THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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色々な意味で惜しい!
キャスティングはすごく良く、豪華な俳優陣が立派に演じきっています。
ただ、3時間もあるのにストーリーにこれといった盛り上がりがない。始まりのテンションのまま淡々とストーリーが進行し、少し盛り上がって終わりを迎えます。次回作への含みのある終わり方でしたが、それまでがあまりに淡々としすぎていたため、次作への期待を抱くまでには及ばずでした。
リドラーの出してくる数々の謎々も、回数を追うごとに難解になったり、ストーリーに深味を与えるわけでもなく、同じレベルの謎々を何度も出してくる。解答も「なんじゃそりゃ」といった感じ。
アクションシーンに関してはほぼ予告編以上のものも見られなかったです。今回のバットマンはヒーローというより、初期コミックの頃のような探偵に近いということは、製作陣が公開前に公式に述べていましたが、それでもやっぱりバットマンはヒーローなわけで、観る側はせめて予告編以上のアクションシーンを期待してしまいます。
バットマン以外のキャラが立っていない。これは俳優の演じ方というよりも、映画の演出そのものに問題ありとかんじました。
ノーラン版バットマン以降、リアルさを突き詰めて登場人物も現代社会に本当にいそうな雰囲気を醸し出していますが、今作品は逆にコミックで親しまれてきたキャラの個性を殺してしまっています。(特にペンギン)
クリストファー・ノーラン版はそこは本当に上手く見せていたと思います。さらに言えばこの方法は、ノーラン版のリアルさをいい意味で継承しつつ逆転の発想をついた「ジョーカー」まででやり尽くされた感があります。
だからこの映画の見せ場も明らかにこれまでに観たことがあるようなシーンばかりで新鮮味がありませんでした。
「ダークナイト」よりもダークに…という思いもあったのだと思います。クリストファー・ノーランも「ダークナイト」制作時にもっとダークにすることはできたと思いますが、それをしなかった。なぜクリストファー・ノーランは「ダークナイト」であれ以上のダークさを追求しなかったのか…。その理由をこの映画で知ることが出来ると思います。
脚本に矛盾を感じるシーンもあり、ゴードンはなぜバットマンを警察署から逃す時に「屋上へ行け」と行ったのか。屋上に逃げたバットマンは明らかにその高さにビビっており、あのウイングスーツの機能も実戦では初めて使いました的な感じがしました。
バットモービルもいつからあそこに停まっていたのか、しかも登場の仕方が「バットマン・ビギンズ」とほぼ同じだった。
酷評するつもりはありませんが、この映画は決してつまらないというわけではなく、観ている限り名作になりうる可能性を感じました。しかし、色々なところが惜しすぎる。
私はこれまでのバットマン映画を愛しているからこそ、今回も心を鷲掴みにして欲しかった!本当に惜しいんです!
監督絶対オタクでしょ(褒めてます)
コレは
ケレン味たっぷりの怖くてカッコイイコスプレお兄さんの
俺得ヒーローものだった訳ですよ
いやぁ、凄く好きだったな
ストーリーはまぁ最良では無いけれども、ヒーロー映画としてはとてもとても怖くてかっこよかった
生身の重装備コスプレお兄さんが、闇から現れ、ケレン味たっぷりの映像美でカッコイイ‼︎
マンガだったら見開きでドン!みたいな感じ
でもお兄さん側の(生身でのバトル大変!)頑張りだったりも観れるし、私も思うカッコいいバットマンとゴッサムの人達はこんなんや!
みたいな気概が見える最高の作品でした
悪役がインキャの一般人とか俺得ジャンこれ→私もオタクです
カッコ良きシーン
アガるバットモービルの登場シーンからの不発まで
暗闇でのストロボ白兵戦
松明リーダーシーン
影のあるお兄さんのアップシーン顔面が天才
長い
ナゾラーやペンギン、キャットウーマンが出てくるが、コスプレしているのがバットマンだけで、他の怪人は素性を偽るためにちょっと変装するか、素顔がペンギンっぽいだけで、いたって地味だ。とてもあり得そうでいい。
2時間を超えた辺りでトイレに行きたくなり、最終的に早く終わってくれと願うばかりで、せっかく面白そうな感じもしたけど、尿意との戦いで楽しめない。こんなのお互い何の得もないので、短くするか途中で休憩を入れてほしい。映画館で見るのを苦痛にしてどうするのだ。
色気があって最高にカッコいいバットマン
正直ツッコミどころは多いです。
初見には優しくない「説明しなくても知ってるよね?」とばかりに説明されないバットマンの基本情報。
探偵モノかと思えば、リドラーの提示するナゾナゾを辿っていくだけで最後の最後以外は相手の裏をかけない。
ずっと暗い画面、雰囲気。(これはイイとこでもある)
ダークナイトっぽいストーリーラインと演出。
予告ですげぇ煽っておきながら大したことのないバットマンの罪。
というか予告編が全部悪い。
これだけ不満点がありながら満点評価なのは、主人公であるバットマンに色気があって最高にカッコいいからです!
