THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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Once Again, Once Again
Do we really need another one? Here is a reinvention of a Nolan reinvention in the middle of a Joker reinvention that goes alongside a Suicide Squad reinvention; this goes off the charts on a Spidey Multiverse level. But the film succeeds in being more dark than its Bale-led predecessor, some may say the most serious film ever made. The brooding poetry of its hero sums to a new arc in character.
法と秩序の外側
映画の上映時間に長さを感じるかどうかは、実際の上映時間以上に作品がどれだけよくできているかで決まると思う。この映画は少し長く感じた。あくまで「少し」だ。
今回の悪役リドラーは知能犯以上に思想犯だった。社会には秩序がある、だが社会の秩序は狂っている時がある。狂った秩序を正そうとすると、その秩序内の法や規律を守っていられない。そんな時は法の逸脱こそが、法や規律を超えたもっと大きな意味で正しい行為となる。リドラーはそういう地点に位置しそうになっている。(完全に達し切れていないように思う)
そもそも、バットマンは法で裁けない悪を力で裁く存在だ。だが、街の名士として秩序内の立場を保証された存在でもある。彼の出自はリドラーにつけこまれるポイントだ。最後に究極の善人となるような決断を下すバットマンだが、あれはあれで確かにヒーローの姿のひとつだろう。しかし、法の外に出ることが時に正しいことになるということも否定できないことも確かだ。
妥協なきビジョンが貫かれた、かつてないゴッサム・ノワール
一言で言って陰鬱としている。だがこれは決して否定的な意味ではない。作り手の意図や世界観が刃物のように研ぎ澄まされているというか、映画が始まると同時に広がる奇怪な”視線”にしても、得体の知れない胸騒ぎをひたすら膨張させてやまない。それほどマット・リーヴスが構築するノワールなゴッサムシティは謎と荒廃に満ち、寒気が走るくらい圧巻だった。そして珠玉のキャスト。ある人物が「人は見かけとまるで違う」というセリフを放つが、確かにここに集う誰もが従来の俳優としてのイメージを大きく覆している。青白さ際立つ主演のパティンソンはもちろんのこと、アンディ・サーキスの誠実さも魅せるし、コリン・ファレル、タトゥーロ、それから肝心の”あの男”も、尋常ではない怪演ぶりだ。暗くて孤独な道筋はどこへ繋がっていくのか。あらゆる悪を白日の下に晒すことができるのか。我々は今まで以上に覚悟しながらこの戦いの行方を見届けねばならない。
大ヒット作「ジョーカー」に寄せる方向性はアリだとは思うものの、割と賛否が分かれそうな「バットマン」リブート作。
「バットマン」映画で最高峰だと思われる作品に「ダークナイト」があります。ただ、そんな「ダークナイト」に引けをとらなかった作品に、第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門ノミネートまでした「ジョーカー」があり、本作は「バットマン」のリブートに際して、この「ジョーカー」に寄せてきた感があります。
とは言え「ジョーカー」ほどのリアリティーは、そう簡単に作れるものではないと再確認できた作品でもありました。
まず良かったのは、ポール・ダノ扮する知能犯リドラーが謎解きをさせるという見せ方で、何とか状況が散漫にならずに済んだ点でしょうか。そして、飄々と猟奇的な雰囲気を醸し出せるのは「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などと同様に、流石のポール・ダノでした。
また、「TENET テネット」のニール役でも活躍したロバート・パティンソンも、バットマンに合っていたと思います。
ただ本作の作風は、全般的に画面も含めてほの暗く、私は(実在の未解決事件を描いた)デビット・フィンチャー監督の「ゾディアック」という作品を思い出していました。私は「ゾディアック」も好きなのでいいのですが、王道の「バットマン」において、このトーンは、やや一般受けしづらいのではと感じました。
また、本作ではほぼ覆面スーツだからなのか、バットマンの覆面から見える素顔の部分が広くなっているような印象を受けました。
そもそも、ブルース・ウェインはゴッサム・シティで最も有名な人物です。
そしてロバート・パティンソンは顔も独特な美形なので、世間が「バットマンが誰なのか気付かないのはおかしいのでは」という懸念は消えませんでした。
このように、ややリアリティーに欠け、キャットウーマンとの関係性も含め必然性と共に魅力が描き切れていない印象。
とは言えクリストファー・ノーラン監督版の「ダークナイト」前の「バットマン ビギンズ」もそこまで出来が良かったわけではないので、次回作でどんな方向転換があるのか期待して待ちたいと思います。
対MCU
2022年3月鑑賞
近年バットマンと言えばクリスチャン・ベール演じるノーラン版が印象が強い。
近々のDCUのベン・アフレックはどうしても薄い印象。
ノーラン版が終わった当時
ようやく暗い時代のバットマンが終わってくれたなんて投稿や書き込みを目にしたが、今作はノーラン版より数段ダークで陰湿で重くシリアス。笑
クリスチャン・ベールはブルース時では笑顔もあり少しおちゃらけたキャラクターでもありましたが、今回のブルースはニコリともしません。
アンチノーラン版だった人達はさぞかしガッカリした事でしょう。
しかしMCUが世界的なビッグコンテンツになった今DCはこの方面でやるのが正解だと思う。
個人的にはかなり好みの一作だった。
まずバットマンの無駄な設定と生い立ちをぶっ飛ばし冒頭からバットマンでの開始。
MCUスパイダーマンもそうだったが
『みんな知ってるよね?やらなくていいよね?時間の無駄だし』
という。一見さんお断りスタイル。
でもこれでいいのです。
ブルースがなぜバットマンなのか?
