THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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善と悪は表裏一体、正義とは何かがわからなくなるストーリー
正直バットマンはノーラン版くらいしか観ていません。他のヒーローものがそこまでハードルが高くない一方、何故かバットマンは自分にとっては手を出しにくい作品だったりしています。多分何かの過去作を観た時に(ダサい)と思ってしまったせいかと。あ、ちなみにノーラン版は好きです。
じゃあなんで今作を観に行ったのかと問われれば、主演がロバート・パティンソンでなんでか知らんけどNirvanaが流れてるから。多分、これはダサいと思わなくても済みそう。むしろ推せるかもしれん。そんな期待があったから。
結論としてどうだったかと言えば、観に行って良かったです。開幕早々のアヴェマリア。今までより夜行性な感じのパティンソン版バットマンと善悪は表裏一体だというこの映画の主題、そこにNirvanaのSomething In The Wayがよく似合う。
要所要所でツッコミどころはありましたが(例:ブルース素直すぎじゃね?え?それって正体モロばれじゃね?など)、ノーラン版より闇の分量マシマシなビジュアルと現代社会にも通ずる犯人の犯罪動機はなかなか見応えがありました。ええ、面白いかったです。3時間弱があっという間でした。
MARVELとの棲み分けに成功か?!
新生バットマン!
シブいっ!シブすぎるっ!
ダークナイトの更に上を行くシブさ!
世界観、空気感はホントにかっこいい!
マーベルシリーズのようないわゆるスーパーヒーローとの差別化に成功したのではないかな?意図的かどうかは知らんけど。
あちらのようなドンパチを期待しちゃぁいかんけど、これはこれで良いですよ!
最近のバットマンは正義とは?悪とは?
みたいなテーマになってるのかな?
ホアキンJOKERがすごい良かったんで
すんなり受け入れられました。
な の に !
カーチェイスがちょーかっこよかった!
あと演出と構図ね!
言うならばもう少し新バットマン役の俳優さんの変身前のシーン、もっと見たかったな。
とにかく次回作に期待しちゃいますね〜!
長かった。 画面暗いし。 比べるもんじゃないけど最近みたスパイダー...
サスペンス色の強いバットマン
2年目バットマンが、
連続殺人鬼が残す謎々を解いていく話。
ノーラン版のようにシリアスでダークな作風でした。
あと謎解きがメインとなっていて
アクションというかサスペンスという印象でした。
リドラーのキャラデザもリアリティ性が高い、
個人的にはジムキャリーリドラーのほうが好きです。
とはいえ肉弾戦はかっこいいし
カーアクションは見応えありました!
IMAXで観る価値ありでした。
ロブ様バットマンかっこよかったです。
ほんとに若手バットマンって感じで、
これまでの実写バットマンには無いような
新鮮味があってよかったです!
3時間もありますが、謎解きのテンポも良く
そんなに長く感じませんでした。
ただバットマン映画として目新しさはないのが
残念でした、、まあ仕方ないか、、
めちゃくちゃ良かったけど3.11に公開日当ててくるのは喧嘩売ってる?
