あの頃。のレビュー・感想・評価
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俺なんて、大人になって今がいちばん楽しいけどな
オタクって言われても、何かに打ち込めるって羨ましくない?
いろんなものを犠牲にしたって構わないって言えるんだよ?
年齢や職業関係なく、同好の仲間の信頼があるんだよ?
こいつらは、人生の物差しがお金じゃない人たち。
そんなセンチは気分になっているのは、「サルビアの花」を聴きながらレビューを書いているせいなのかも。
大人がほろっとできる映画
この映画、もしかしたら青春真っ盛りの若い人が観てもまだそんなに響かないかもしれないですね。
でも若い時にバカな仲間とふざけたり、くだらないことで大笑いしたり、そんな経験がある人には刺さりまくる大人の映画だと思います。
けして今が楽しくないわけではないけれど、後先考えずに無茶できた若い時のパワーって懐かしい。アイドルオタクでもなんでも、何かに熱中できるって素晴らしいですもんね。
そんなわけで、僕には刺さりまくる映画でした。
まさに青春🌸
ハロプロ応援に、まさに命をかけた男たちの物語!
まわりから異質な目を向けられても、決して揺るがない心、友情に、とてもほっこりしました!
同じ仲間と過ごした時間は、一生忘れる事ない思い出になる!
そう改めて知った、素敵な映画でした。
前半と後半の落差が…
自分もアイドル好きだし、松坂桃李も好きだから観に行きましたが、前半と後半の落差が高くてガッカリしました。
前半は主人公がアイドル好きになっていく過程が主でハロプロ要素があったのに、後半は個人を偲ぶ会に焦点を当てて一気にガラッと変わってしまった。しかもそれが主人公じゃないキャラだったのが残念。エンディングも謎過ぎてさらに残念な感じに。
役者陣の方々は良かったので何も言う事ないですが、これは明らかに脚本と演出側が悪いですね。
ポップな『佐々木、イン、マイマイン』
良い意味で、約2時間の壮大なコントを観た気分 笑
演者達がとても楽しそうで、多くがアドリブの自由演技ではないかと感じた程。
あの不味いシチューを食べながら、笑いを堪え切れずに泣き笑いする場面など、台本上の演出とは思えない、極めて自然な芝居だった。
昨年公開の傑作『佐々木、イン、マイマイン』からシリアス要素を省いたとでも言うのかな?
とても楽しい鑑賞だったなぁ。
生きてさえいれば
1度だけあややのライブに行ったことがある、チケットもらって…もう15年も前。あややは可愛くて、天使のようなオーラが飛んでた。
劔の気持ちわかるなー、落ち込んだ時、ひたすら、可愛いあややを見てるだけで命を繋いでいられる。
確か2006年ライブのオープニングは「生きてさえいれば報われる…」って歌詞だった。あの時あややはファン達の生活の支えになってるって分かったんだ。
このファンの世界を見ることが出来て良かった。中学10年生って次元があるのね。ヲタ仲間上等だよ、生きてさえいれば報われるんだ、いつかね。長くいつまでも続く青春の映画。
平坦。緩急なし。
全体的に平坦。深さも奥行き緩急もない薄い映画だった。
アイドルにハマりこんだ描写が映像みて涙流すだけ。
もっと深くハマる過程がほしい。
音楽とアイドルの関係性の変化も描けた。
現在とあの頃の変化も描けた。
主演は松坂桃李じゃなくて、コズミンが主役だよね?
