっとダメ」なのは明らかなんだよね。どうしたって。
起きていることは絶望的にしんどいに、そのしんどさをあまり感じられないまま観ていた。
こんなにもわかりやすく苦しい物語なのに。
おそらく、価値観が全く合わないのだと思う。
秋子からも周平からも、愛とか情とか、そういうものが全く感じられない。
周平は「お母さんが好きだ」と言うけれど、それしか知らないだけでしょう。
切っても切っても繋がり続けてしまうのが家族の情だと思っている。
こんな状態でいるのに一度も切れないまま、一度もすれ違わないままでいられるなんて、愛とか情とかじゃなくて、ただの依存でしかないのでは。
秋子のあり方も違和感が強い。
どれだけ虚ろな表情を塗りたくっても消しきれない長澤まさみの健康美が鼻についてどうしようもない。
ドスの効いた声も迫力が足りず、「〜だよぉ!」という語尾になんだか気が抜けてしまう。
たぶん私は彼女の演技が苦手なんだと思う。
リョウの存在が不思議だった。
彼はなぜ秋子たちと一緒にいられたんだろう。
あんな行きずりで出会って、でも好きだったんだろうか。そんな感情が彼らにあるんだろうか。
わからないな。
誰も知らない、を思い出した
友達に映画の感想説明しながら、柳楽優弥くんの「誰も知らない」を思い出した。こちらの親のほうが不快で、話も救いがない。でもリアル。きっとこんな家族いるよ。邦画の家族モノに多い、いかにもの安い感動シーンや泣かせようという小賢しいシーンがあまり無くて良かった。スピード感があり、久々に邦画で満足した映画でした。オススメ。
見事に演じきった長澤まさみさんに拍手👏
普通の家族像では理解し難い親子関係を描く。
なぜ毒親の母親にそこまでと思って観ていたが、「共依存」と言うキーワードでこの映画の真髄に入り込める。
世の中でDVや、ハラスメントを被ってもこの人と離れられないという私にとって全く理解できなかった境地がこの映画を通じて一つ気付けた気がする。
母親が好き、息子を愛している。
単純明快なその答えで観ているものの理解を超えていく。
この親子は生きる術をなりふり構わずやり過ごし、その極みは、、、
今回、長澤まさみさんの毒親演技が見どころと期待して入館した。
さすがだ、
彼女は裏切らなかった。
刹那ささえ胸に迫る。
万引き家族と同様、社会からこぼれ落ちた家族の姿を見せられた。
個人的には万引き家族よりストーリーの展開、迫力は数段上。
長澤まさみという女優がこの作品にクレジットを刻んだことは彼女にとっても良かった気がする。
こんな形でしか生きられない人も少なからずいるんだろうと考えたら身がつまされる。
しっかり生きていきたい。家族を守るために頑張ろうという気持ちにさせられた。
何故、助けを受け入れないのか。それが共依存の怖さ
救いのない映画
苦しい
母親が好きっていけないこと??
我らがダー子ちゃんこと長澤まさみが、初めての汚れ役ということで鑑賞。
うわぁ...きちぃ...。
人に安易にオススメできるような映画じゃ全く無いです。ずっとしかめた表情になっていた。
お金が無いにも関わらず男たちと行きずりの関係を持ちながら、子供たちを育ててきた秋子(長澤まさみ)。
息子の周平(奥平大兼)を信じることしか出来なかった...。
ずっとずーっと始まりから終わりまで不幸の連続。
明るいシーンなんて何一つ無い。
希望だって一瞬にしてかき消される。
阿部サダヲの演技は流石としか言いようがない。
顔的には全く怖くないしほんわかしてるのに、
この映画では近づいてはいけない人感が凄い。
役者になるべきして産まれた俳優さんだなとつくづく思う。
大きくわけて、周平の小学生時代と中学生時代の2つの話になる訳だが、最後まで1度も飽きずに見れる。面白いとはとても言えないけど。。。
周平の言葉がグサッと刺さる。
周平演じる大兼くんは今作が俳優デビューな訳だが、すっごい上手い。涙がこぼれ落ちそうになった。
特に刺さった言葉は、タイトルにも書いてあるとおり「母親が好きっていけないこと?」という言葉。
嫌いだけど好きとしか言えない。
好きって言わなくちゃいけない。
好きと嫌いの違いなんて分からない。
色んな意味が含まれていることだろう。
それじゃあなんで★3.5かと言うと、
飽きずに楽しめたものの物足りなさを感じたというのが、1番の減点理由かな。
もっと深いところまで追求してくれれば、より面白い作品になったと思うのだが。
長澤まさみもいい演技してるんだけど、いま1歩及ばずと言った所。普段の人の良さがまだ出てきちゃってるかな〜。
コンフィデンスマンJP大好き過ぎるとダメですねw
「お金ないよ」っていや、ダー子ならあるでしょ!
