ゾッキのレビュー・感想・評価
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この魅力を言い表せないもどかしさ。
3人の監督によるオムニバスのようでいて、
そのようでない、おもしろいアプローチの一作です。
この3人。きっと感覚や感性が近いのかなー?
って思えるほど作品の継ぎ目がわからなかったです。
いや、もしかしたらそれは失礼なのかな?
僕の感性、鑑賞力が及ばなかっただけかも?
さらに、このオムニバスのはずなのに、繋がって
いるのです。ストーリーが繋がるってことじゃなく
なんというか、あ、DNAが一緒?ちがうな。
時間が繋がってるって感じなんです。
同時進行オムニバスってんじゃなくて、
あー、良い言葉が思いつきません。
ただ、繋がる、、んです。
しっかりと。
3人の監督の個性がケンカすることなく、一本の映画になり得ているのは倉持裕さんの脚本の力なのかな?って思ってます。勝手に。
プログラム読んだら、全く違うこと書いてあるやもしれませんが(笑)
マルチエピソードがそれぞれの色を発しながらも、他のエピソードと溶け合っていくのですよね。
不思議な感覚なんです。ほんとに。
観賞後の感覚は不思議でした。
さわやかなんです。なぜか。
わけわからんような展開をみせられてた筈なのに、
なぜか、爽やかな風が吹き抜けて行ったのです。
なぜだろ?
不思議な魅力のある作品でした。
裏ゾッキ、きっと観に行きますよ。
秀作です。
切なさ爆弾
日本が誇る映画バカ三人がメガホンを撮ったと言う事で期待して鑑賞。泣けたわ、中年にもろ刺さるね。漫画が原作だがファンタジーな部分ほぼゼロ。特に男子学生のエピソードがヤバかった✨小さな嘘、同級生の女子、つまらないバイト、貧乏旅行、冴えない親父、夏の夜、そしてそして、お帰りピエール❗️
愛しいエピソードをつづれおる秀作
竹中直人、山田孝之、齊藤工の3人の共同監督作とのこと。舞台となった蒲郡(愛知県です‼︎)は知った土地なので作品に対しても愛着がわく。
複数のエピソードのつづれおり。懐かしいようなホッとするような空気が好物だった。『街の上で』とは別の意味でずっと観ていたい作品だった。ホントひとつ一つのエピソードが愛おしくて仕方なかった。
ボサボサ頭の吉岡里帆さんからつかみは👍あてもなく自転車で旅に出た松田龍平くん。途中出会った満島真之介くんとのチグハグなやりとりが可笑しかった☺️コンビニで出会った柳ゆり菜さんはいつもながら魅力的💕龍平くんの隣りに住む鈴木福くん。開店から閉店までバイトとして働くレンタルビデオ店にセクシー女優の川上奈々美さんが❣️ホント良かったね👍夜の学校で竹原ピストルさんが遭遇する松井玲奈幽霊さんが、、、
と語り出したら止まらない。まだまだ盛り沢山‼︎
一番は『伴くん』のエピソードかな。牧田と伴。「高二の終わりになって初めてできた友達」というフレーズがたまらん。実在しない牧田の姉ちゃんに恋焦がれる伴くん。ほとんど異常者な伴くん。マイノリティーな二人の世界が愛おしかった。しかし大好きな木竜麻生さんといい仲になった伴くんは許せん。妬いた。
そんなこんなで結構感情入ってたみたい。エンディングのCharaさんの歌にホロリとしたのはセンチメンタルな曲のせいだけではなかったと思う。真っ当な無常感が在った。
まあ、面白くないと言い切るのは野暮なような気もするけど
絶賛するほどでもないんでしょう。
なんせ、ゾッキとはゾッキ本のことなんでしょう。
何冊かのうち一つでも面白ければ大当たり、ということだから。
私が面白いと思ったのは、ベタだけど「伴くん」。ただ、実在してれば付き合いたくないタイプ。
それにしても、キャストが豪華ですね。
とてもゾッキと呼べないくらい。
3人の監督、誰がどの話を監督したのか、エンドロール観たけどしっか...
3人の監督、誰がどの話を監督したのか、エンドロール観たけどしっかり読めなかった💦
個人的には竹原ピストル親子の話がいちばん好きかな!だけどお父さん、ドロボーじゃん?ガラスを割った犯人も、ちょっとなんだろうか、、、とは思うけど親子の会話が微笑ましくて高得点。
伴くんみたいな同級生がいたらちょっとこわいかも。
そういえばピエール滝の復帰作、役柄が出所したばかりとはキツイ冗談というかシャレにならないというか、、、イジっちゃえ的な配役。安藤政信の使い方がなんとも勿体ない💦
個人的に伴くん達の高校にン十年前に通っていたこともあり懐かしいなあと楽しめたけど、3人の監督の話題性ありきの映画という印象。つまらなくはないけど、オススメとは言えないかな!
