劇場公開日 2022年3月11日

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「コナン探偵はコスプレーヤー、ロビン青年はアルフレットおじいさんな、凡作探偵映画だった」THE BATMAN ザ・バットマン YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0コナン探偵はコスプレーヤー、ロビン青年はアルフレットおじいさんな、凡作探偵映画だった

2022年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アメコミ映画は嫌いです。
それでも、悪男シリーズは たまにホームランが出るので、
評価と予告編が気に入れば、期待して観ます。
今作品は「レフト方向へのファールを繰り返し 打ち続けた」って感じの映画
永い永い 打席時間 でした。
鑑賞中、何度か夢の国からの迎えが来て、僕は舟を漕いだりしましたが、無問題
Nフリックス的映画は テンポが遅いので、夢から現実に復帰しても、何も変わっていないから、とても安心設計映画です。
1シーンが「意味もなくダラダラ長い」ということ。

この映画のキーワードは"孤児院"と"復讐"
企画書段階で、奇麗なカラー絵コンテを多々描いてから、この映画作りをGoしたのだろうが、
その1カット1カットの連続性が非常に弱い。
脚本家の力量が低いのがこの映画のウイークポイントに成った。

しかし照明を含む撮影は非常に素晴らしい。
全般を通して、難しい暗影での撮影を丁寧にこなし、違和感なくダークな世界感を作り上げていた。
音楽は 企画書通りに アレヤコレヤと模倣曲ばかりで、思い入れのない"手抜き感"がいがめなかった。
そのくせ、エンディングでは"あの曲"が聴けるかと期待したが、
それは聞けずに、あっさりと終わってしまった。

3時間と言う時間を使ったわりに、"主人公の能面"をはじめ
すべてのキャラクターが薄くて。。。
近年のバットマンは飛び降りた時の、着地がかっこよく 決まって いたが、
今回の新人バットマンは高いところで、一瞬足が すくんだ 時には
僕もたまげた。
着地も失敗するし。。。

今度の"バットカー"は1963年制 Splitコルベット(リアウインドウが二つに分離) が
超希少モデルなので、前エンジをあえて後ろエンジン設定にして、ジェットエンジンだけ別制作づけしての別撮りで、それぽくしているが。。。
それでも音だけは"変なジェット音"ではなく、"正規のエンジン音"を聞かせてほしかった。

「ボーイスカウト」を「清廉潔白」と訳したのには驚いた。
「あああああああああああああっ~」をまた「うううううううううううううっ~」とも訳していた。
"あえて変化させる"訳者の顕示欲なのだろうが、通常なら、それで良いが
本作でのこの場面、この映画の肝でもある「アヴェ・マリア」の「a」が含まれているが為の「あ」なので、
脚本的にも「う」と訳してはダメです。
この曲は"孤児院"と並ぶキーワードでもある"罪びとの死"を暗示させるためのもので
「罪びとに死を与えよう」と言う事を、観客がすぐに気づくように、シューベルト氏作曲の讃美歌「アヴェ・マリア」を
曲調を変えてまで、何度かBGM化したものでした。
あと もう1箇所違和感がある訳が有ったが、忘れました。
1番悪いのは映画の雰囲気に そぐわない 翻訳者のハンドルネーム、それはアウト!

今までのバットマンシリーズでの大ホームランは「ダークナイト(2012)」「ジョーカー(2019)」です。
「ダークナイト(2008)」も素晴らしいと思ったが、ジョーカーが薬物違反で失格。

YAS!
talismanさんのコメント
2022年4月7日

YAS!さん、コメントありがとうございます。ゴッドファーザーのウェディング・ケーキの大きさの意味、なるほどです。娘の恋人をアメリカに留めさせて欲しい父の思いとコルネオーネとの駆け引きですね。

talisman
YAS!さんのコメント
2022年4月7日

コメントありがとうございます。

「ダークナイト」と「ジョーカー」は主人公をはじめ、キャラクターの人間味が深く感じられ、映画を見終わった後になっても、心に何か感じるものが残りました。

YAS!
talismanさんのコメント
2022年4月7日

上記の映画2本は、大人向けで、心が震えました。

talisman
talismanさんのコメント
2022年4月7日

アメコミは私も嫌いというか苦手です。子ども向けとどうしても思います。アメコミにも出版社ごとに個性が有ることもレビュアーの方から教えていただきました。でもよくわからなくなんとなく子ども向けなのかなと思います。
例外は「ダークナイト」と「ジョーカー」です。

talisman