劇場公開日 2020年7月3日

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「強烈な衝撃作」MOTHER マザー 大地さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0強烈な衝撃作

2020年11月17日
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いわゆる「胸糞映画」というヤツです
見て良い気分はしません

個人的に今まで観た映画の中で一番の衝撃映画でした
本当に観賞が辛かった

雰囲気的には「誰も知らない」や「万引き家族」に似てるが、陰鬱さ悲惨さが桁違いです

この映画、何から何まで何1つ救われず、少しの安息や微笑ましい場面も無くただ破滅へと一直線なんです

どこまで落ちて行くんだ、、
もうやめて、、頼むから救われて、、
と最初から最後まで思っていたが、結局最も残酷で救いが無い形で終わってしまった

何故息子を手放さないのか
何故母から離れないのか

僕にとっては母が世界「全て」

このキャッチコピーが母から離れなかった理由でありこの映画の全てだろう

評論家じゃないので小難しい評価は出来ないので印象に残った場面、というか辛かった場面を書いていく

.周平の幼少期は常にキツかったです

.ラブホテルで秋子と遼と一緒に風呂に入る場面が個人的に目を背けたいくらいキツかった

.お金をせびりに行って絶縁されるシーン

.養育費を送っているという前夫に
「周平、お前大丈夫か!?」ときつく言われるシーン

挙げればキリがありません

そして、長澤まさみの演技力には称賛を送りたい
これまでの好感度の高い役柄から一転し
毒親とかいうレベルでは無いまさに「怪物」なクズ人間の役に見事にはまっていた
画像を見比べても別人にしか見えない

この映画は決して良い気分はしませんし、間違いなく憂鬱で悲しい気分になるでしょう
私は二度と見たくありません

ですが、名作だと思います

大地