キスで悲しいメロディが流れる
時代の揺り戻しとしてキスがあるのは分かるけれど悲しいメロディが流れるのはさすがに古臭く見えてしまった。犯人が孤児院で育ち法廷会計士をしていると言っていたがよくやってるじゃないか。それにしたって、いかにもな知能犯過ぎる。孤児院×会計士って、バットマンの先輩がそんな映画で主演していたな。ジェフリー・ライトご外部の面倒見が良い頼れるおじさんなのは、どこかで見たなぁと思ったら007でした。
カーチェイスでカット割り過ぎなのが余計に見えてしまう。全体として照明のトーンは格好良くて、男性的ハードボイルドな仕上がりを目指しているのだろうけど、(その副反応として、ダサいキスシーンになってしまった) この時間の長さが気になってしまう。もっとスッキリしたハードボイルドを見たい。カート・コバーンも合ってるけれど、どうしても若くして死んだおじさんになるのを拒否した男の子の印象が強くなってしまう。なので、男子感が全体的に濃い。
物語として出される論点が多すぎるのかもしれない。ウェインの親の闇、検察や警察の賄賂、犯人の動機と出生、キャットウーマンの出生などなど、かなり多いけれどそのどれも決着はつけられないので締まりがなく見える。犯人は途中まで社会正義の為の犯行かと思いきや、島全体を破壊させてしまうので、何がしたいのかよく分からない。山場のネットコミュニティに襲撃させるのは議事堂襲撃がモデルか、それにしたって、デカい丸メガネをみんなで着けているのはミーム感が強い。ミームとしてのテロなんて笑ってしまうけれど、現実に則した結果、こうなってしまったのかな。アジアンヘイトクライムも意識しているよう。
ペンギンの造形が去年見たトム・ハーディのカポネを思い出した。それと、バットマンの目の下をスーツ着ている時に黒いチーク?を塗っているのが、不思議だった。マイ・ケミカル・ロマンスとかエモバンドの雰囲気。
それと、最初の市長に襲いかかるときに殴るより前に声を出ているのが、リアルでも無いしカッコ悪いが気持ち悪さ、不気味さを表現しようとしているなら良い演出だった。
エンドロール後はあるけど観なくても良い
映画2本分の内容を観られると思えばお得ですが、とにかく長く1本の映画としては内容がとても多く詰め込まれています。どんでん返しが多く、黒幕が誰なのか中々分からないのが楽しいです。新バットマンは吸血鬼からのコウモリ繋がりの人で特に違和感はなく、主役交代は成功だと思います。ただ作品の完成度は前シリーズの方が高かったと個人的には感じました。ラストの友達のくだりはエンドロール後に持ってくれば良かったと思います
楽しみにしてたけど
見終わったあと、、、妻、娘は全然ダメだったと。
画は最高だけど脚本と基本設定が…
バートン版とノーラン版、単体ではないもののザック版を視聴済みです。
画はめちゃくちゃかっこよくて非の打ち所がなかったです。バットマン役のロバートパティンソンさんの仕上がりも非常によく、ビジュアルが現代の好みにアップデートされた感じがしてめちゃくちゃ良かったです。
ただ、それを上回る感想として、バットマン、硬すぎじゃない?そもそもバットマンじゃなくない?でした。
防弾性能があまりにも高すぎて銃相手に一切避けることなくズンズン進んで行くんです。
バットマンとしての恐怖ではなく、絶対に倒せないモンスターとしての恐怖をバットマンに付加してしまうのは個人的には抵抗があります。
outlastを代表とする2010年代から主流となった絶対に勝てないモンスターから逃げるタイプのホラーゲームと恐怖の構図が非常に似通っています。特に孤児院でのちらっと人が見える演出はゲームそのものでした。
それに伴い、戦い方もかなりワイルドになっています。バットマンは銃で囲まれると負けてしまうぐらい弱いけれど暗闇と知能を駆使して戦うのが1番の魅力だと思っています。
暗闇から悲鳴が聞こえて誰だ!返事しろ!と言ってる間に仲間が誰もいなくなり、満を持してバットマン登場。叫ぶボス。
みたいなのがイメージでしたが今作は銃で武装した敵のど真ん中に突っ込んでいき片っ端からぶちのめす戦法です。要はスーパーマンだったりルフィの戦い方です。
今までのバットマンだと悪党は暗闇を恐れていましたが今作ではバットマンそのものを恐れている感じがします。その証拠に、悪党が暗闇を恐れるのは序盤のオープニングのみで他のシーンでは暗闇を一切恐れていません。
悪党はバットマンが視界にいなければ大丈夫みたいな感じでかなり大胆です。
やたらと硬くて絶対勝てないタイプの人間。それ、別に武装した警察でもいいんじゃない?という感じでバットマンとしての恐怖は感じなかったです。
それとバットマンの得意技、敵を吊るすもなんだかおかしかったです。今までのバットマンは無傷の敵を本人も気付かぬうちに吊るして無力化してそれを見た敵が恐怖におののいていましたが今作では敵の目の前でぶちのめした後に敵の目の前で吊るしたりしています。それって何の意味があるの?メキシコのギャング?