ストーリーは正直ダークナイトやジョーカーが完璧で、今作が入り込む余地は無いです。
それでも今作は明確にバットマンが主人公であり、バットマンの魅力を遺憾なく発揮しています。
影に潜み悪党を恐怖で抑え付け、しかし自身も恐怖に囚われており、それを振り払うために復讐者として怒り任せに、しかしどこか恐怖を振り払うかのように拳を叩きつける。
ダウナー気質で病的なほどに悪党退治にのめり込み、ともすればバットマン自身がヴィランに陥りそうなほど危うい。
戦闘は強いけど、決して無敵ではなくその辺のモブ敵にやられかける。
ずーっと陰鬱な雰囲気で暗い演出。
具体的にどこが?と言われれば難しいんですが、とにかくバットマンが危うくて色気あるんですよね!!
エロいと言っても良いです!
すげー寡黙で感情をなかなか表に出さないんですが、雰囲気で雄弁に語っているんですよね。
あとガジェットが良い。
前作のようなスーパーガジェットは登場せず、現実にありそうなものをアレンジして使っています。
ガッカリする方がいるのもわかりますが、今作のひたすら陰鬱で暗い雰囲気のバットマンにスーパーガジェットは似合わないので、これぐらいがいい塩梅かと。
明らかに浮くと思います。
そしてバットモービル!!
カッコいい!!
最高のカーチェイスでした!!
炎をバックに現れるバットマン!
うおおおおおおお!!(語彙消失)
まぁ不満はありますよ。
リドラーがあまりに普通すぎるヴィランであるとか、最後の盛り上がりが物足りないとか。
あとは最初に書いたことですかね。
それを差し引いても今作のバットマンが過去最高に好きです。
以下追記
他の方のレビューで、「今作のヴィランはリドラーではなくゴッサムそのもの」という意見を目にして目から鱗でした。
なるほどそれならリドラーにヴィランとしてのインパクトが欠けるのも、ある程度は納得がいきます。
リドラーとバットマンは具体的な方法は違えど、「恐怖」や「復讐」という手段によって街を変えようとする目的を持った、味方ではないが共闘しているような関係性だったのです。
リドラーのナゾナゾを追うだけで阻止できないのは、それは途中まで二人が共闘関係にあったから。
劇中ではリドラーの「二人でやった」という言葉にバットマンは否定していましたが、アプローチが違うだけで動機と目的は同じだったのです。
しかし最後の最後で、恐怖による変革を貫いたリドラーに対し、バットマンは最後の最後で希望による変革に目覚めたから真のヒーローになった。
というところでしょうか。
いろいろ詰め込みすぎた感はある
今回は続編ありきの構成だったと思います。
アルフレッドが危篤状態になるシーンもブルースとの関係がいまいち描かれないまま迎えるシーンだったので感情移入できない人も多かったと思います。
悪役も多い上にキャットウーマンの物語も描かれていたため一作目で詰め込みすぎたのではないかと思いました。
バットマンの誕生から描かれない上にこれまでの説明もほとんどないので続編で語られるのかなと期待しています。
バットモービルのシーンは好きですし、バットマン自身の見た目もめちゃくちゃ好きなので評価は高めです。
特にバットモービルのシーンはIMAXの音響も素晴らしく、アフターバーナーが目の前にあるかのようでした笑
起動音も怪物みたいで最高でした。
続編に期待したいです。
地に足の着いたヒーロー映画
DCコミックスの実写映画は、良い意味でマーベルとすみわけがなされてきたなと感じています。マーベル映画もとても楽しく見させてもらっていますが、正直あの映画の世界に自分はいないような感じがあります。よくも悪くも「フィクション」。ある意味「ファンタジー」のようにも見えていました。
しかし、「ジョーカー」や本作は、私たちが生きる現実の延長線上にあり得そうな、大きなリアリティを持って私の前に迫ってくる感覚がありました。他のレビューにもありましたが、バットマンが一般の警官の中に混じって事件現場に立つシーンや、名もない消防士と同じように災害救助にあたるシーンなど、まるで自分の隣にいそうな、魅力的なキャラクター表現がなされていました。
