あの頃。のレビュー・感想・評価
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『推し』の尊さ
「推し」がいることによって、人生が急に楽しくなって、推しに会うために仕事や勉強頑張ったり、同じ楽しみを共有できる仲間ができたり、そういった青春がギュッと詰まった作品でした。
握手会のあのドキドキはものすごくわかる!
子供の時の予防接種に並んでた時の緊張とよく似てると思ったことがある(笑)
キャスティングが絶妙でした。主人公の松坂桃李くんが仲野太賀はじめ個性強めの仲間に巻き込まれて見守るポジションだったので、そこが松坂桃李君でよかった(笑)主人公までくどかったら胸焼けしそう(笑)
でも普段のシュッとした印象は封印して猫背でもさっとしていたのはさすが。
他の5人も個性強めで嫌なとこいっぱいあったけど愛らしかった。
ただ、恋愛ネタを笑いにして、勢いで言ったことを録音して公開したりするのはあまり気持ちのいいものではなかったかな…。
NMB48と地下アイドルと近鉄バファローズのオタクだったあの頃…
今泉監督作品は「愛がなんだ」以降は見るようにしています。すごく好きな監督です。これで良いじゃないですか。最近はニワカだなんだ、古参がなんだとマウンティングをしたがる人も多いですが、好きなら好きで優劣をつけなくて良いと思うんですよね。
今回の登場人物は、ハロプロという共通点がありながらも、推しているメンバーは必ずしも一致しているとは限りません。でも、キラキラした顔で自らの推しの良さを語り合っていました。互いの性格の悪さについて批判することはあっても、互いの推しメンをけなし合うことはしていませんでした。これこそ理想の仲間ですよね。愛すべきキャラクターばかりでした。
「あの頃。」というタイトルでしたし、あらすじの時点で仲間のうちの一人が病魔に襲われるというのは分かっていたので、懐古厨に導く映画なのかと思っていましたが、そういう訳ではありませんでした。過去は過去として大切に心にしまっておきつつも、今が一番楽しくあるべきだというメッセージを感じました。“現在進行形”を“恋愛進行形”と置き換えた歌詞が印象的な曲の引用や、道重さゆみさんの名言の引用も最高でしたね。
これは脚本や演出の問題というより原作の作家性が所以だとは思いますが、ややコンテンツを消費するホモソーシャル的なノリに賛否があることは否めません。アイドル=風俗=アニメというコンテンツの好みの趣向の変化もまあ分かるけど…となりましたが。現代を描いた映画ではないのでポリコレ云々の指摘は目を瞑って良いんじゃないかなと思いました。
恋愛研究会の面々の演技は本当に素晴らしかったです。中田青渚ちゃんも良かったですねえ。ロマモーを歌い出すシーンとか、ストーカーとの対峙シーンとか、生前葬でのやり取りとか、本当にニヤニヤしてしまいました。今泉監督は「えっ?」という登場人物同士の違和感やズレの表出によるコメディ的な演出と、それをやや俯瞰した目線で見つめさせる画作りが好きなので、今回もその手腕を遺憾なく発揮させていました。
ラストカットも余韻を残す終わり方で涙を流してしまいました。この時間軸の移動というセンスに脱帽です。彼はこのカルチャーから卒業してしまったように見えて、実は心の奥底に大切にしまっている現在進行系の好きなカルチャーなんだと思わせてくれました。全ての趣味や人をいついかなる時も同じ熱量で愛するというのは無理だと思うので、こう合ってほしいという願いを叶えてくれたという驚きもありました(予想していない終わり方だったので)
そして、自分自身もNMB48や地下アイドルに熱狂した過去がある人間です。握手会前のキョドキョドした感じとか、カルチャーに対する“崇高”な想いとか、アイドルをニックネームじゃなくさん付けで呼ぶ感じとか本当にリアルでした。また、この趣味がきっかけで知り合った人と、疎遠になってしまったなあとか、好きなものは違っても今でも付き合ってくれる人もいるなあとか、自分事として考えさせられました(笑)そういう意味で、「花束みたいな恋をした」との比較も面白いと思います。
最後に、この映画で松浦亜弥や2005年石川梨華卒業コンサートに来ていた近鉄バファローズのユニフォームに帽子を被ったオタクが「このあと推しチームも失うんだよな…」と思って全く関係ないところで感情移入して泣いてしまったことを記しておきます(笑)
微妙な納得感。
しみじみと
余韻に浸れる作品。
先週観た「すばらしき世界」もそうだったのだが、自分の中で仲野太賀がホットなせいか、主役を上回る勢いの存在感を感じるのだ。
主役は間違いなく松坂桃李なんだが、この人が気になって仕方がない。
変にノスタルジックでもなく、中高生のような「青春ドラマ」でもない。強いて言えば、誰しもが持ちうる「若気の至り」シリーズかな?
