劇場公開日 2020年7月3日

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「まだ上映してたので 長澤まさみさんをもう一度観たくて2度目の鑑賞 ...」MOTHER マザー rinrinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まだ上映してたので 長澤まさみさんをもう一度観たくて2度目の鑑賞 ...

2021年3月17日
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悲しい

怖い

まだ上映してたので
長澤まさみさんをもう一度観たくて2度目の鑑賞
1度目は衝撃的過ぎてレビュー書く気になりませんでした

何処にも共感出来る場面は無く
親子関係の歪みによって出来た毒親を演じた長澤まさみさんにただただ感服する

勉強を嫌い、働く事もしない
女性を武器に何とか生きてるって感じ
よく親権を得られたと不自然に思う
市役所の人にも親権取れるように頑張ったのか·····

実際の事件をモデルにしてる作品と知りました
こんな親子を作ってしまったのは日本の社会で、
子供をここまで守れない事実が悲しかった

秋子の異様な母親への憎しみは
きっと子供の頃からの積み重ねで、
妹との比較は勘違いかもしれないけど、母親からの劣等感を理由にして自分に甘く、息子を自分の手を汚さない為の道具みたいに使う

こういう人は、そういう人としか付き合えない
まともな人とは共感し合えないから
同類同士で慰め合うしか出来ない
どんどんダメ人生のドロ沼にハマるしか出来ない

お金の無心と殺人させる親か。。

どんな親であっても周平にとっては秋子だけが拠り所で
世界の中心
好きな人の頼みなら殺人だってしてしまう

シャーリーズ・セロンの『Monster』を思いだしました
親子では無いけど、好きな人と一緒に居たいから
他人からお金を巻き上げたり殺人してしまったり·····

恋愛も頭では分かってても
ダメな相手に惹かれる事ってあるもんね

愛は理屈じゃないんだね(この話は極端だけど)

最後の面会シーンは捕まった2人の気持ちが真逆で
本当に虚しく切ない気持ちになりました

冬華ちゃんの無邪気な可愛さが
ほんの少しだけど劇中の救いでした

現実の話なんだよね、、冬華ちゃんが
いま心身共に健やかでありますように

rin*