作り手は楽しかっただろうね
短編オムニバスな作りとは知らなくて、次の展開を延々と待っていたら次の話だった。
そんな繰り返しのシュールで間が抜けたお話たち、眠くなる事は無かったけど、作り手側は楽しそうで置いてけぼりな感じに退屈した。
なんだこれが褒め言葉
竹中直人×山田孝之×斎藤工の共同監督作品ということで鑑賞。予告を見るとゆるーい感じだったので、そこまで期待はせず。ギリギリまで見るか迷ったが、特に見る映画もなかったので。
う、うーん...。
かなり不思議な映画。。。映画か?これ?
正直に言うと面白くは無いです。
ストーリーなんて無いです。
4.5個ぐらいの話をぐっちゃぐちゃにして、何がなんだかわからない意味不明な構成にしためちゃくちゃな映画。繋がった部分があり、「あぁ、これ全て繋がるんだ」と思ったら全くそういうことじゃないみたい。
一つ一つの話に深みが全く無く何も共感できない。テキトーでやりたい放題な観客放ったらかしの映画。ただただ、3人の監督が遊んだだけ。
独特な感性を持った3人なので、3人が一致団結してひとつの映画を作れるのかと心配だったが、やっぱりダメだったみたい。あれやろうこれやろうでとっ散らかり過ぎ。じゃあ、1人1つの話で計3本のオムニバス形式?みたいにしたら良かったんじゃないだろうか。
役者もかなりの無駄遣い。
この人を目当て!と思って見に行くと損した気分になる。私は松田龍平の演技を見ようと思いながら見たので、その面では意外と楽しめた。やっぱり松田龍平良かったです笑 笑えるのは彼の話だけでしたし。
あと、キャスト一覧や予告でもまるで主演かのようにされている吉岡里帆。実際10分も出ておらず、これは酷いなぁと思った。大したセリフもないし。
雰囲気としては嫌いじゃないんだけど、2時間もあると流石に退屈。10分の短編ドラマみたいにして深夜に放送したら見るかな程度。映画じゃなくていい。映画館で見るほどでもない。家のソファでゆったりしながら見るような作品だった。
んー、期待していなかったけど面白くなかった。
松田龍平と國村隼の良さを改めて知った映画でした。
【ヒ・ミ・ツ】
昔、親友から、妻に離婚したいと言われたと悩みを打ち明けられたことがあった。
彼は妻のある事に気がついて、それは絶対に話さないまま、お墓まで持っていこうと自分で決めていたらしい。
でも、ある日、妻から、
「あなたが、それに気がついて、黙って知らないふりをしていることに、もう耐えられなくなったの‼️」
と…言われたのだと。
内容は差し控えるが、僕からしたら、彼が考えるほどシリアスには思えないし、それを黙っていたからといって彼女から嫌われるようなものでもない気はするし、複雑な気持ちで、実は、心の中では、ちょっと笑ってしまいそうだった。
僕は心の中で言っていた。
それは、きっと言い訳で、他に理由があるよ…って。
僕は、こんなふうに思ったことを、彼には黙ってお墓まで持っていくのだろうか😁
(以下ネタバレ)
この作品は、あのじいちゃんのヒミツの数ほどではないが、ヒ・ミ・ツの寄せ集めだ。
誰もが抱えてそうな、ちょっとしたヒミツから、思いがけず大ごとになりそうなものまで。
僕は子供の頃、家出しようと思って、途中で中止して戻ったことがある。
あのチャリの男と同じような感じだったと思う。
西に向かってチャリで旅立っても、何処かで帰る理由を探している。
拾ったエロ本。
柑橘泥棒。
一人っきりの職場で、明日の自分にご挨拶。
たまには、お〇〇こと書いてみたり。
不倫相手との逃避行前のドキドキ。
こっそり息子とのお別れ。
学校の幽霊だって、なんかヒミツを抱えてそうだった。
親子でお漏らししたこと。
伴くんにあげたゲーセンで取ったパンティー。
本田さんを好きだったこと。
本田さんを死んだ姉にしていたこと。
もしかしたら、伴くんは、本当のこと知ってたのに、言わなかったかもしれない。
言わないことで感謝してるかもしれないし。
でも、代わりに前島さんを遺影にして死なせたこと。
そんなこんなで、前島さんに偶然会って、運命の出会いのように感じたこと。
シンクロニシティだ。
そしたら、お墓に持っていくヒミツは増えてしまって、そういうこともヒミツになること。
そうヒミツはヒミツを呼ぶ。