若いブルースと渋いゴードン警部とのバディものとして見ると「セブン」の二人を思い出し、セリーヌとの突かず離れずなやりとりは往年の「007」の、大人な男女の駆け引きを見ているようで、過去の名作との共通性も見出せるのではないかと思います。そういえば「ジョーカー」も「タクシードライバー」や「キングオブコメディ」との類似が見られますし、過去の名作との比較で鑑賞を深めることができるのも、本作が良作と言える理由なのではと思いました。
ただやはり、過去のバットマン作品を見ていないと、キャットウーマンやペンギンのキャラクターがはっきり立たないので、新規のファンを取り込むのは難しいと感じたので-0.5とさせていただきました。バットマンファンとしては新たな試みも多く、とても楽しめる作品でした。
意外性
ずっとバットマンシリーズは見続けていたので今回も楽しみでした。
オープニングからバットマンらしいダークな雰囲気とサスペンスとミステリー的な要素があって従来のアクションとは違い新鮮味がありましたが…バットマンが普通に警察と捜査するところはどこかシュールで見ながら、えっ普通に一緒に捜査していいのって
ツッコミそうでした(笑)
ヴィランがリドラーと言うことで事件も謎解きが中心でどうなるか楽しみに見てましたが中盤になりペンギン🐧=ネズミ説から内容が大雑把になりいつの間にかブルースの父親も悪事に関与した設定になり最後もアクションからまさかのテロでちょっと残念(笑)
個人的にはせっかく3時間かけてるなら最後までサスペンスやミステリーの路線で行ってほしかったなぁと思いました。DCユニバース含まないで続編やるんですかね(笑)
この路線でお願いします
3時間という長さを感じさせないとても濃厚な作品でした。
お馴染みのウェインパパとママの事件のトラウマから恐怖で世直しをしようとするブルース。時を同じく、その出来事が発端で救いがなくなり街を破壊しようとするリドラー。
貧富の差がそのまま善悪になるのは逆にリアルに感じます。
やっぱりバットマンは人間でスーパーではない所が垣間見えて好き。
防弾スーツ凄すぎ、本人強すぎ、は目をつぶる。
最後のキャットウーマンとのバイクのやり取りはなんともステキなシーケンスでした。
ただ一点だけ!
救援のシーンはブルースでやって欲しかった。バットマンは恐怖の象徴でないといけないし、新しい市長が前フリしてたのに。。
ジョーカーに引き続き、重いトーンのDCに今後も期待したいです。
これまで作られた中で最も内省的なバットマン映画。リドラーの正体と動機探しが、ブルース・ウェインのアイデンティティー探しとの二層構造(或いは鏡の表と裏)になっている脚本が上手いと思った。
①『ジョーカー』ではラストクレジットに流れるフランク・シナトラの「Send in the clown」に酔わされたが、今回は冒頭からシューベルトの「Ave Maria」が流れて驚かされた。ニルヴァーナの「Something in the Way」という曲も印象的に使われているそうだが、恥ずかしながらニルヴァーナ聴いたことないので今度聴かなくちゃ。②ただ、『ジョーカー』とは映画の作り方や方向性が違うので、同じDCコミックが元とは言え同系列と考えない方が良いと思う。“『ジョーカー』は予告に過ぎなかった”とか“『ジョーカー』を越える衝撃”とかいう宣伝文句は真に受けないように。どうも最近の映画の宣伝文句は的外れが多い。その落差を宣伝文句のせいではなく映画自体の問題と勘違いしてゴッチャに評価しているコメントも見られるし…おっと閑話休題。③これまでに作られた中で最もコミック臭が薄いのが気に入った。評判の高い(私はそれほど高く評価していませんけれど)『ダークナイト』でもコミック原作もの匂いはしていたし。ということは最も“一般映画”に近いバットマン映画だと思う。④本作のバットマンはあまりカッコ良くない(駆け出し時代だしね。映画の中でもヒーローではなく“マスクをした男”扱いだし、警官も胡散臭い目で見てるし。現場に入れたのも窮地を抜け出せたのもゴードン警部のおかげ。警部に感謝しなくちゃ)。結局、最後の最後までリドラーの手のひらで踊らされていたし、防波堤の爆破も止められなかったし。ラスト、リドラーと同調したテロリスト達の暴挙を何とか阻止できただけ。⑤それに対してリドラーは最初の犯行に“カーペット剥がし”を使用したことをはじめ、細部まで計画しつくした上で決行したのだろう。