「うーーん、まあ良かったのかな」という気持ちで映画館を後にしました
キャストの皆さん、とても自然でよかったです
全体としては、ほっこりしながら鑑賞できました。
(仲間、仲間した感動作のかと思い鑑賞したからなのか、ちょっと方向が違ってました^^;)
話は淡々と進み、山場もない感じだったので少し物足りなさも感じましたが、作品として何が悪いというわけでもありません。
笑いましたし、(中学10年生って)こういう感じってなんかいいなぁ。とも思いました。
家族3人(夫、中学生の息子)で、鑑賞して映画館をでたときに同時に「どうだった?」と声を掛け合い、3人で「うーーん、まあ良かった・・うん、笑ったね」という感想でした。
今泉力哉監督とTwitter
Twitterに張り付いて賞賛意見拡散したり作品論語る監督の作品は駄作か佳作止まりになるんだよなあ。挑戦して駄作を作る監督は大好きだけど、大量に作って佳作を連発してTwitterでお気持ち溢してる監督が1番滑稽だと思う。一回なんの言い逃れもできない程に脚本も演出も練りに練ってから撮影した作品を見てみたいですね今泉力哉監督の。
今回はカルチャーに対する向き合い方の映画としてかなり複雑な構造で作られていて、尚且つ若い世代に広く見られてる『花束みたいな恋をした』があったからこそ余計つまらない映画に見えてしまった。今泉監督が撮る挑戦的な作品を楽しみにしています。
ラストカット引っ張り過ぎ 音楽に合わせるなかれ
今週は「すばらしき世界」かこっちかでちょっと迷ったが2年前の「愛がなんだ」があまりに良かったのでくだらないとは思いつつ今泉監督を選んだ。ハロプロに特に思い入れは無いのだが「桃色片思い」という楽曲に少し思い出があり映画を観つつつくづく感じたのは秋元48一派と違ってやはり関西ノリなんだなということ。日常会話にボケツッコミがあるのはもちろんだがちょっとした小芝居がすんなりできて受け入れられる土壌があるのだ。高校の文化祭といえば教室ごとに吉本新喜劇的芝居小屋がずらり並んでいたことを思い出させてくれた。作品的にはちょっと残念。ナチュラルなアドリブ芝居を引き出しつつ切り返しの細かいカット割りが今泉監督の持ち味では無かったのか?引きのワンカットで観せてしまうのは違う。
青春に年齢は関係ない!!
私はアイドルに関して興味ゼロなのですが、若手実力派の松坂桃李さんの演技を拝見したく鑑賞しました。すごいなと思った部分はまず出てくる人物がどれもインパクトのある人ばかりで、逆に松坂桃李さんが浮いていているのが目立ちました。
中でも強烈なコズミンという威勢はいいがヘタレな男で、主人公の劔やヲタク仲間に対して悪態をふるまう。最初ヤなやつだと思ったが、後半、コズミンに「ある不幸」が起きてしまい彼に対する哀愁が一気に押し寄せてきました。作中彼は男としてやってはいけないことを犯すわ、ネットで暴言吐くわでどーしようもない男なんですけど、本当にヲタク一筋で孤独な人を貫いた人でした。
松坂桃李さんも結構思い切った演技をするなぁと思ったシーンは、ステージで手錠にブリーフ一丁のシーンが強烈でした。これを見たとき、「くだらねぇことやってるけど真剣だぞ」という制作側の意思が伝わってくる瞬間でした。他にも失恋した時や、年上のヲタク仲間との会話の取り方が上手くて、社交性を磨く勉強にもなりました。
雰囲気が懐かしくて、共感できるシーンが随所にちりばめられているので、気分転換に最適な映画でした。
予備知識なしで鑑賞しましたが、オタクの物語でもあるけれど友情や繋が...
予備知識なしで鑑賞しましたが、オタクの物語でもあるけれど友情や繋がりをテーマにしているのだと感じました。
2000年前半のハロプロを始め松浦亜弥ブームは今となっては懐かしいものです。
オタクあるあるを期待すると裏切られるかもしれません。
人によってはドン引きするかもしれません。
推しがきっかけで人生が幸せになることだって当然あります。
その逆もしかり。
登場人物に個性がありすぎて、会話のやり取りだけで胸焼けしそうになりましたが、最後ああいうオチにするなら、もう少し捻りが欲しかったです。
期待しすぎないで見るくらいがちょうどいい。
命が尽きる前に何かやり残したことはないだろうか、と考えさせられる映画でした。
途中冗長なやり取りが続くので若干眠くなりましたが。
オタクあるある共感しました
握手会の時にスローになる、言いたかったことが言えない、オタク仲間との時間は楽しい。
ハロプロオタクでは無かった僕でも、共感するオタクあるあるは最高でした。
ただ、良くも悪くもそれだけでした。
見終わった帰り道でストーリーを思い出そうと思っても、なんだか思い出せないみたいな感じでした。
太賀のキャラクター
映画公開5日目のレイトショーにて鑑賞。
127席のシアターで、まさかのお一人様。
えーっ???でしたが、1人シアターを堪能。
松浦亜弥ちゃんがデビューした頃、同世代。
こんなマツゲ上がってて、いつも驚いた顔してる人
は初めてみたなと当時思っていたが、久々に全盛期
のあややをみて、懐かしくなった。
ハロプロオタク+松坂桃李+仲野太賀
の予告に惹かれて、公開を楽しみにしていたが、
正直、もっと面白くできたのでは?と心にモヤッと
が残ってしまった。
主人公の桃李くんより、太賀のほうが何倍も面白く
て、正直これは太賀が演じたコズミンの映画でしょ。
そしてこのコズミンのキャラクターは、今まで太賀
が、ドラマや映画で演じてきたキャラクターを彷彿
させるような印象を受けた。
共通の好きなものがある仲間との出会い、繋がり、
くだらない事を言い合いながら、愛おしい時間を
過ごす様は共感できる部分もあったが、ラストがあ
んな感じになるのなら、もーう少し練って欲しかっ
たなぁ。
推しは強し!