さらに銃に対する考え方の違和感が凄いです。
両親を銃で失ったバットマンは銃を絶対に許しません。敵を倒すよりもまず銃を破壊します。
バットマンといえば銃=絶対悪というイメージでしたが今回は銃を撃ちこそしないものの銃で敵を殴打しています。特に受け入れ難かったのが敵の弾を避けて後ろの敵に当てるシーン。
バットマンであれば自分の視界内で銃で人が死ぬのを絶対に許さないはずです。後ろに敵がいることを察し、自分が盾になってでも人間を救うバットマンが最高にカッコよくて大好きなんです。今作のバットマンは銃で敵が死ぬことに対して何も思っていないように感じました。
悪党であれど絶対に命を助けるのがバットマンですが、終盤の敵が落下するのを見向きもしていません。
今までのバットマンは正義に取り憑かれ、ある意味でジョーカーよりもサイコパスでしたが今作は常にポケットに正義と書かれた教科書を忍ばせている感じでバットマンとしての正義は感じられなかったです。
また、リドラーもサイコパスとしての魅力は全く感じられませんでした。
フィクションにおいて魅力あるサイコパスといえば信念が強くてしかもその主張自体が同意できる。ただ、行動は同意できないといったものでしたが今回のリドラーはただの駄々っ子と言うかサイコパスに憧れるニートみたいで痛々しかったです。
信念は街を正すことかと思いきやただの駄々っ子?という感じでいまいち共感できませんでした。
設定に忠実にリドラーを理解するのであれば彼はナゾナゾを通してでしか人とコミュニケーションを取ることが出来ないのです。だからこそ孤独感を感じていました。
そこに現れたのがバットマン。自分のナゾナゾを次々と解いていく。自分の人生において初めて現れたのがバットマンだったのです。言うなれば理想の恋人。
ただただバットマンに振り返ってもらいたくて仕方なく事件を起こす。自分が苦労して考えたナゾナゾを解いてもらうのが嬉しくて嬉しくてたまらない。自分はバットマンにナゾナゾを解いてもらうために生まれてきたのだと思うはずです。
だからこそ、バットマンを標的にするメリットが全く理解できませんでした。
もしバットマンがいなくなってしまったら、彼の人生は砂糖抜きケーキのように味気なく、虚しくなるはずです。
結局今作のリドラーからは正義に取り憑かれたバットマンのような信念も、雨上がりの水たまりに長靴を跳ねさせる小学生のような可愛らしさや無邪気さは一切感じられませんでした。
人物像としては何となく英語セブン見たらやってみたくなったぐらいの感じでおそらくジョーカーに会ったらあー、そうだよね。うん。みたいな感じでドン引きしそうな普通の人に見えました。
主演の方は大のバットマン好きとのことでしたがこの脚本に違和感は感じなかったのでしょうか?
バットモービルがただ早いだけの車だし。ボンドカーみたいなギミックは一切なし。
ゾーイ・クラビッツが魅力的だった
両親を殺されたブルースは復讐のため、夜になると黒いマスクで顔を隠し、犯罪者を見つけてはねじ伏せて悪を倒すバットマンになろうとしていた。そんな時、権力者が標的の連続殺人事件が発生し、知能犯リドラーが犯人として名乗りを上げた。リドラーは犯行の際、なぞなぞ、を残し、警察やブルースを挑発していた。やがて政府の陰謀やブルースの過去、彼の父親が犯した罪が暴かれていくという話。
全般的に暗くてバットマンはヒーローなんだろうけど、ヒーローっぽくなかった。黒いコウモリだからかなぁ?金色のコウモリなら良かったかも。それじゃあ黄金バットになっちゃうね。
リドラーの周到な犯行の準備は素晴らしく謎解きは面白かった。
セリーナ役のゾーイ・クラビッツが小柄だけどスタイル抜群でアクションも素晴らしくて魅力的だった。
ダークナイト味
終始、暗いピアノの旋律が流れる、ダークでノワールなバッドマン。ロバート・パティンソンが悩み多きバッドマンを好演。ブルースが暗過ぎて、目の周りを黒く塗ったのは、はじめノイローゼかと思った。リドラーにどんどん精神的に追い詰められる様は息が詰まる。
リドラーもジム・キャリー版と当然違う。リドラーってイカれてるけど、もっと明るくなかったっけ?
