MOTHER マザーのレビュー・感想・評価
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複雑な心境
映画の題材は、実際の事件をモチーフにしているとのこと。少年犯罪や虐待に関わる仕事をしている人なら、記憶残っているであろう衝撃的な事件でした。
その「共依存」と弁護士が言う、強烈な母親を長澤まさみが、見事に演じきっています。自堕落な「母」という呪縛を、言葉で、視線で、抱擁で。
阿部サダヲも、チャラいオトコを好演。息子役も、小学生時代も少年時代も、どちらもうまい!
何が残念って、監修でしょうか。
亜矢さんのような、児童相談所の職員はいないでしょ。簡宿に母子を住まわせて、義務教育年齢の子を、学校ではなくフリースクールの提案をするなどあり得ない。
市の職員の描かれ方や、関わり方が酷すぎる。社会問題を扱うならば、映像に残るその影響力も考えてほしい。
後味がスッキリしないのは、そこのみなだけに残念でしかない。
絆とも言えるし醜いとも言えるし
家族とか絆とか“麗しい”と思っているものも言い方変えれば“鎖”とか“斬っても切れないもの”とも言える。この“切れなさ”を劇中では共依存と表現していた。醜もあるし美しくもある。それがどんよりと描かれていて複雑な気持ちになった。
徹底的に社会とは断絶しようとする母・長澤まさみの姿は哀れにも見えた。
俳優陣の演技は完璧なのに‥
実話を元にしている為かストーリーにひねりが無く退屈でつまらない映画でした。
ダラダラ長々と続くシーンや意味がわからない移動のシーンなど監督の手腕を問いたくなる点も多々。
俳優陣の演技がとても良いだけに残念な一本と言わざるを得ません。
コロナ明けの1発目の鑑賞が大駄作になってしまいました。
底辺だけど底辺じゃない。
底辺を描いた映画は好きです。努力では補いきれない格差がある。それは紛れもない事実。
映画が現実を表現している一つとしていいと思います。
「ひとよ 一夜」「楽園」はよかったです。
「焼肉ドラゴン」「万引き家族」は色合いが変わっていたけど、変えようのない時代背景や家庭環境を表現していたと思います。
でもこの映画は、時代背景や家庭環境からおこる底辺をあらわしてはいない。
あるのはこの女のだらしなさだけ。
生活保護、実家の支援。それを支えともせずだらしなく生きた女の姿。
ただそれだけのような気がしました。
※ 男の子。小学生までは親に従うしかないかも。
でも大人になってもあれじゃあ少しおかしいかも。
※ 長澤まさみさんのファンが、こんな役をしてほしくないという意見が多いようですが、それほどひどい役どころではないように思いました。
長澤まさみ素晴らしい!
終始、嫌な気持ちになります。こんなに時間が長く感じたのは久々かも。
長澤まさみ、このような演技もできるんですね。素晴らしい。
母親の性格が、この悲劇を起こしていますが、日本の格差問題が引き金でこのような家族が増えないことを祈ります。
普通に生活できるということ
こんなにも心を掻き毟られた作品は久々に見ました。
映画としてよくできていて、悲劇的な結末もわかるが、とても不愉快にさせられた映画でした。
変わらない人間は変わらないなと思いました。長澤まさみの演技はまさに真に迫っていて素晴らしい演技だと思いました。最低な女にしか見えなかった。
褒め言葉として、こんな映画2度と見たくない。こういう言葉がお似合いの映画だと思いました。
鑑賞記録
コロナ自粛からのスクリーン復帰作は我らが長澤まさみの主演作にしました。
「長澤まさみはいつでも100点」が持論の私ですが、今回はもう…なんというか…。
世の中にありうるどん底底辺シチュエーションを、これでもかというくらいにぎゅうぎゅうに詰め込んだまさみ一家を取り巻く環境は、もう本当に辛いの一言。本作の実質的な主役、周平くんがそれらの環境(親を含む)になす術なく流され、悲劇的な結末を迎えるくだりは、この物語世界におけるセーフティネットはなぜ機能し得なかったのか、いや、これが現実世界の限界なのかもしれないなんて思わされて、どんよりとした気持ちに。周平を演じた二人の役者(少年期と青年期)の演技が素晴らしいものだっただけに、余計に胸に迫るものがありました。
本作の「母親」に対しては共感も同情もし得ないし怒りすら沸いてくるのだけど、このような人たちがいるのだということについて、我々は頭の片隅に置いて生きていかなければならないのかなと思いました。
長澤まさみの20代演技がなんかキーキーしてるとか、阿部サダヲと皆川猿時の二人が並んでるとグループ魂すぎてシリアス味に欠けるとか、アクシデントが起きるとピアノがポローン♪って鳴る演出とか、あんまり合わないところもあったんだけど、くたびれたまさみ&サダヲの演技はやっぱり良かったし、先述の通り周平にもってかれるところがあったので、見て損はなかったなと思う次第です。
「しんどさ」に意味アリ!
見るのがしんどい映画。
だがこのしんどさは、この社会が抱えるしんどさである事に気付く。
で、次に気付いたのは、この社会にあるハズのしんどさから、知らず知らずのうちに目を逸らしていた自分自身。
実話を基にしたというこの映画。きっとニュースか何かで目にした出来事なのに、無関心というバイアスがかかり、スルーしてました。「こんな事、ある?」って!
一切成長しない登場人物たちにしんどさを感じ、救いのない物語にもしんどさを感じる。しかしこれがリアルのしんどさなのか…。
母の愛に恵まれた(と思いますw)私にとっては未知の物語でした。
この母親役を演じれる人は、なかなかいないハズ。長澤まさみの熱演には拍手です。
大森立嗣監督は人気俳優も本物の役者にしてしまう --- "女優"長...