お魚釣りあげて1億ぐらいちゃちゃっと稼ぎな!ww
最後まで救いなし
辛かった。最後まで何一つ光がない。
「親がどう自分の子供を育てようと自由でしょ」確かにそう言われたらそうだけど、その育て方が一般的な家庭生活を送っている子供達の基準から著しく外れているとしたなら、その育て方は明らかに間違っているだろう。
家があって、ご飯が食べれて、布団で寝れて、学校に行けて、勉強をすることができる、その最低ラインでさえもクリアできない生活を子供にさせている親なら、何らかの自治体からの支援がないと無理であろう。
長澤まさみもこの役を演じるのはとても辛かったと思うし、新人の奥平大兼くん、いきなりこの役をよく頑張ったねと褒めてあげたい。これからの活躍が楽しみである。幼少期を演じた子役の子も本当に抱きしめてあげたくなった。
あんなに酷いことをされても、暴力を振られても、「お母さんが好きだから」って、切なすぎる。母親も子供もそれは好きという感情じゃない、ただの依存ってことに早く気付いてほしい。母親のことを好きじゃなくたって、全然いいんだから。
最近、ニュースでもよく取り上げられているが自分達の快楽の為に子供を置きざりにする親。
気付かれてないだけで、この国にどれだけいるのだろう。殺人まで犯さないとしても、その前に虐待もあるだろうし、問題は山積みである。
きっと、この作品を通してもそうだし、1人1人がもっと真剣に考えて、何か行動をしなくてはならない時期にもうとっくに来てるんだと思う。私達に何ができるのだろうか。
あと、個人的に仲野太賀くんのラブホ従業員役とても好きです!
母親がすべての世界。
長澤まさみの新境地ともいえる鬼母に挑んでいる今作だが、
やはりどこまでもその美しさや品やかさが失われていない。
どんなに汚してもホームレスには見えないし、鬼たる部分
の表情が優しすぎる。引き換え、半笑いで妊娠中の彼女に
殴る蹴るを繰り返す阿部サダヲの狂気はすさまじい。嫌な
役回りを存分に楽しむかの如く家族をどん底に突き落とし、
金を無心するホスト男を醜演している。息子役の奥平君を
含め皆役作りが巧く、それだけにナゼ?という部分が残る。
実際の事件に着想を得たセミドキュメンタリー的な作りは
リアルに映るが、物語として観るとやや希薄で、鬼母誕生
までの軌跡が明かされないため、ではどのようにこういう
人格と依存性が齎されたのかが見えてこない。冒頭で家族
を脅し金を無心する娘を諫める母親からの愛情欠如なのか、
だから父親がああなのか、妹はしっかり育っているのにと、
頭中を考えが巡り始めるが、話はトコトン地獄へ突き進む
母子に絞られて描かれてゆく。まったく共感できない母親
を体当たりで演じている長澤まさみは、とにかく働かない。
息子に仕事も盗みも終いには殺人まで乞うような鬼母だが、
なぜか我が子を殴ったり、暴力には訴えない。依存と強要
を繰り返し、出逢った男を次々と翻弄する。真面目で親切
な人間を喰い物にする女の衝動は、今自分がラクをしたい
本能と、自らを喰い物にするホストへの貢金というまるで
一貫性のないゲームを繰り返すばかりで、当の息子ですら
それにはハッキリと気付いている。だけど、抜け出せない。
母親から離れられない。これは、彼女が憎みながら頼って
きた自身の母親との関係性にも繋がる。離れればいいのに、
捨てればいいのに、そこに依存し続けている悲劇がこれだ。
過去に縁を切ったとはいえ、可愛い孫の来訪に喜んでいる
祖父母を、面前で刺し殺すことができるほどの狂気を息子
に植え付けてしまった鬼母の罪をどうして償わせるべきか。
観客も社会ももっと考えなくてはならない問題を提起する。
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