女子には真似出来ない(多分)オトナ男子のバカバカしい(笑)お祭りなんだけどね。なんか笑えた。
何気ないけど、シチューのシーンが好きだった。
もっと生きたかっただろうね、コズミん。
今が一番。そう思える生き方をしたい。
中2病ならぬ中学10年生
あの頃。懐かしい。
思いがけずいい!
思いがけず意表をつかれた映画
まず、映画は必ずと言っていいほどどこかで寝落ちする私が全く寝ずw
桃李くんファンとしては、舞台挨拶付きの上映狙い狙い
2/20 17時 六本木行くには敷居が高く地元LVで我慢
映画前のキャストのワチャワチャ
ほんと仲の良い環境で撮ったんだなとわかる
そんな訳で、もちろん観るつもりでしたが正直オタク映画・・・あまり内容の期待はなく面白おかしければいいなと
そしたら・・・ちょっと違う
自分では頑張ってるつもりだけど、大して成功もしていなく功績を残してる訳では無い日常
それでもまぁ人よりは充実しているかとか思ってみたり、あ・・・皆よりつまんない人生送ってんな・・・と思ってみたり そんな私ですが コレなんか刺さったw
ちょっと一般的世間ではなくズレた?特化した?世界にのめり込む時間「オタク時間」「オタク世界」
そーゆーのを全面的に肯定する訳では無いけれどこういうのがあっても悪くは無いと・・・これもアリと(私も桃李くんとの握手会当選した時の地に足が着いていないエピソード、思い出しました!笑)
で、内容はふざけてて中10生の男子達のワチャワチャなんだけど垣間見る仲間の優しさ
なんか酷いハチャメチャだけど変に爽やか
中身がないんだけどみる人が見たら響くと思う
大賀さんの演技がめっちゃ光ってた!!
ラスト10秒くらいでは不覚にも思わず涙出そうになって堪えた。実話なんだと思うと非常に。
たまに画面が真っ暗になり「え!?これがラスト?ラストならダメなやつ・・・」ってラストのシーンがすごく心配になる映画だけど、まぁあれでよかったと思えた。
なんかこの世界観にちょっと心が揺さぶられた映画だった。
くだらない人達ばっかりだけど、人ってこんなもんだよね。笑 好きなも...
ハロプロのPRかと思った
ううーん?どうした今泉監督
舞台挨拶付きを観賞
今泉監督は「his」で感動したのもあり
楽しみにしてました
自分はとりわけハロプロオタではありませんが
ちょうど関西で大学生でどっぷりハマってる友人は
たくさんおり親近感を覚えるテーマでした
松浦亜弥のデビュー時の衝撃は覚えています
で感想としては
あれれ・・どうしちゃったのって感じ
前半はメチャクチャ面白かったです
でも後半になるにつれストーリーの焦点が曖昧で
ものずごく普遍的な着地を見せてしまい
淡々と終わってしまった印象でした
結局どこをどう切り取りたかったのか
主人公劔が松浦亜弥に感動し
ハロプロ関連イベントを行っていた連中と
仲良くなり人生に張り合いを持っていく感じ
は凄く良かったし笑えました
ネット弁慶だが卑屈になるドクズのコズミン
他人の推しをなぜか一発で当てられるロビ
ハロオタかつ風俗依存症かつ多芸だが無職の西野
レコード屋勤務で最初に劔を誘ったナカウチ
他やたら健康を気にするイトウ
ギターもできるアールなど
個性的「であろう」仲間たちが出てきますが
特にこのメンバーで深く掘り下げられる
エピソードがそうあるわけでもなく
ダイジェスト的にしか描写がなく
消化不良のまま進んでいきます
そして後半はコズミンの病気と
劔の関係中心に話が進みコズミンの死に
まつわる話のままほとんどハロプロ要素が
なくなっていってしまいます
女性高校教師にオクでチケット売ってもらう
シーンも何かあるのかと思わせぶり
なのに何もなく終わっていきます
正直これなら実在アイドルとして扱う
必要もそこまであったのだろうかと
思うほどです
架空のアイドルでライブシーンとか
力入れて作ってしまえばテーマが強調
されたのではないかと思いますが
予算的な都合を如実に感じます
前半は笑えたし良かったんですけどね
もう少しテーマを絞っても良かったんじゃないか
と思いました
今となってはマリオやガンダム
ドラゴンボールなんて毎日取り上げられすぎて
もう懐かしのコンテンツじゃなくなってます
今一番なつかしさ感じるのって15〜20年前の
カルチャーだと思います
それだけにこんな浅い触れ方で終わってしまったのは
残念でした
松坂桃李が好演。面白い。だが後半の捉え方で感想が異なってくるのでは?【最後の一行、すいません消せませんです。】
