劇場公開日 2020年7月3日

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「肝心なところが描かれていないドキュメンタリーみたいな作品」MOTHER マザー もーりーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5肝心なところが描かれていないドキュメンタリーみたいな作品

2020年7月18日
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実際に起きた事件を元にしているだけあって、ドキュメンタリー(テレビの再現ドラマ?)のような作品だが、観ている方が知りたい部分が描かれていない。俳優の演技はよかったが、長澤まさみさんにはダメ人間で魔性の女な毒親を演じるのは早い気がする…というか合ってない気もする。まあ、これは阿部サダヲさんが暴力的なホストを演じているので意外性を狙ったキャスティングかも知れないけど。事件が起きる工程はしっかり描かれているが、事件が起きた重要な原因のひとつであろう実家と秋子の関係性がはっきり描かれていないのはかなり残念。キャッチコピーに「すべてを狂わせた彼の母親はモンスター?それともマリア?」とあるが、間違いなくモンスター。だが実行犯の少年だけにはマリアだった。そこが問題だし、なぜ秋子がこのようなモンスターになってしまったのか?が重要だと思うのだが、そこが全く描かれていないのはどうかと思う

もーりー