THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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吹き替えで正解でした
字幕に気を取られてしまうので吹き替えにしました。
吹き替えで散々な作品もありますが、この作品はバッチリでした。
石田リドラーの狂いっぷりがもう、ぞくそくしっぱなし。
キャットウーマンはファイルーズあいでしたが、すごく良かったです。
ジョーカーみたいな映画だったら嫌だなと思っていたので、期待以上でした。
DCU的マルチバース
いやぁ~、メチャクチャ面白かったなぁ。で、久々に映画的興奮に浸りましたよ。
約3時間があっという間に過ぎてしまいました。
鑑賞中色々なことが頭を駆け回って何から書いたら良いのかまとまっていませんが、とりあえず思ったのは、マーベルの象徴的ヒーローがスパイダーマンだとすると、DCの象徴的存在がバットマンになるのだろうなということ。
「いやいやスーパーマンだろう」という反論が出てきそうですが、スーパーマンというのは別枠のヒーローという概念そのものの象徴であり、スパイダーマン、バットマンは元々人間であることが重要であり、そのキャラそのものが会社のイメージであり全ての作品の方向性になっている様に思います。
それで思うのは、そのキャライメージからマーベルはやはり若者向けであり漫画で言うと少年・青年誌であり、DCは大人向けの成人誌であることが最も大きな違いなのだと思います。
なので高齢者の私は、マーベル作品では子供心を蘇らせる為に鑑賞し、DC作品では酸いも甘いも噛み分けた熟成した人間観を感じる為に観ているのも知れません。
それとマーベル作品で今マルチバースが流行っていますが、DC作品の場合は『ジャスティスリーグ』『スーサイドスクワッド』『ジョーカー』と三つのそれぞれに違うバースであるゴッサムシテイのバットマンワールドでマルチバースを利用し表現していたのですね。
で本作の感想ですが、既に何度もシリーズ化されそれぞれにヒットし評価もされているにも関わらず作り続けられる、原作の持つ力をあらためて感じさせられました。
私もどのシリーズも楽しんできたし好きなのですが、何度映画化されても飽きないし、どんどん刺激的になり間違いなく映画的に進化していて、古い題材で“今”の映画にしているのには毎回感心させられています。
そしてどうやら本作は『ジョーカー』のバースのその後の様にも感じらる程にリアルなタッチの人間ドラマが描かれていました。
そのせいか、私は本作を観ながら様々な映画を思い出し頭を過っていました。
まず、本作の印象はレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説の様な進行で『さらば愛しき人よ』や『チャイナタウン』などの探偵映画を思い出し、次にギャング映画として『コッドファーザー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『グッド・フェローズ』を思い出し、サイコキラーサスペンス映画として『ゾディアック』や『セブン』、神と災害映画として『ポセイドン・アドベンチャー』、アクション映画では最新『007』シリーズ等々、私程度の映画好きでもこれだけの映画を思い出させるほど、この監督のシネフィルぶりが伺えます。
そういう意味に於いては、本作は“ハリウッド映画”のマルチバースを繋げた様な作品にもなっており、古い映画ファンにはたまらない作品に仕上げていましたよ。
あと、主役のロバート・パティンソンって過去作結構観ていました。並べて見ると作品毎の印象が全く違うのでかなりのカメレオン俳優ですね。キャットウーマンのゾーイ・クラビッツも魅力的でしたが、コリン・ファレルは言われても分からなかったので、あれはメイキャップ賞でしょ(笑)
しかし、ラストシーンでリドラーが刑務所で会話していた相手は当然あの人でしょうし、それで続編を匂わせていましたが、ここまで完成度が高いと続編はいらないと思いますよ。でも、ニュースで「ザ・ペンギン」のスピンオフの制作が決定だそうですが、それは良しとするか…
バットマンは孤立してない。
実はバットマン役が『ライトハウス』の若い方の人だったんですね、って知ってから俄然見たくなった。なので、バットマンシリーズには大して思い入れはなかったのだが、全編密度濃く、これでもかと見せ場が重なりいつしか終始前のめり。3時間強はそんなに苦痛ではなかった!