私、おっさんだし。別に、AKB以前のハロプロも、モー娘もよく知らない世代。おニャン子クラブの世代だから、よくはわからないんだけども、おニャン子に比べ、超飛躍的に、モー娘以降というか松浦亜弥というか皆、ショーマンシップ的にプロ化、進化しているのは認めざるを得ない。リズム感からして違う。CDも買ったことないけど、アナログとデジタル。白黒とカラーくらいの差があるねぇ、おニャン子とハロプロ以降では。そういえば映画に出てたiPodの旧式懐かしいねぇ。あの音楽溜め込むのなんだったんだろな。
そんなわけで(チラシによると)大学院受験に失敗し中途半端なフリーター、無気力ベーシストの松坂桃李が、松浦亜弥の映像に出会い、ハロプロに覚醒していく。
松坂桃李、コメディも演技うまいなぁ。脱力感と、ハロプロ仲間との珍妙なオタク的やり取りが笑える。
若いうちはいいよなぁと思った。
すごく親近感湧くし、面白い。
上映前のライブトーク以上にこの映画前半、脱力感に笑った。快調な滑り出し。
結論としては後半部の受け止め方によってウケた人とそうでない人に分かれるように感じた。とは言っても全体的に関西ノリで面白い。佳作とも言える。時間は長くは感じなかった。ちょうどいい。
ただ途中、ただのトークイベント開催から「恋愛研究会」バンドに変遷するにつれ、リアルな女の仲間内での取り合い、裏切り、ストーカーと話が変容し、なんかオタク脱力感が失速した。
器の極めて小さいせこい「コズミン」仲野太賀がここで大きく絡んできて、その後の癌で闘病まで引っ張るんだけども、この仲野太賀、「素晴らしき世界」での比較的シリアスな演技は良かったんだけど、器の小さい人の役と仲野の醸し出す軽薄な、こまっしゃくれた、あんまり面白くない雰囲気が合成されて観ててどうにも好きになれない。
やっぱり、2000年代初頭の4年の歳月は大きいだろけど、初めのあくまでアイドルオタク的な松坂桃李中心で通した方が良かった。他の連中もめちゃ面白いし。正直仲野太賀、コメディ向いてないのか、「コズミン」役の設定が悪いのか。どうも苦手だなぁ。器の小さいズル賢いキャラはコメディに不要に思えた。
「生前葬」ライブのエピソードは笑ったが、肝心の仲野「コズミン」がおもろなかった。他のキャラが全部個性的で面白かったのに残念。
コレ実話が原作らしいけども、少し設定と、話の流れ変えた方が良かった。それと、4年も経って、東京出て、フリーター継続中は。実際はキツいって。まあそういう自由人もいてもいいとは思う。
ハロプロ最高、オタク最強、大阪もオモロイ。松坂桃李もえんぎうまいし、オタクに感情移入して笑えた。
あんまり面白くない雰囲気が合成されて、観ててどうにも好きになれない。
アイドルに興味ないですが…
コズミンの感じがとてもよい
脚本と演出、その両方が期待はずれ
ハロプロという題材が面白そうだったので、主演が松坂桃李という情報だけで見に行きました。
結果、脚本と演出、その両方が期待はずれでした。
脚本はどうでも良いやりとりばかりを拾って、ドラマ性が高くなりそうなシーンは松坂桃李のナレーションで次々と安易に飛ばしてしまうし、あややと握手するぐらいまではハロプロも関係あるけど、それからは全然関係ない始末です。。。
劇伴として使うだけなら、誰の曲でも良いと思いますが。
あと、ぽっと出の女キャラにストーカーがいたとか、仲間の彼女を仲間が略奪したとか、西田尚美のくだりとか、まったく必要がないです。
せめて、仲野太賀のキャラに感情移入させるためなら分かるけど、あれでは太賀のキャラを嫌いになるだけで好きにはなりません。
演出は脚本の粗をバッサリいってくれるどころか、逆に面白がって深堀りしてる印象を受けました。
だから、時間がとても長く感じてつらかったです。
大したこと無いシーンで何度もワンカット長回ししないでいいから、編集でカットバックしてテンポをあげてほしい。
監督は自分が良い芝居を演出していると思って酔ってるみたいだけど、監督が思ってるほど良い芝居でもない。
(役者をフォローすると、これは役者が悪いわけではなく、そもそも脚本が面白くない。役者が演技で挽回不可能なレベルで脚本がつまらない)
あと、何度か時間軸を入れ替えてカットバックしてるシーン(大学の講演会とライブハウスなど)があったけど、無駄に?が出るだけでそれの演出効果も謎です。