大森立嗣監督は人気俳優も本物の役者にしてしまう --- "女優"長澤まさみの本気を見た。大衆的な作品に出ることの多い彼女は正直、役者としての実力を昨今思う存分活かしきれていたとは言い難かったと思う。そんなイメージも本作で終わりだ、クズ男演じる阿部サダヲと共に。特に男どもを引き付けるときの何とも言えぬ間と語らずとも異彩を放つ存在感。そこには確かに本作殆どを占める鬼クソババアの隙間から垣間見える妖艶さみたいなものもあった。でも結局のところ大森監督の作品だなとも思った。今までも何かしら傷を負っていたり不器用だったりする人々のコミュニケーションを描いてきた印象のある監督が今回は愛すら超えた絆を紡いでみせた。そこに役者の熱量も合わさって時に圧倒される。実際の事件に着想を得たらしい本作は決してオーディエンスフレンドリーな作品ではないし、長澤まさみ演じる秋子は本当に徹頭徹尾不愉快極まりなく現実社会における害そのものようだけど、彼女の胸糞な身勝手さが周平を際立たせ、様々な問題も普遍的な感情も司るよう。こんなクソか掃き溜めみたいな世の中ではよほど目を凝らさないと本当のものなんて見つけられないのかもしれない。ただ、終盤は幾分セリフで本作のテーマとかを直接的に語り過ぎなのでは、とも思ってしまった(もちろん僕なんかの思うところよりずっと深い意図があってのことなのだろうけど)。
子は親を裏切れない
流行りの毒親ものかと思っていたが、違った。
実際起こった事件の真相だった。
いかに普段、自分がニュースを深読みしていないか。
少し嫌になった。
長澤まさみの新境地。
率直に良いと思ったが、やっぱりあくがたりないか。
夏帆が悲壮感漂いすぎてて痛い。。
新人くんは、良かったけど、この作品がベストになりそう。
阿部サダヲの安定感たるやいなや。笑える。
凄すぎて正視できない
目を背けたい、見なかったことにしたい、要するに自分はずるいのでしょう、卑怯者と断罪してください
いくら実話ベースだとしてもやっぱり救いは欲しかったです、映画なんだから
手綱を緩めない製作陣の心意気は買いますがこれは辛過ぎます、自分のような小心者、卑怯者に少し手加減して欲しかった、現実が映画以上に残酷なことは解っています、でも少しは愛を下さいよ大森監督、映画なんだから
作品として文句無く素晴らしい、ミスキャストだといくら非難されようが長澤まさみの主演女優賞は決まりだな
クソ親
長澤まさみが全くフォローできないクソ親を熱演しているのだが、いかんせん育ちの良さや圧倒的な華が滲み出てしまうため頑張ってる感が目立つ
阿部サダヲに関しては完全に浮世離れ
子役も含め他のキャストは違和感がなかったのだが、長澤まさみの人物像があまり見えないので物語も薄味に
SNSの発信盛んからか、息子LOVEの母親が昨今多いのには強い違和...
SNSの発信盛んからか、息子LOVEの母親が昨今多いのには強い違和感。母・息子の絆が深いのは古から、でも自立する男の成長は母からのいったんの離散が不可欠。そうでない悲劇を描いた実話に基づく物語。 成人20からは母とは距離を置き、愛する女性を最優先、母も息子の成長のため理解し距離を置くべき。そして一人前になった40代になりゃまた母子に戻ればいい。それが健康健全な男の姿に思う。この作品デビュー作の16歳奥平大兼の演技がエグ過ぎる。天才の逸材。
こんなふうになってたまるか!
と何度も言い聞かせた。
あまりにも悲しすぎる。
何度も光は射したのに、と思ってしまうのは自分が無責任な観客だからなのだろう。
当事者だったならどうしただろう。
絶対にああはならない、と言い切れただろうか……。
長澤まさみさんを始め演者が素晴らしい。
最後まで緊張感のある映画だった。
後半は涙が止まらなくなってしまった。
知識は奪われることのない財産。
しかしその財産を得る機会を何度も奪われてしまった子ども。
学校に行きたい、という言葉が切なかった。
ずっと気分悪く、胸が騒つく。
個人的には『ブライトバーン』以来、また誰も報われない映画!
ずっと気分悪い作品。←完全な褒め言葉。
長澤まさみのこれでもかというほどのダメダメ女ぶりは圧巻。
新人の奥平大兼は壮絶だったし、阿部サダヲや皆川猿時で気分が少し楽になったものの、そして夏帆でホッとしたかと思いきや最終的には気分悪い。
間違いなく、日本アカデミー賞何かしら候補にはなりますな。
学生が作った駄作
どうしようもなくダメな母親。それに付き合い続けるバカな息子。ここまでは設定として許す。ここから何か隠された過去とか、裏の秘密とかあると思うが・・・。マジで何もなかった・・。最初から最後までバカな母親と、それに付き従う、おろかな息子。挙句の果てに祖父母殺して終わり・・・?。え??。監督さん、最後までちゃんと作ろうよ。あんた正気ですか?
こんな映画は専門学校生でも作れる。
長澤まさみさんに
怒り、爆発です!
ストーリーを把握していなかったので、ビックリしました。
ラストの顔アップはこたえました。
夏帆さん素敵な演技でした。夏帆さん、今年乗ってますね。
長澤さん、夏帆さんこれからも頑張ってください。
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