ピーターがなぜスパイダーマンなのか?
ヒーロー映画を観に行く大半の人たちは既に知っていて何度も何度も観なくてもいいのです。特にベン叔父さんの悲劇は。
監督脚本が違えど、その部分は絶対に変わらない部分なのだから。
賛否あると思うが好感を持てます。
さて、肝心の中身は、冒頭から『すでに始まってます』笑
置いてけぼりを喰らう人はもはや冒頭で付いてけないはず。
確かに意地悪な作りですが
異様な画面の暗さと演出でなんとか入り込めます。
ネタバレはしたく無いのでストーリー面にはあまり触れませんが
個人的にはベストに近いストーリーだった。
全体的にはやはりノーラン版やホアキンジョーカー側
簡単に言うと『現実思考』の作り方
そんな現実味を帯びた世界にバットマンやリドラーを落とし込むのはなかなか難しいと思いますが、この辺りはノーラン版やジョーカーでベース作りをして貰ってたおかげで『頭おかしいいかれた奴』として落とし込めてます。
そんな世界観でのストーリーは
やはりどんちゃんバトルでは無く。
クライムサスペンス。
警察の捜査ありきのストーリー展開です。
この辺りが、バットマンでしかできない異様なジャンルだなぁと感心してました。
個人的にはかなり没入出来ましたし、単純に面白かった。
続編も観たい。
そう思わせてくれる作品でした。
ただ!
やはり映画作品として
エンタメとして考えるならば。
改善点もあります。
作品自体を一見さんお断りにした事はまぁ個人的にはいいが、やはり少しの説明はした方が良かったかもしれない。
MCU作品ディズニー+でスピンオフドラマ連発で閉鎖的になってきてる今
バットマンまで閉鎖的になっては今後の作品作りに影響すると思う。
ファンも大事だが新規も大事。
次にジョーカーに引っ張られすぎ。
今作のリドラーなんてジョーカーとかぶってしゃーない。
そしてバットスーツのタフさ。
これだけは気になって仕方なかった。
せっかく現実味を与えた作品なのにペラペラのレザーヘルメットでそれは死ぬて。
どんなスーツだよと。
そこら辺はノーラン版の方がしっかり作り込めてた。
最後にやはりブルースが暗すぎる。
もはや重度のメンヘラです。
ブルースの性格面は続編で変わってくるかもしれませんね。
今は成長段階だと捉えます。
まぁ色々書きましたが
個人的にはベストバットマンだったかも知れません。
ダークナイトに匹敵するかも。
あとこれから観る人に言いたい。
初見字幕はしんどい。
画面が暗いせいで文字と映像が目で追えない瞬間がある。
数回観るか吹き替えも観るとよりストーリーがハッキリするでしょう。
バットマンです。
この暗さはけっこう好き
暗い大人向けのヒーロー映画
正直、今までのバットマンのどれよりも劣っていると思います。
最初のティム・バートン監督の映画は歴史的な傑作でしたし。
更に、クリストファー・ノーラン監督の映画も、「ダークナイト」は傑作でしたが。
今回のバットマンは人間的過ぎて、闇を抱え過ぎているので、人間的ではありましたが、娯楽映画としては楽しめないと思いました。
最悪の更新
結論めちゃくちゃ好みだった。最近マーベルのエンタメ感に呑まれてたけど、そうですわ私完全にDC派やった。
超名作のハリウッド大作としてはかなり攻めててるなという印象。
バットマンはこうでなくては。ゴッサムシティって常に過去最悪な町を更新してくるよね。
明るいシーンが一瞬たりともないのも振り切ってて好き。
絵がめちゃくちゃカッコよかった…
長尺だけど最初から最後まで飽きなかったな。
どんだけ名シーン詰め込むねんていうくらい詰め込まれてた。
一応ヒーローなのにバットマンの登場シーンはホッとするどころか恐怖を感じてゾクゾクするよね。
ところがバットマン自身が自身の存在意義を見出してからは、ヒーローの登場シーンになる。
その変化を自然な見せ方を映像で表現してることに気づいて静かに感動している。
カースタント
停電の闇の中の戦闘シーン
照明灯を照らし人々を導くバットマン
どれも名シーンであった、、詰め込みすぎでもったいないくらい。
映像のリアルさというか手持ちカメラで撮ったような荒々しさと不穏さがあってハリウッドらしからぬ予定調和じゃない緊張感を感じたんだけど
そうか、この監督クローバーフィールド撮った人なのね。