市長宅への侵入や、検事の車に忍び込むのも、射撃も前もって準備していたと思う。恐らく唯一の計算外はキャットウーマンの飛び入り参加だったのだろう。演じるポール・ダノも『There will be blood』で当代最高の俳優ダニエル・デュ・リュイスと渡り合った演技派だけあって、映画後半からの登場ながら鮮やかな印象を残す。⑥リドラーの正体とその動機とがわかった時点で、実はバットマンとリドラーとは1枚の鏡の裏表だったことがわかる。ブルース・ウェイン=恵まれた孤児、は自分から両親を奪った「悪」に「復讐」するためにバットマンとなりゴッサムシティに跋扈する全ての「悪」を相手には出来ないから“自分を「悪」にとって「恐怖」の対象とする“ことで悪事を未然に防ごうとする。一方、リドラー=恵まれなかった孤児、は「社会」に「復讐」するのにバットマンのやり方を真似て「恐怖」(偽善者にも、悪党にも、市民にも)でゴッサムシティを翻弄する。⑦そしてリドラーとの闘いを通してその正体・動機・目的・やり方を知ったことにより、バットマンは「復讐」からは何も生じないこと、「恐怖」を武器にしてはいけないこと、「過去」に囚われていては前に進めないことを身をもって理解する。そういう意味では至極全うな1青年の成長物語とも言えよう。⑧演出は終始揺るぎないペースを保ち180分という長尺ながらだれない。ロバート・パティンソンも最初の頃は単なるアイドル俳優(そんなにイケメンでもないし)と思っていたが、今や『テナント』『ライトハウス』&本作の好演と立派に本格派の俳優さんになった。渋目の共演陣も作品のトーンに合っている。コリン・ファレルは素顔がわからないほどのメークアップなのでコリン・ファレルがやる必要性があったのかどうかわからないが、『ハウス・オブ・グッチ』でのジャレット・レトのオチャラケ演技よりはずっとマシ。
良く言えば期待どおり、悪く言えば期待を越えない。
言わずとしれたバットマンのリブート。
マーベル系とは一線を画すようにリアルな作風に寄せて来てるのは、ただの住み分けなのか、ダークナイトやジョーカーがヒットしたことを受けてなのかは分からないが、個人的にはこちらの方が好みではある。
ロバート演じるバットマンもなかなか。悩み事多めで寝れてないんだろうな感が伝わってくる。
それと、あっさりヴォルデモートに殺されてしまった過去を思えば、大分強くなったなぁとしみじみ。
ゾーイのキャットウーマンも好み。
コリンファレルのペンギンはもうあれが本物なんじゃないかと思う出来。
アクションシーンは悪くない。カーチェイスは特に良かった。ただ、空を滑空して高架に引っかかるシーンはかなりチープなCGでカットした方が良かったと思う。
ストーリーは、ミステリー物。
連続殺人事件にウェイン家やゴッサムの要人たちのスキャンダルが絡んでくるという、ありがちな話だが見応えはある。ただ、殺される順番や殺し方、標的など一貫性がありそうでなかったり、暗号もちょっと下らないクイズだったりと純粋なミステリー物として見てしまうと少し物足りなく感じる。
また映画の主題に関連する点でも疑問符がつく。
リドラーがバットマンの正義感に感化されて犯行を行い、バットマン自身もその一端を担わされていたことが、従来のヒーロー映画・勧善懲悪に対する重要なアンチテーゼであるはずが、その点について特に悩むこともなく最後の独白で、これからもっと成長していきます、って終わり方だったのは拍子抜けしてしまった。
全体的にリアルな雰囲気には寄せているが、あくまでもエンターテイメント映画であり、ダークナイトやジョーカーほどの鬼気迫る雰囲気はない。そっちに振り切ることも出来たのではないかと思うが、そこはバランスをとったのか、出来なかったのかは判断が付かないが、そこを振り切っていればミステリー的な穴は気にならなかったかもしれない。
総評として、ストーリーや演技など多くの要素が上手くまとまっており期待を裏切らないが、良くも悪くも期待通り。想定は越えない。つまるところ、傑作にもなれたかもしれない佳作というところか。
後半が良かったかな