また、クライマックスの混乱とか、ダークナイト味を感じた。バトルは一番リアルかも?ガジェットの使い方とかも。
暗闇の演出とか、タイトルロゴの出し方とか色々凝ってて楽しめました。あと、キャットウーマンがかっこよすぎて、暗い映画の一服の清涼剤です。コリン・ファレルも特殊メイク凄い!
エンドロールの後の演出も遊び心があって面白い。
全編通した暗い雰囲気にハマりました
虚像のダークナイトシリーズから、ついに実像のバットマンへ
映画『ダークナイト』以降の印象が強いバットマンーーしかし、ここで傑作がきた。
先に言及しておきますが・・・
『ダークナイト』からバットマンを好きになった人には、あまりオススメできません。
恐らく日本で最も印象深いバットマンは『ダークナイトシリーズ』。
『ダークナイトシリーズ』からバットマンを好きになった人も多いだろうが、あれがエンタメ化したバットマン。つまり虚像。ただ、「ダークナイト」のバットマンを否定はしてる訳じゃない。
でも、『THE BATMAN ザ・バットマン』こそ「限りなく本物のバットマン」なので、ニュアンスがだいぶ変わる気がします。
●ヒーローへの認識の違い
アメリカのヒーローは日本のヒーローと違う。
日本では弁護士や刑事などが正義として描かれる。それは、悪のカウンターだ。
一方、アメリカのヒーローは夜な夜な秩序を守る慈善家だ。
アメリカのヒーローは献身的な自己犠牲の慈善活動家と言える存在であり、だからこそ自らを蔑ろにして人の尽くす姿に共感を得られない事もある。
日本の正義とは根本考えが別物であることを留意してほしい。
●バットマンの本質を描いた作品
『THE BATMAN ザ・バットマン』はDCコミックの中にいるバットマンというヒーローの本質。
そして、あり方を正したような気がした。
バットマンは子供の時、自分がコウモリを怖がったことがきっかけで両親を亡くす。
つまり、バットマンは自らの恐怖を乗り越えようとする人間でもある。
本質的にバットマンは復讐者だ。
悪を憎む=悪への復讐者。
犯罪への復讐者であり、邪心への復讐者であり、弱かった自分への復讐者である。
けして、悪人への復讐者ではない事をしっかりと描いた。
●正しい異名は?
バットマンは「World's Greatest Detective(世界最高の探偵)」、「Caped Crusader(ケープを纏った十字軍騎士)」という異名を持つ。
実は本質的にはこの2つの方がバットマンを正しく表している異名でもある。
今回のバットマンはヒーローというより、混沌のゴッサムシティにおける探偵。
そしてクライマックスに訪れるシーンによって、まさに「人々を導く騎士=十字軍騎士」であることを証明したのだ。
●総評
個人的にはアメコミヒーロー映画における最高傑作の一角。
近年のヒーロー映画。そして、バットマンの世界観における映画シリーズに対するアンサー。
DCヒーローとはどういうものか世界に示した作品に感じた。
「教えてやるよ。これが本当のバットマンなんだ」
そんな意志を制作側から感じ、胸を張ってバットマンを描いたと感じた。
でも、日本で受けるかは微妙だ。
ハッキリ言って選り好みする作品だと思う。
DC特有のダークで文学的で悲壮的な部分を、ヒーロー映画で臨むのだろうか?
赤いスーツで有名な映画『JOKER』はかなり原作に近い存在だったが、『ダークナイト』のジョーカーを想像した人からは不満も多かったはずだ。
今回のバットマンも初期の原作に近い存在なので、不満は多いと思う。
正直言って、ダークナイトからバットマンを好きになった人にはちょっとオススメするのをためらう。
津波もどきありなので注意
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