でも、前島さんもなんか夫とのことはヒミツらしいし…。
そう、ヒミツは、もしかしたら、生きるモチベーションかもしれない。
話さなくても良いし、
知らなくても良いし。
そう思えば、ヒ・ミ・ツは色んな意味で潤滑油のような気もする。
みんなにも、ヒミツのあれやこれはあるだろう。
もしかして忘れかけていたヒミツも思い出すかもしれない…ノスタルジックなヒミツを。
なんか、楽しい映画だと思った。
秘密を抱える人たちの群像劇
竹中直人、山田孝之、齊藤工がそれぞれ監督をつとめた短編集。原作マンガは未読。
明確な短編映画としての区切りはなく、舞台である町や登場人物が一部かぶったりする。こういう群像短編集的なつくりは好きだ。あのときのあいつの仕草はこんな意味があったのかとか、あのヒトとこの人がつながってたのかとかがわかるのは楽しい。でも、話の切れ目や時系列がわかりづらかったので戸惑ってしまったのも事実。たぶん原作がそうなんだろうけど、話のジャンルがバラバラだから気持ちの整理がしづらいという難点もあった。
ただ、それほど退屈ではなかったし、出演者の変な豪華さを楽しんでしまった。コウテイの九条ジョーはこれからちょいちょい引っ張り出されそうな予感がする。
悔しかったのが家族への伝言を頼まれた自転車旅の男性が受け取った住所のメモがどこなのかがわからなかったこと。となりに住んでいる若者だと思っていたが違った。気になる!
おかえりなさい」
「生き物というものは秘密がなくなると死ぬんじゃないだろうか」
こんな魅力的な言葉でこの映画は始まります
秘密って嫌いじゃありません、誰にだって言いたくないこと言えないことの一つや二つあるんじゃないでしょうか
私も生まれてから50年以上生きてきてますけど物心ついたころからすっかり嘘ばかりついてきてますけどそのほとんどがことごとく見抜かれてばればれなってきましたね
こっそりと多少後ろめたいことって衝動に駆られてやってしまってましたからね~
夏休みの深夜に一人で学校のプールに入った事はありますか?
これは誰にもばれてない秘密の体験、なかなか楽しかったな~
今も気になりますけどあちこちにカメラがあるものですからね、っていうか名前出ちゃうからねしませんけど
他にも誰にも言えないことたくさんありますよ
「私は何にも秘密はないのよ、嘘も隠し事もな~んにもないの、あたりまえでしょ」
なーておっしゃる方もおられると思いますよ、世の中は広いし沢山人はいるんだからね
秘密とか嘘って悪いことを隠すためだけじゃなくって相手への思いやりだってあると思いますよ
仕方なく黙っていることや聞かないでほしいいこと色々あるじゃないですか
ワイドショーなんかじゃマイク持った人がたいして悪いこともしていない有名人に
「今回のことをどのようにお考えですか?」
とか言ってその人の情けなさそうな表情を見せたいのでしょうけどそんなものホントはどうでもいいじゃないですか、私にはわかりませんゴシップが金になるなんて
それはいいとして嬉しいのはピエール瀧さんを劇場で見れたことが良かったです
おかえりなさい
待っていましたよ
人生は馬鹿馬鹿しく、エロは物悲しい
断片的な場面を集めてオムニバス的に繋げた映画だが、エロや暴力などの不真面目とされるテーマに大真面目に取り組んでいる感じがとても爽快である。世界はどうか知らないが、日本ではセクハラという言葉が一般的になり、セクハラ防止のためのセミナーまであって、大企業の管理職が否応なしに受講させられていると聞く。どうせ、どんな言葉や行動がセクハラになるかの事例をたくさん見せられて、皆さん気をつけましょうで終わるやつに決まっている。講師は多分女性だと思うが、これもセクハラか。
セクハラに限らず、口は災いの元というのは昔から真実だったに違いない。「物言えば唇寒し秋の風」という芭蕉の俳句まである。しかし言いたいことを言わないのは業腹だ。たまには思い切りシモネタの話をしてみたい。ノリのいい若い女性がいたら最高だ。
しかしセックスの話は禁忌みたいなところがある。職場で昨夜の自分のセックスの顛末を事細かに話すなどといったことは出来ない。休憩時間で親しい同性の同僚なら大丈夫かもしれないが、話した相手が話の内容を吹聴しないとも限らない。男性だけではなく女性同士の話でも、昨晩〇〇くんとしたらこれが粗チンでちっともよくなかった、などという話が学校や会社で広まったら、〇〇くんは転校するか退職するしかなくなるかもしれない。