ダークヒーローという言葉に支配されている感じ、中盤まであまり乗れなかった。特に長ゼリフ多用には辟易。さすがの私も聞き取れない、ウソ、字幕読んでますが。みんな面白かったのかなぁ。
キャットウーマンのゾーイクラベッツは可愛くてスタイルもよくかっこよかったけど、マスクが鼻の下で繋がってて、江戸の盗っ人に見えた。
後半になってバットマンが活躍し始めてからはラストの別れまでは楽しめた。
悪役リドラーはビル・ゲイツ風でバットマンがブルースってバレてるんだが、ていうかなんで周りの人たちは気づかないのかってことなんだけど。そこ謎。
追記。映画秘宝の監督インタビュー読んでびっくり。バットマンになりたてで彼自身がよくわかっていない状態を描いたって。あの格好で世に出る時点で相当な覚悟が必要なはず、また限定的であれすでに警察との協力関係ができている状態、そんな曖昧な状態って設定が無理じゃろ。
映像が格好良い
僕は友人の勧めでクリストファーノーラン監督のバットマンを観たのがきっかけで興味を持ったもので、他の作品を全然観ていないので設定などには詳しくないのですが、とにかく映像が格好良かったです。
写真などで時々見かけるような対象にだけピントを合わせて背景を全部ぼかして見たり、雨の中を歩くバットマンの足元を映したら静かに歩いているのに雨水を蹴散らしていたり、バイクのヘッドライトがカメラ方向へ向いた瞬間に映像が光で一瞬白くなったり、暗闇で銃器を撃つ瞬間だけ銃火で当たりが照らされてシルエットが見えたり。
とにかく映像の表現が素晴らしく格好良い。
堤防が爆破されて街が洪水に飲まれたときに、バットマンが発煙筒のような物を焚いて火を灯して被災者に手を差し伸べる場面なんか、しびれました。
冒頭、駅の構内で復讐と名乗り、その後も度々復讐と呼ばれていたバットマンが、なんだか希望のように見えました。
バットマンは作中で市長の子供をじっと見ていたけれど、良い父親だと思っていた市長に隠された裏の顔があって、そのために市長は命を失い、取り残されてしまった子供。
ブルース自身も、善人だと思っていた父が実は殺人者だったという裏の顔が見えて、同じように父は死に、取り残された、市長の子供と似た境遇が明らかになったり、お話の内容としても良かったと思います。
物語の途中で、爆弾の爆発に至近距離で巻き込まれたり、警察署の建物の屋上から飛び降りたり、結構激しいことになっていたのにちっとも汚れなかったバットマンの顔が、事件後救助活動の手伝いでは真っ黒に汚れていました。
悪党にとっての恐怖であるように、闇に紛れて街を見張っていたのが、光の中で泥やススにまみれて人々に尽くすように変わりましたし、救助された女性がすがるようにバットマンのことを握っていました。
闇から光に、恐怖から希望に、バットマンの存在が少し変わったように思います。
お話としても良かったし、素晴らしい出来だと思いました。
ただ、普段2時間程度の映画ばかり観ているので、長くて疲れましたね。
暗い
全体的に陰鬱な雰囲気のまま進み、それに応じて画面も暗いw
まぁそれはそれとして、今回はバットマンは賛否分かれそう。
DC系はちょっと方向性がうまく行ってない気もしたけど、今作は個人的には好き。
ダークヒーローという点は変わらないんだけど、ドラマ性がかなり重厚。
だからといってアクションを見せるところは見せていて、見応えもある。
暗くてわかりづらいけどw
中途半端にならず、ドラマを見せる、無駄にヒーローしすぎない、というところが定まっていて、雰囲気は暗いのに見やすかったな。
ただ、個人的にはダークナイトをもっとシリーズ化して欲しかったなw
まぁ今後にも期待。
面白さ期待以上◎
予告を見た限りでは、観る気が起きなかったが、いつものごとく評価の高さに釣られて早速観賞。
さっすが評価の高さに頷ける。
陰気だが美しい画に力があり、哀しみと怒りで静かに燃える赤がテーマのリーブスバットマンも悪くない。(青く燃えていたノーランバットマンも大好きだ)
任務を終えたバットマンが、帰還後に任務記録をレビューし出力・考察するくだりも、素直に感服しました。(この影の努力があってのスーパーヒーローだったんだと思うと、キャラクターの厚みが増して魅力的に映りました)
冷める演出も無い。全てが味わい深い。
(レザー製マスクの傷や欠けも計算通りなんでしょうね!)