「推し」がある人生はやはり強いなと思った。
好きは、仲間を作るし、人生を変えるということが分かった。
キャスティングも見応えありました。アドリブが・・と聞いていたので、わざとらしさが残るかな?と思ったけど、いい感じで逆に説得力を感じた。
キャストは、
松坂桃李は派手さはないけど、役の掴み方がうまい、仲野太賀は深い演技を見せるようになった。コカドは、ナチュラル。
他の出演者も普遍性があり溶け込んでいる。
今泉作品は、無茶をしていても無茶に見えないというか、日常の一つの出来事を上手に見せてくれるから、精神的負担が少なくて好きです。
あの頃。は過去であり、現在であり、未来であるのだな〜と思いました。
これは俺たちの話ではない
プロットとしてはよくあるやつ。
この手の話は、徹底的なリアリティを持ってまず登場人物たちをスクリーン上に「実在」させることが重要になる。
その点、同じく公開中の「花束みたいな恋をした」などはディテールに穴が無く大成功していると言える。
本作については、実話を元にした原作の映画化であるにも関わらず、どうにも乗り切れない。
特筆したいのはウルトラマンをネタにしたやりとりである。メインの彼らは2000年代に青春を過ごしていることから、ウルトラマンを観て育った世代では無い。一般教養の範疇外のはずである。
この年代の若者たちがウルトラマンをネタにすることは、よほど偏った嗜好の持ち主同士でなければ有り得ない。
劇中において数あるDVDやフィギュアの中に特撮物を少しでも忍ばせておくなりしてあればまだ理解できたかもしれないが、そのような匂わせ演出は無かったと思う。
ここで透けて見えるのは、「オタク」というものを一塊に扱っている感覚である。
これはあまりにも雑だし、登場人物の造詣がぼやけてしまう。「何かを好きになる」という普遍的なテーマを描くためには、登場人物のリアリティを持って観客の心を彼らの人生に乗っけることが不可決だが、個人的にはここで足掛かりを失ってしまった想いであった。
実在の人物なのかもしれないが、劇中に彼らは実在し得なかった。
そこから先はコントを観る感覚である。
もう一点、これは事実なのだろうから仕方が無いところだが、本作のメインキャストたちは自らの手でトークライブを主催し、一定のファンすら獲得しており、オタクカーストにおいて結構な上位に位置している。
活動に対する葛藤もあまり無い。
この事実は、彼らへの共感ひいては作品への共感に対する高いハードルとなっている。
なぜなら、多くの人にとっては「向こう側」の話だからである。
彼らは彼らとして、客席側にいるマジョリティの視点をもっと入れるとか、遠巻きに見ていることしかできないような寂しい俺たちにスポットを当てるなどの目くばせが至らないため、ツッコミの無いボケをひたすら見せられているようなメリハリの無さを感じてしまう。
独りでコンサートに来ていた女教師の物語こそもっと観せてほしいところである。
最後に、ついに主人公が憧れの松浦亜弥と対面することになる握手会において、そっくりさんを出したのははっきりと否定しておきたい。
松浦亜弥は存命の人物である。
本人を出せないのであれば、後ろ姿に止めるなど工夫して欲しかった。
最も盛り上がるべきシーンで、明らかに松浦亜弥ではない松浦亜弥を見せられたところでかなり興醒めしてしまった。
まさにコントである。
今泉監督は「執着」をテーマに描いてきた監督と言える。
そういう意味では本作は腕が鳴る題材だったと思うが、「愛がなんだ」のようなキラリと光る過去作と比べれば凡作と言わざるを得ないだろう。
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