「だんだん雑になっていくストーリー展開と、地味すぎる登場人物が残念」THE BATMAN ザ・バットマン 滝野楽人さんの映画レビュー(感想・評価)
だんだん雑になっていくストーリー展開と、地味すぎる登場人物が残念
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開始20分くらいは、あまりの展開の遅さに「この調子で3時間も耐えられるかな?」と思いましたが、ひとつひとつの場面をゆっくり慎重に観せてくれるからなのか、かえってそのペースに引き込まれました。
展開を非常に遅くすることで、映像としてだけではなく、作品そのものの雰囲気が暗くなり、主人公の青臭さや人間臭さが強調されているような印象です。
ただ、その丁寧なストーリー展開も、後半からだんだん雑になっていき、最終的には、あまり終息した感じのしないモヤっとした終わり方でした。
あと、そんなに複雑な物語じゃないのに、バットマン・キャットウーマン・ファルコーネ以外の登場人物に魅力がなさ過ぎて、途中「これ誰だっけ?」となる場面が何度かありました。
ゴードンとか、『ダークナイト』トリロジーのゲイリー・オールドマンが大好きなので、本作のキャストは「このタヌキみたいなゴードンだれ?」って感じでしたし、コリン・ファレルにあんな陳腐な役…もったいない…!
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