面白映画の共通点でもある、期待を煽って何も起きない(面白い脚本でなければ使用厳禁な)思わせぶりの肩透かし演出もあったし。(控えめな予告編といい、面白さを確信していたな。)
リドラーの謎解きを主軸に、孤児ブルースウェイン、両親の死の真相、恋心、汚職、復讐劇など、テーマや展開を破綻させずに上手に脚本に落とし込んでいてあっぱれです。
スペイン語の謎解き解釈のくだりは、理解が追いつかなかったけど、(翼の生えたネズミは、飛べない鳥ではなくて、ハヤブサだったというオチの理由とは?)全く飽きずに3時間弱を楽しめました。
憎たらしさを垂れ流して逃げるペンギンを、静かに怒るコウモリ男が追いかけ回す炎のカーチェイスで味わう爽快カタルシスだけでも映画館代の元は取れた。
親子のトラウマに向き合う後半戦も、思わず代替案は無かったのか?哀悼の確信犯なのか?と心配してしまった見応えあるクライマックスも、ある意味心をもてあそばれてしまったことを含めて、今年のベスト面白かった映画と言えるでしょう。
怒りと哀愁が漂う右斜めに構えた上目遣いの決めポーズを乱発されても、嫌な気が起きるどころか、歴代1番のカッコ良さなんじゃないかと思わせるパティンソンバットマンは、続編が出たら絶対観ますね!
ダークナイトには敵わないけども、まぁまぁ面白かったです。 物語は市...
ダークナイトには敵わないけども、まぁまぁ面白かったです。
物語は市長の暗殺から始まる。ゴッサムシティは市長選の真っ只中。現職の市長の思惑が外れて苦戦している報道がテレビで流れる。市長は不満を漏らすが、背後から男に襲われる。、、、
市長宅に警察とバットマンが訪れる。市長の第一発見者は市長の息子であった。遺体と共に犯人からのメッセージが残されている。
ここから、バットマンは犯人の残したメッセージを手がかりに、犯人に近付いていくことになる。バットマンは知能が高いようで、犯人の残したなぞなぞを簡単に解いていく。
ゴッサムシティは相変わらず腐っている。
コメディ要素は殆ど無い。シリアスなシーンが続く。カーアクション、バイクアクション、敵との戦闘シーンなど、エンタメ要素は十分にあったのだが、3時間となると辛いものがある。
ダークナイトには勝てないが、それでも十分に面白い。もう少しコンパクトにしてくれると疲労が無く、観賞しやすいかなと思う。
主役のロバート・パティンソンの演技は素晴らしいと思った。
コスプレ刑事!?
途中からコスプレ刑事に見えてきて、集中出来ませんでした。。
(こち亀を愛読していた(している)方はご注意ください)
やはり1発目の登場シーンに期待していた分、トコトコ歩いてきた時からヤバイ予感はしておりました。
バットマンてもっと一匹狼?一匹蝙蝠?のイメージでしたけど、団体行動が過ぎる。
あとみんなバットマンの正体がブルースウェインって気付いているけど、なんとなくかわいそうだから知らないふりしているとしか思えないマスク。
そして最後はスーパーボランティアと化しておりました。
妊娠中の妻はトータル90分ほどスヤスヤしておりました。
どんな胎教やねん。
今回こそモーガン・フリーマンだろ!
雨の降り続くゴッサムシティ、新米バットマンは熟練警部と共に謎の知能犯リドラーを追う!という話で、話のプロットはデヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」です。
今回こそゴードン警部はモーガン・フリーマンだろ!っていう感じですが、ダークで退廃的な雰囲気とは裏腹に「セブン」ほどエグくないので(G指定で画面上ほとんど血が流れない優しい設定なので)、緊張感はあまりなく、謎解きを楽しむ映画です。
ただ、暗闇の使い方はカッコよかった。色彩設計やデザインコントロールが隅々まで行き届いているので品質の高い映画です。(さすが、失敗しない男!マット・リーブス監督!)
