「愛憎の機微」MOTHER マザー 十二滝わたるさんの映画レビュー(感想・評価)
愛憎の機微
親と子供の関係は想像を絶する程の恐ろしく複雑な愛憎の無限大の反復により形成されるものだ。
一方的な虐待や完全な支配による奴隷状態の恐怖や、やむを得ない生活維持からのみ産み出される結果などではない。
その間にウエハースのように差し込まれる、意識的又は無意識的な、利己的又は本能的な、操作的な又は愚かな、愛情があるからだ。
それが描かれなければ、ただの三面記事をトレースしただけのものになってしまう。
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