ドリームプランのレビュー・感想・評価
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覚悟の強さ 命の授業
女子テニスの大スター、ウイリアムズ姉妹の父の物語。
ウィル・スミス演じる主人公は自己顕示の塊と言われるほどの破天荒な行動を取り、米国内でも一部に大きな批判が沸き起こります。
私もどちらかと言えば批判的な視点で見てしまいそうになりますが、そもそも私の感覚で測ってはいけない行動原理です。
もし私が何かを成そうとしてチャレンジし、失敗しても「普通」の生活に戻ればいいのです。もしかしたら借金くらいは残るかもしれません。
しかし彼や一部の国や地域では明日の命すら保証されていない生活から抜け出すための、正に人生をかけた背水の陣であるということが胸を打ちます。
成功と失敗の触れ幅が尋常ではないのです。
一方、詳細は省きますが作中ではその行動に至る彼の信念の根っこの部分が描かれ、そこには非常に共感出来ます。
目指しているのはただの成功ではなく人間としての成熟でもあるところ。
破天荒で身勝手であり独善的なめんどくささ、最愛の娘達の為に体を張り、時には決断を躊躇する人間臭さがウィル・スミスの名演技によって生々しく伝わってきます。
ウィリアムズ姉妹だけでなく、両親も共に成長している様を見れますのでオススメです。
お母さんカッコいい
余談ですが作中のテニスの打球音が心地好いです
環境に負けてはいけません!
テニスのウィリアムズ姉妹が世界のトッププレイヤーになった軌跡を父親目線で描いた物語。
お金もコネもテニスの経験さえも無いリチャードが、子供が生まれる前から作った計画書(ドリームプラン)に沿って白人のスポーツと思われていたテニスを子供たちに教えてそれが成功したっていう実話自体がまず本当にありえない!
ウィル・スミスはほぼ毎日投稿されているインスタを見ていても陽気で気さくで若々しい人。そんなお茶目で人の良さそうな素顔とはおそらく真逆の、ガンコで強引でちょっとややこしい人物を演じていてそこはすごいなぁと。
コミカルな要素もあるのかと思っていたけど全編シリアスで重め。もう少し尺が短かったらより見やすかったかなぁ。
日本語タイトルからも感動ムービーであることを前面に押しだしていますが、正直それ程でもなかったです私には。原題の「King Richard」の方が映画の中身と合っていますけどそれだと観客を呼びにくいのでしょうね。
でもテニスのスパルタ教育だけをする“暴君”ではなく、まずは勉強を優先させ、若くしてプロプレイヤーになることより心身の状態を優先させる姿勢にはとても共感しましたよ。
テニスのシーンはやはり迫力がありました。ラケットに打ち返されるボールの音など音響さんのお仕事ぶりが素晴らしいです。
目標を設定して計画を立てる大切さ、環境のせいにせずに自分の信念を貫けば道は開けることをあらためて教えてくれた作品です。
凡庸な話だけどよかった
生きてるレジェンドを綴る
ありきたりなサクセスストーリー
ウィル・スミスの好演で
アカデミー賞有力候補と言われたので
最後まで見ました
もう一度言いますが
ストーリーは至って普通です
あまり深く考えず
余興と感じたら
それで良いとおもうq
シンプルに面白い作品でした
「○○確実!!」と銘打ったトレイラーがどうも気に入らなくて、決して見るまいと思っていたのですが、気持ちを落ち着かせて素直な気持ちで観賞することに─。
実話がスゴイということもあってなのでしょう、相当面白かったです。言われなくてもウィル・スミスは素晴らしいと思いますし、リアルな話を分かりやすく見事なまでにドラマチックに仕立て上げられていて、感動しないはずがありません。
少し完全無欠な雰囲気はあるかもしれませんが、作品としてのリアリティもあったし、エンターテインメントとしては素晴らしい作品に感じました。
丹下段平×てんとう虫の歌的なチャーミングなサクセスストーリー
見応え充分のサクセスストーリー。原題はキング・リチャード。ウィルスミス、こんな顔だっけ?というくらいあやしいテニスおやじをあやしく楽しく演じている。
そして邦題が毎度のことながら「ドリームプラン」という宝くじか生命保険の広告の文言のように観る気を削いでいて切ない。
映画は割と前半から懐かしアニメ「てんとう虫の歌」を思い出すかのような貧しさの中、家族揃ってテニスで天下を取るぞ、ここを抜け出すぞ、というやばいゲットーの親父の狂信的アプローチを映し出す。ヤバさでいうと丹下段平レベル。少年院のジョーに手紙であしたのために、と送ってしまうあの感じ。
とにかく子供たちの表情がいい。研究と信念と行動力、交渉力でグイグイ押し通す。そして娘たちは結果を出す。最初のコーチは父と母。そしてコーチが2回変わるが、どれもそのコーチングの芝居が面白いので熱くなる。テニスプレーヤーとして天下を取る、金を稼ぐ、というよりも、やはり黒人の歴史を背負って黒人としての未来を切り開いていくのだという意識が強くテニスしかできない人間になることを許さないあたりが素晴らしい。個人的に肝心な試合は背を向けて耳で聞いてる姿がリアリティあるな、と思った。そして無敵の時は音で聞き、負けるとなった試合は姿を現し、見つめている。そんな注目のチャンピオンとの試合の後の美しい終わり方もよかった。
