トムとジェリー

劇場公開日:

トムとジェリー

解説

多才だがお調子者でドジなネコのトムと、見た目はかわいらしいがずる賢く容赦ないネズミのジェリーが繰り広げるドタバタを描き、1940年の誕生から80周年を迎えた「トムとジェリー」を実写映画化。アニメーションで描かれるトムとジェリーが実写映像に融合し、クロエ・グレース・モレッツをはじめとした俳優陣と共演する。ニューヨークの高級ホテルに引っ越してきたジェリーと、そんなジェリーを相変わらず追いかけるトム。新人ホテルスタッフのケイラが働くそのホテルでは、世界が注目するセレブカップルのウェディングパーティが行われようとしていたが、トムとジェリーのせいで台無しになってしまう。汚名返上のためタッグを組むことになったトムとジェリーが、世界一素敵なウェディングパーティを開こうと奮闘する。ケイラ役のクロエ・グレース・モレッツほか、「アントマン」シリーズのマイケル・ペーニャ、「デッドプール2」のロブ・ディレイニー、「ハングオーバー!」シリーズのケン・チョンらが共演。「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」のティム・ストーリーがメガホンをとった。

2021年製作/101分/G/アメリカ
原題または英題:Tom and Jerry
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2021年3月19日

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映画レビュー

4.0トムジェリの最新にして最高傑作!

2021年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今時のトムジェリならでは、スマホをいじりドローンに乗ってラップミュージックにも乗りに乗って超絶アクション! いやー、オケに合わせて動いていたお二人も変わったものですが、ファンなら誰でも知ってるネタも健在。また騙されるのかよトム! それワザとだろトム! まったくお前ら仲いいなぁ! ていう感じで、ずっとニヤニヤしながら楽しめました。そのクオリティは歴代のトムジェリの中でも最高の出来だったと思います。二人に(基本的には)喋らせなかったのは正解。まあ、実写ドラマとの融合に関しては、もう一本映画がオマケについてたぐらいに思ってれば良いと思います。みんな幸せそうで良かったじゃ無いですか。ねぇ? あ、スタッフロールが終わっても席を立たないでね。

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猿田猿太郎

3.5近年のCGの発達で、ポケモンもソニックもまるで実際に存在している動...

2021年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

近年のCGの発達で、ポケモンもソニックもまるで実際に存在している動物のような質感を持った姿で、生身の人間と共演しているが、本作のトムとジェリーは徹頭徹尾クラシックなカートゥーンスタイルで人間と共演している。元々、この2匹のキャラクターは、100%アニメーション作品でなく、実写映画にアニメーションを融合させた作品から生まれたので、その伝統を尊重してこういうスタイルになったのだろう。 しかし、そもそもこの質感のキャラが人間と一緒にいたらいけないなんてことはない。ポケモンGOのアプリを開けば、そんな映像はすぐに見られるわけで、すでに我々の社会は質感の違うキャラクターと共存している社会だ。 本作のスタイルはそういう時代にふさわしいと思った。人間がVRのような虚構の世界に行ったりするのも当たり前の時代だし、我々自体がすでに現実のレイヤーだけで生きていない。こんな風に質感の違う存在を一緒にいる方が「リアル」だと感じる人もすでに結構いると思う。僕はその一人だ。

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杉本穂高

3.5大きくてお人好しの猫と狡猾なネズミ、逆転の発想が最大の魅力

2021年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

単純

言うまでもなく「トムとジェリー」の歴史は古い。アニメと言えばディズニーか「ポパイ」や「スーパーマン」で知られるフライシャー・スタジオしかなかった1930年代のハリウッドで、MGMのアニメーターだったウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが生みの親である。以来、実に90年に渡って、世界中の子供たちに愛されてきた理由は、たった一つ、図体もでかいし本当は強いはずの猫のトムが、若干お人好しだったばかりに、体はちっちゃいがけっこう狡猾なネズミのジェリーに、コテンパンにやっつけられること。つまり、逆転の発想が最大の魅力なのだ。実写とアニメを融合した最新作でも、ニューヨークのホテルを舞台に人間たちの結婚式の顛末が描かれるが、場を盛り上げるのはいつも、ところ構わずバトルを展開するトムとジェリーのボケとツッコミ。古いTVアニメと見比べるとビジュアルがかなりアップデートされているのが分かるが、2匹のキャラクターは昔も今も変わらず。単純だがオリジナリティに溢れる永遠のヒット作を、筆者も童心に返って堪能させてもらいました。

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清藤秀人

4.0ハードルを上げずに見ると、意外と良く出来ていて、見終わった後は心地良い作品。

2021年3月19日
PCから投稿

映画館の予告編で見た時には、正直「ダメそうな予感」がしていました。 ただ、実際に見てみたら、普通に面白い、いや、結構、面白かったです。 本作の「トムとジェリー」は、1940年の誕生から「80周年記念」として作られた作品なので、きっと誰もが知っているキャラクターでしょう。 そして、80年前からあるので原作は、当然「手書き」の作風です。 近年では、「ピーターラビット」などの映画のように、CGによって、よりリアルな存在に作り直す傾向がありますが、本作「トムとジェリー」は、あえて「みんなが知る手書き風」になっています。 果たして、これと実写映像がどう組合せできるのか心配ではありましたが、さすがは21世紀。現代の技術で見事に融合に成功していました! 私は、吹替版と字幕版の両方で見てみましたが、本作については珍しくどちらにも良さがあり、甲乙つけがたい出来でした。 これは、トムとジェリーは基本、話さないということも関係があるのかもしれません。 洋画ファンであれば、せっかくクロエ・グレース・モレッツがトムとジェリーと並び主役で出ているので、字幕版がいいのかもです。クロエ・グレース・モレッツはなかなかの演技派で面白かったです。 2回見て気付くシーンが複数あったりと、意外と笑いはよく練られたりしています。 これまで断続的すぎた大型のハリウッド映画ですが、ようやく本作から徐々に本格的に公開されるようになるので、両輪で飛び立てる突破口となるといいな、と思えたファミリー向け映画でした。

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細野真宏