俯瞰するのじゃなく、仕掛ける方でもなく、市民の目線だからなのかな、突如襲ってくる暴力の理不尽さや迫力が際立つよね。
スーパーヒーローも殴られれば痛いし、 消耗もする。 じゅうぶん強いが強すぎないのが、 イコライザーのデンゼル・ワシントンとの違いだと思う。
動画配信で映画「THE BATMAN ザ・バットマン」を見た。
2022年製作/176分/G/アメリカ
原題:The Batman
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2022年3月11日
ロバート・パティンソン
ジェフリー・ライト
コリン・ファレル
ポール・ダノ
ゾーイ・クラヴィッツ
ジョン・タトゥーロ
アンディ・サーキス
マット・リーヴス監督脚本
知らなかったのだがキャットウーマンを演じるゾーイ・クラヴィッツは
レニー・クラビッツの娘らしい。
バットマンシリーズを最後に見たのはたぶん2016年の
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
だと思うのだが、2022年に新しいバットマン映画が上映されていたとは知らなかった。
映画館の常連だったオレも、
コロナウイルスのせいで映画を見るのは配信でとなった。
なので、映画の予告編を見る機会がほとんどない。
新しい映画情報には疎い方である。
新しいバットマンはロバート・パティンソン。
長身でイケメンでバットマンにぴったりの雰囲気だ。
ゴードン警部補を演じるジェフリー・ライトは物静かな男で
バットマンとのコンビがいい感じだ。
バットマンは劇中でたくさんの悪者と対峙するのだが、
そのほとんどは肉弾戦で、体力勝負だ。
スーパーヒーローも殴られれば痛いし、
消耗もする。
じゅうぶん強いが強すぎないのが、
イコライザーのデンゼル・ワシントンとの違いだと思う。
バットマンとリドラーとの対話、
ゴードン警部補との対話、
キャットウーマンとの対話、
バットマンの内面もちゃんと描かれる。
約3時間と十分に長い映画だが、
それほど長さを感じさせない、
見応えのある映画だった。
続編もあると思うが、
楽しみに待ちたい。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
名探偵バットマン
1番好きなバットマン
純粋すぎる正義
2024
46本目
使命感にかられた闇堕ちヒーロー。
個人的には今までで1番好きなバットマンだ。
まあとにかく人間臭い。007カジノロワイヤルの泥臭いジェームスボンドを思い出す。
そんなバットマンが謎解きに巻き込まれていく。
世界観のダークな感じもそのままに表現されている。
若き日のバットマン。まだ彼がマスクマンと気持ち悪がられる時の話。
無秩序なゴッサムシティの闇に立ち向かい2年。
心はだいぶ荒んだようだ。
最後まで瞳がそれを表現している。
個人的には犯人による殺人などはエッセンスに過ぎない。ゴッサムシティではただ繰り返す現実。
謎解き、戦い、アクションは確かに面白いが、そこではなく過去から脱出をしようとするバットマンに見応えがある。
3時間の長編映画だが、この時間をかけた映画でもバットマンは皆の思うヒーローにはなれていない…
今後も楽しみ。
とにかく鋭く寂しい瞳をしているバットマン。
good bye ( ? )
面白い!
そもそも金持ちの道楽をヒーローに指向したコミックだと思ったが、なかなかシリアスでスリリングさがあって面白かった。
バットマン、キャットウーマン、リドラーのそれぞれのキャラクターたちが根源に持ったものはとても似通っている。
その自分自身の根源にあるものをそれぞれのやり方で表現しているに過ぎない。
そしてどんな表現でも構わないが、作中の中にあるのが「街」。汚職。
誰がいいとか悪とかではなく、この街、つまり国は変わることができるのかと、映画を通して問いかけている。
3人のキャラクターはいずれも行動したのだ。最後にバットマンは、「私は人々に影響を与えた」というが、実際に影響を与えたのはリドリーだったのではないか? そんな愚問が浮かんできた。
敵と戦わないメンヘラ鬱病バットマン(笑)
ロバート・パティンソンイケメン
終始暗〜い
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