講演会は中弛みする部分を編集で切るためにライブハウスにカットバックしてるんだろうけど、それをされても時間が現在と過去を行ったり来たりするわけだから別の意味で見辛いです。
そもそも脚本の問題を脚本の時点で直せる人がスタッフにいないのかと疑問です。
今泉力哉は優秀な監督かと思ってましたが、このぐらいの予算がある映画ではもうダメですね。
きっとこの監督は、大衆性やドラマツルギーがそもそも分かってないと思います。
単館系の、低予算で映画通しか見に来ないような、多少の粗は芸術性だと好意的解釈してもらえる内容じゃないと撮れない監督ですね。
素晴らしかった
ハロヲタだった過去があるので、当時を思い出してあれから16年くらい経っていると思うとたまらない気持ちになる。ついこの前だと思っていたら16年、みんな年を取るわけだ。誰もが例外なく年をとる。映画館は僕と同世代かちょっと上くらいのおじさんばっかり、みんな元ハロヲタなのか、それともただの映画好きなのか気になる。あの時ああしていればよかった、みたいな数々の分岐点を経て今があり、チョイスを成功しているのか失敗しているのか、仕事に関してはもっとうまいチョイスがあったというか、下手をこいてしまったのだけど、大好きな子どもと過ごす人生を送ることができているのは大成功なので、結果オーライではないだろうか。
映画はもっとハロプロ楽曲をガンガン鳴らして欲しかった、特にエンディングはみんなで『ザ・ピース』か『恋愛レボリューション21』を踊って欲しかった。最初、今泉監督と聞いてアーティスティックなまったりしたオフビートな作品ではないかと不安に思ったのだが、全くそんなことはなく、笑って泣ける素晴らしい作品だ。特に、コズミンが嫌われ者なのに、文句を言いながらも排除することなくつるんでいるところがすごくいい。
ただ、大根監督のようなミーハーな感覚の人が撮ったらどんな感じだっただろうかとも思う。
うーん
「中学校10年生」のあの頃。
ハロプロ全盛時、アイドルオタクを目にして、人生を浪費する人たちにはなりたくないと思っていた。見ていくうちに充実した人生を送っていないのは自分の方かもしれない。そう思わせる何かが伝わってくる。
剣のセリフ「今が一番楽しい」。刹那的な生き方から出てくる投げやりな言葉ではなく、生きているいう実感から発している言葉だ。素直な気持ちでこの言葉をいって見たい。
おっさんたちの青春というよりも、劇中のナレーションで語られる「中学校10年生」という言葉がしっくりくる。この「中学校10年生」のバカ騒ぎをうらやましく思った。自分が、社会人になると同時に捨ててしまったものを彼らは大切にして生きている。
松坂桃李はあいかわずの安定感を見せてくれる。そしてもう1人、『すばらしき世界』とはうって変わって、どうしようも器の小さな男コズミンを演じた仲野太賀に拍手。
テンポ悪し
予告編を見た時は、なんて良い企画なんだ!とアガったんだけどなぁ。
コミックエッセイの原作はおそらく、極私的なことを描いてファンや理解者が面白がる感じなのだろうと思うのだが、そのエピソードをつなげただけでは映画にはならないと思う。
少なくともメジャーでやる脚本じゃない。
メンバーそれぞれの背景、時代感、あの集いが社会的にはどういう存在なのか?
わかる人だけわかればいいってのは自主映画でも許されないわ。
あの頃ってタイトルなら、回想形式の方が良かったような気がした。
主人公の現在と過去の対比がないからいまいち「あの頃。」感がないのがモヤモヤ。
それにしても生前葬のシーンで泣かせるように構成されてないのがほんともったいない。
主演は太賀(のおケツ)ですね
松坂桃李も、無気力→オタク→大人と、雰囲気が変わっていくのは素晴らしいが、太賀のほうが目立っちますね。
最後の方は、、、
太賀って、ケツ出すのが好きなんですね(笑)
やっぱり出すんかーい(ネタバレ)
前半はとてもバカバカしく、声が出るくらい笑います。ただ、芯を食ってない、上滑りしている笑いです。「くだらない」とえいばその通りです。
あらすじも知らなかったので、後半はちょっと驚きました。泣き笑いという感じです。 泣き笑いできる映画や演劇は好きです。
たんたんと、、、普段のどおりの生活の中で、
「そうだよね」
「うん、おれも同じことあったよ」
と、共感とじんわり温まる感じが、いかにも今泉監督らしい。
薄味だけどダシが聞いてる、ホンワカ温まる感じですね。
青春
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