「後引く映画 聖母か怪物か?」MOTHER マザー 悠々同盟さんの映画レビュー(感想・評価)
後引く映画 聖母か怪物か?
まず、長澤まさみだから、クレイジー差、下品さその他のどうしようもないグズさがそこまで出てなくて抑え気味だった事に物足りなさを感じました
阿部サダヲにしてもそこまでの終わってる男じゃないので。
これ、ほんまのグズすぎる奴が演じたとしたら後引き度は半端なかったと思う。
母親の金遣いの荒らさ、乱れた異性関係、親、姉妹との確執がイマイチ伝わりずらいのは長澤まさみの上品な清潔なイメージが演技の邪魔をしている。
親子の共依存になるには、もっともっと振り回され感が欲しかったが、その映像がなくても深い所まで想像はできた。
子供は親を選べないってよく言われるけど。
そうじゃないのね。
その親の為に子供が選ばれたんだね。
何年か前の実話の事件で。
十九歳の男の子が母親と母親の彼氏と空き缶集めの仕事をしていたが、その男の子は虐待を受けていて、最終部屋に軟禁され餓死で死んでしまった事件。
19にもなるなら逃げれるだろうと平和な私たちは思う。
しかし小さい頃からそうやってしつけられたら。
見えないオリに入れられてそこから出られない
そんな事件を思い出した映画でした。
DVも酷いがネグレストの方もたいがい悲惨になる。
ここから本の引用
女だから母親は金の稼ぐ手段あったんじゃ?と思ったのだが、そこまでしてて子供を育てる根性もないのね。
そして、兄は妹が大きくなれば売春させられるのでは?と心配していたと言う。
やはり映画ではそこまでの悲惨さはなく、真実の方が怖い。
キャッチフレーズの聖母か?
そんな所は微塵もない
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