確かに、ここぞという場面でのBGMアヴェマリアの使い方は印象的だった。
バットマンは、悲しい過去と出自に絡めとられていて、「秘密」として生きることが運命付けられている。孤独な人だ。でも決して「孤立」していないことが嬉しかった。あの、汚職に染まっていいないゴードン警部補との息の合った活動っぷりは、大悪党をして「お前ら一緒に歌ってみろよ(不正確な記憶の字幕)」と言わせしめ(私にとっては貴重な笑うシーンだった)、キャットウーマンことセリーナとの刹那の愛以上に心温まるものがあった。
『ダークナイト』に比肩する傑作
いや、面白かった。
今回はバットマンのディテクティブの部分を掘り下げたような作風で、『セブン』みたいな『ソウ』みたいな雰囲気で進んで行く。ダークなノワール感とサイコスリラーが上手く融合してゴシックかつリアルな世界観の構築に成功している。
しかし若干そういった世界観とバットマンという存在の食い合わせが悪く、リアルに成れば成る程、シリアスに成れば成る程そこに突っ立っている変なスーツの男がおかしく見えて来る。それは作っている側も自覚しているらしく、バットマンは行く先々で「復讐クン」とか「基地外」と揶揄される。
後々リドラーがシンパシーを感じ、同じ仲間だと言っていたように彼もまた狂人で有り、リドラーとは合わせ鏡になっている。
リドラーは完全に狂言回しに徹し、メインはバットマンが自分を見つめ直す地獄巡り。恐怖で悪人を抑え込もうとしたブルース・ウェインは己の影に恐怖する。
正直、控えめに言っても『ダークナイト』以来の傑作で有る。
ただ、バットマンはクライムファイターであって純然たるヒーローでは無いと自分は思っているので、身を挺して人助けをやったり、災害現場でボランティア活動をしている姿には若干の違和感を覚えた。
追記:
そうそう、書き忘れてたけど、マイケル・ジアッキノのスコアが荘厳で重厚で、時に大仰でこの重苦しいドラマを更に重く馬鹿馬鹿しいほど大袈裟にしていて、とてもマッチしていました。
一秒一秒ドキドキの3時間
長い、が見応えあり、と思う
鋭さと危うさ
鋭さと危うさを併せ持つバットマンと腐敗したゴッサムシティ
まず、赤い背景にバットマンの立ち姿のみのポスターが最高。こんな事はさておき、映画の内容について書いていく。
映画全体の重く暗いヒーロー映画という雰囲気は、楽しみにしていた以上で満足度が高かった。特に映画の始まりからバットマンが現れるまでの導入部分は、この映画のトーンと恐怖のシンボルとしてのバットマンのヒーロー像を見事に描き、今まで観てきたヒーロー映画の中でもトップクラスで好きだった。
それと、割と序盤に出てくる、コンタクトを外す動作は、理由はクリアじゃないけど、とても心に残って魅了された。
逆に、残念に感じた面もいくつかある。長さは意外とそこまで気にならなかったが、ストーリーに色々な要素を織り込もうとし、それによるキャラクターの多さも相まって、ストーリーを掴み切れない部分があった(自分のフォロー能力不足かも…)。
また、それぞれのキャラクターをあまり十分に描いていない中でのラブロマンス要素も、取り入れた必要性をそこまで感じなかった。あと、音楽の主張が強すぎる気がする。曲そのものは好きだったが、存在感の強さと使用回数の多さが個人的に少しだけ気になった。
マイナス面もかなり書いたけど、その分好きな要素も存分にあり、続編があるかわからないけど、あれば足を運びたいと思う。
ノワール感満載
夜と雨ばかり
いいね
率直に、あまり・・・
超大作だと思い、それなりの期待と観賞する環境を吟味して臨んだものの、微妙な印象を持ってしまいました。
絵と音の印象は、音の迫力とかこだわりは感じたけれど、絵はちょっと物足りない。雰囲気で、見えづらさとか閉塞感を出そうというところはなんとなく理解できるのですが、クリアな部分をどこにも見いだせなかったのはいかがなものかと─。ひたすら暗い話を長々と流されて、結構つらかったです。
話も、意外とひねりがないというか、感情を動かされる部分が正直無かった印象です。ひと味ちがうヒーローものと思っていたし、実際そうだったけれど、もっと話を濃密にしてもらわないと、単に不完全燃焼のヒーロー映画にしか見えないのですが・・・
THE BATMANと黒バックにでかい文字がドーンと表示されるところが最も印象的な作品だった、という感想もどうかと思いますが、残念ながら・・・・・・といった感じです。
出来映えは今ひとつ。気分転換にはならず。
このところ、知的で難解な映画を続けて二本鑑賞していた。分かりやすい娯楽映画を観て、気分転換を図ろうと思いこの映画を観た。
考えてみれば、バットマンが主人公となる映画は勧善懲悪的な作品はありえず、善悪入り乱れる異質なヒーロー映画である。選択が間違っていた。
闇の世界のヒーローに相応しく、色調は暗く舞台は夜である。相変わらず、過去の悲劇を引きずっている。もうこの設定から卒業して、新しいバットマンを見てみたい。バットマンが悪に手を染めてもいい。善悪揺れ動いているのが、人間の本当の姿だと私は考える。
適役のリドラーもその設定に説得力がなく、ただヒーローバットマンに嫉妬しているとしか思えない。単独犯と思っていたら違っていたり、細かいところに突っ込みたくなる。が、まぁ娯楽映画に文句を言っても仕様がない。
上映時間が3時間を超える。せいぜい、2時間前後くらいにしてくないと。
2022年 47本目(劇場7本目)
退屈だった
176分!しかしまだまだゴッサムの夜は開けず
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