キャット・ウーマンは本当に本作に必要だったのか疑問。ノーラン版で人種を理由に落とされたという噂もあり、アン・ハサウェイへの当て付けのようにも感じたし、バットマンとの色恋も正直作品のバランスを崩しているように感じた。
また、リドラー宅にガッツリとバットマン=ブルース・ウェインを示唆する資料がありながら、誰もバットマンの正体に気付かない。目の前で気を失っててもマスクを脱がさない。バットマンが名探偵コナンばりに事件現場に顔パスで入れる。そして汚職だらけという警察達が1番やばそうだった。
偉大なクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」シリーズの後という非常に怖い企画だったと思いますが無難に仕上げられただけでも凄い。
マット・リーブス監督は本当に優秀な監督だと思うので是非、難航しているダークヒーロー「スポーン」の再実写化企画で監督をやって欲しいと個人的に思う。
嘘と本当、正義と悪。何が正しいのか、、
もともと、ダークヒーローのバットマンだけど今回はその節が強く感じた。肉弾戦やカーアクションは見ていてかっこよかった。謎に関してはおぉーってくらい。
相変わらずの荒んだ街で、全てが悪く見えてくる。善人にも何かしらはあるのだと。
全てが見終わったあとに来る、喪失感。スッキリした終わり方のようで、心になにか残る感じ。
色々思わせてくる感じがした。見てよかった
反感買うレビューかな?
終始、陰鬱な雰囲気で事件を追うストーリー。ハイテク過ぎないバットマンの装備など。(コンタクトのカメラはハイテクだが!)好みな作風で良かったのですが・・
「ジョーカー」の時と似た鑑賞後のモヤモヤ感があるんですよね。
分かりますよ、バットマンとリドラーを対比させて所謂、方法が違えど似た者同士な演出とか?
金持ちの孤児ならバットマンで貧乏の孤児ならリドラー。
語彙力無くてすみませんが、要はリドラーって、頭の良い貧乏な孤児の社会に対する復讐が、犯行の理由で良いんですよね?
そもそも、何故、リドラーが「バットマン」=「ブルース・ウェイン」であることを知っていたのでしょうか?(私観落としてます?)
後半、キーワードで「再開発」が頻繁に出てきますが、トーマス・ウェインのゴッサム再開発事業が犯行の原因なのかも知れませんが、リドラーとブルースとの接点って、親父の演説の場に一緒にいただけで、バットマンに繋がります?(観落としてます?)
リドラーと言うキャラに所謂、腐敗した社会の犠牲者的雰囲気が演出で感じられました。
そこが気に入らない!「ジョーカー」観た後のモヤモヤ感というのが、正にそれで
ヴィランにそんな「同情の余地あり」みたいな設定要らないんですよ!
常軌を逸したキャラだから魅力があるのに「何か共感できる~」みたいなの要らない!共感しちゃだめなんだから(笑)
単なる殺人鬼で良いんですよ。(笑)
私の個人的価値観ではありますが、「社会が悪い」的な言い回し嫌いなんですよ。
見えない何かに責任転換して自分は悪くない、被害者だというのはね。(私腹を肥やす権力者がいたとしても。自身ではどうにも出来ない環境であったとしても。)
何か雑誌の記事で「現実の格差社会にも通じる描き方云々」とか御大層な事が書いてあり読みましたが、200億の制作費掛けといて何言ってやがる!皮肉でしかないわ!(笑)。
後、検事が、自白より自殺を選ぶ程の人物ってファルコーネで良いんですか?
話の流れが、凄い黒幕が居る雰囲気で進んでいたのに、そう思える人物全てリドラーに暗殺されたので、ゴッサムの暗部を牛耳る黒幕が有耶無耶で、(まさかジョーカー?が。)リドラー事件解決で話が終わるのでスッキリしないんですよね。(次回も考えてか?)
ペンギン放ったらかしだし。
追記:ネットで見た映像で、バットマンが乗るドデカイバイクが自動車吹き飛ばす撮影風景あったんですがカットされた?
バットマンのダークさ!
作品としては、かなり面白い作品だと思います。バットマンとリドラーの心理戦を描くストーリーです。バットモービルも出てきてメカ戦があり、すごく楽しめました。しかし、ストーリーが難解で尺も長く、Blu-rayを購入してもう一度観たいと思います。
全138件中、81~100件目を表示