フランス映画では割とセックスがオープンに語られる。アメリカの映画でも母親が娘にコンドームを渡したりするし、年配女性が旦那に飲ませなさいと友達にバイアグラを渡すシーンも観たことがある。性がオープンであれば性教育もオープンだろうし、性欲に対しても寛容だ。日本のテレビ番組で不倫について各国の女性にインタビューしているのを見たことがあって、フランスの女性が「好きになっちゃったんだから仕方がないじゃない」と答えていたのが印象に残っている。男女ともに不倫にも寛容なのである。
日本ではそうはいかない。いろいろ制約があったりタブーがあったりする。つまらない世の中だ。本作品はそういう日本のタブーを笑い飛ばすのがテーマだと思う。嘘を吐かない、余計なことは言わない、身の程を知って清く正しく美しく生きるという見えない規範が我々を縛りつける。
人生は馬鹿馬鹿しく、エロは物悲しい。人生は選択の連続であり、ときとして人は選択を間違えるが、他の選択があったと考えるのは意味がない。願わくば正しい選択であったことを祈りつつも、これからは世間を気にしてではなく自分の望む選択をする。いつもそう思ってきたのに間違えてばかりだ。
「情欲を抱いて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである」(マタイによる福音書第五章)というのが聖書の教えであるが、情欲を抱いて女を見る者のための商売は、イエスの頃から現代まで、変わらない隆盛を保っている。イエスの頃に数百万人だった世界の人口は、2020年では75億人を超えている。きれいごとでは人類の人口増加はなかった。
清く正しく美しくエロを語ろう。恋は要するにエロだ。流行っている歌の殆どが恋の歌だから、つまり歌はエロだ。エロをきれいな言葉で装飾したのが流行歌なのだ。サザンオールスターズは恋がエロであることを隠そうとしない歌詞で人気を博した。本作品も飾らないエロスの表現で人気を博してもおかしくないのだが、日本のエロが物悲しすぎて泣けてくる。
Zokki!!!!???
なんか最後がしんみりといい感じに思えてしまいました。(笑)(笑)
蒲郡、観光地の面影やリゾート感は映画からはあまり感じなくて。(笑)(笑)
パラレルやクワッドなのかマルチプルなストーリーと最後の交差がいい感じで。(笑)
予告編と比較すると、ある意味ヒューマンドラマ性がかなりアップしていて。(笑)(笑)
ただ、じゃっかんギャグとか、アクションとかSFで派手なシーンとか。
ハチャメチャな演出とか、非現実的な映像や、設定などがなくてやや寂しかったり。(笑)(笑)
でも、個人的には、良く感じていまいました。(笑)(笑)(笑)
三本爪は確率機
原作知らず。
蒲郡を舞台にし たオムニバス的群像劇。
自転車に寝袋一つで旅に出た男と、彼が出会った人や、更にそこから派生した人物達の抱える問題だったり、秘密だったり。
ヒューマンコメディとはいうけれど、シュールなものは多々あるけれど笑わせる様な回し方は少々で、華やかなところからは程遠いところにいる普通の人や、ちょっと変わっていたりスレスレの感じの人だったりをみせていく流れで、共感出来るところや唸らされるものは殆ど無し。
まあ、つまらなくは無いんだけどね。
とりあえず、へぇ~こんな人が出てるんだ的な意外性はあったけれど、タラタラ暇潰し的にみる分には良いのかなという作品かな。
良い役者が多数出てて面白かった
吉岡里帆、鈴木福、松田龍平、國村隼、森優作、九条ジョー、松井玲奈、倖田來未、木竜麻生、らが個性豊かな登場人物たちを演じていた。
話はまとまりがあるようで無いような、登場人物の日常を表したもの。
森優作が好きな本田さん(木竜麻生)の写真をお姉さんと嘘をつき、九条ジョーがお姉さん似の本田さんに恋して、告白し、振られても振られても告白し続け、ついに付き合うことになり結婚まで至る話は、諦めない事の大切さを訴えてるのか、良かった。
川上奈々美がチラッと出てたのも良かった。
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