「言葉にできないというより言葉にしたくない…」MOTHER マザー いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉にできないというより言葉にしたくない…
普段はあまり事件ものは好んで観る訳ではないのだが、本作の原案になった事件が結構身近だったゆえ思いきって鑑賞。
事件の大筋は知っているのでストーリー展開は当然わかっていたものの、それにしてもあらためて言葉にしたくないほどのひどい話だ。主演が長澤まさみさんでなければ最後まで観切れた自信がない。
それでもいくつかのシーンではとにかく胸が熱くなった。「俺さ…行かなくていい?」・「仕事中に倒れられたら大丈夫じゃねんだよ」・「僕…お母さん好きなんです」etc …
本作に関しては、リアリティどうこうというより、むしろリアリティを突き詰めない程度がちょうどよいのかも知れない。とにかくノーモアとしか言いようがない。
ところで「ゆがんだ愛」とはよく言われるけれど、「正当な愛」とのボーダーラインはあるのだろうか。
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