劇場公開日 2020年7月3日

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「現在進行形の悲劇に震撼し、憤怒を覚えました」MOTHER マザー アサシンⅡさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5現在進行形の悲劇に震撼し、憤怒を覚えました

2020年7月6日
PCから投稿

六年ほど前の事件をほぼ事実どおりに再現した映画のようです。
まず、母と少年は共依存で、病気ですから罰するより治療すべきでしょう。
映画では少年の成長過程は描かれていますが、母親がなぜ共依存に至ったのか、それを描かないので、事実をなぞっただけの平面的で単調な映画になってしまいました。
母親が経験したことを調べて、また想像で補完していってほしかった、祖父母も妹も善意の第三者のように描かれていますが、決してそんな関係性では無かったと思うからです。
それから、子供を何年もホームレスに放置した警察、児童相談所、マスコミについて強い憤りを感じました。その点についてももっと鋭く追求してほしかった。
現在、母は釈放されているわけですから、少女との共依存があるのなら、これからも悲劇は再現される恐れがあります。
万引き家族は疑似家族が解体されて問題は解消されましたが、この映画の事実は、根深い家族の問題と社会の問題が深く根ざした、より深刻な世界です。
それを映画化しただけでも価値があると思いました。

アサシンⅡ
ibtさんのコメント
2021年7月19日

原作はもっと残酷でした。

ibt
悠々同盟さんのコメント
2020年7月6日

コメント失礼します。
おっしゃるとおり、まだ進行形なのです。
それがとても恐ろしい。
しかも次は娘ですので。

周りに関わった人達にも闇を感じましたね。

悠々同盟