「複雑な心境」MOTHER マザー ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
複雑な心境
映画の題材は、実際の事件をモチーフにしているとのこと。少年犯罪や虐待に関わる仕事をしている人なら、記憶残っているであろう衝撃的な事件でした。
その「共依存」と弁護士が言う、強烈な母親を長澤まさみが、見事に演じきっています。自堕落な「母」という呪縛を、言葉で、視線で、抱擁で。
阿部サダヲも、チャラいオトコを好演。息子役も、小学生時代も少年時代も、どちらもうまい!
何が残念って、監修でしょうか。
亜矢さんのような、児童相談所の職員はいないでしょ。簡宿に母子を住まわせて、義務教育年齢の子を、学校ではなくフリースクールの提案をするなどあり得ない。
市の職員の描かれ方や、関わり方が酷すぎる。社会問題を扱うならば、映像に残るその影響力も考えてほしい。
後味がスッキリしないのは、そこのみなだけに残念でしかない。
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