欲を言えばこの脚本で映画的な攻めをもう少し観たかった気もするけど、演者の顔が素敵なのでまあいいか。
なんて素直なウィリアムズ姉妹。
ウイリアムズ姉妹はあまりにも有名なテニス界のスーパースターだ。「世界チャンピオン誕生の秘密」が感動的に描かれていると思ったら違った。テニス界の頂点を目指す栄光と挫折の物語ではない。あるのは自信過剰な風変わりな父と、素直で向上心の強い姉妹の家族愛の物語である。実話であるだけに真実味はあるが、実話であるだけに派手なドラマがない。創作であるなら、黒人差別や下層の人間が上を目指した時に出会う抵抗などを感動的なドラマに仕立てることは難しくないはずだ。実際に味わったであろうそうした困難は軽く触れる程度で、最初から最後まで父と娘たちの、そして家族の強い絆の物語になっている。リチャードがヴィーナスとセリーナを思う気持ちの強さには素直に感動させられる。大人たちの欲望や都合で傷つかないように守ろうとする姿は神々しくもある。極端ではあるが、一種の理想の父親像を描いている。父親の圧倒的な存在感に注意が向きがちだが、それより感心するのは姉妹の性格が素晴らしいことである。テニスの才能も天性のものかもしれないが、父を信じ自分を信じて前に進もうとする素直な性格も天性のものである。父と娘たちの素晴らしい関係と、驚くべき成果を堪能することができる作品でした。
夢を諦めない心と真実を見定める目
2つのテーマがあるかな、と思う。
誰も信じてくれないし、誰もがくじけてしまいそうな壮大なドリームプラン。
それでも諦めないのは、夢を追い続ける心と自分にはできるという自信を持ってるから。
それと、嘘や偽りを見破る目も持ってる。
それらが、二人が世界一を目指して追い続けることができた、かつ、トップになれた理由でもあると思う。
どこまでが事実なのか?
ウィリアムズ姉妹の好感度が上がったが、この話どこまでが事実なのか知りたくなりました。子供思いのいい父の部分もあれば、傲慢で独りよがりな面もある。ストーリー上(事実だから仕方ないけど)リチャードのやったことは正しく肯定せざるを得ない作りになっているのが逆にこの話を間に受ける気にならない。オラシーンの功績も大きいはずなのに、後半はほぼ出番なく中川家礼二みたいになっちゃったし。ウィル・スミスの為の映画なんですね。狂ったようにオープンスタンス連呼で、何故上達したかとかもサッパリわからない。
見た後で思ったのだが、原題がKing Richardで邦題がドリームプランってなんか嘘くさい話だったような気が。子供たちはあの父親のやり方でテニスをやる事を全く苦痛に思ってないし。どうもその後夫婦は離婚してるらしいですしね。そもそもプランの中身がよくわからないし。
つまらない訳じゃないんだけど、なんかしっくりこない感じの作品でした。トマトはオーディエンス、評論家共高評価なんですけどね。
「ヴィーナス&セリーナ、きっとつよくなる」
インド映画で、「ダンガル、きっとつよくなる」という映画がありました。それは2人の娘に自分がなしえなかったレスリングチャンピョンの夢、国際大会での活躍の夢を託し、周囲の反対を押し切って果たしてゆくという物語で、実話に基づいています。これは確かにスポ根ドラマではあるのですが、家族の絆や女性の地位向上にも目が向けられています。スケールはかなり違うのですが、今回「ドリームプラン」を観た時、同じような感慨にふけりました。この場合、白人のスポーツに黒人が挑むというような黒人差別の問題になりますが、時に家族の中でぶつかり合い、硬い絆を築いてゆく。まるで嘘のようなホントの話だと言うのもまた面白い。ちょっと信じられないと言う感じです。
準備は大事!
ドリームプラン…?こらまたシンプルなタイトルだこと…と思い、本来ならきっと選ばない作品なんだけど、ウィル・スミスは昔から好きな役者だし、少女成長物語だし、実話だし…まぁ観ますわ!w
確かに当時、黒人のテニスプレイヤーはいなかったよな。伝統を重んじる欧米人中心の競技だし、父が娘を思う気持ちに、やっぱりグッときました。
また、ウィルの役作りもすごかったw。お腹ポッコリしてるし、ほっぺの肉付きも別人で、最初のシーンでウィルとは気づかなかったほど。
実話ならではのご本人登場場面でも、しっかり違和感ないくらい、お父さん本人が降臨してましたね。歩き方とか、ヒゲの具合とか、背格好とか…。
テニスのシーンも素晴らしかった。イマイチセリーナ役はかすみがちだったけど、ビーナスがあれだけのプレイができたからこそ、2人してトップ選手になれたんだと思った。
実生活であんなお父さんみたいな人がいたら、めっちゃ迷惑だろうけど、一つ一つ計画たてて実行していったのは立派。計画通りに動いたからこそ、人種の壁を破れた。
だからと言って慌てるでもなく、コツコツ積み上げる大切さをしみじみ感じた、良作でした。若い親御さんや若い子たちに観てほしい!
邦題は失敗。原題のままでいい。
ウィル・スミスが製作も兼ねて、アカデミー賞狙いで主演した映画だ。
ウィリアムズ姉妹のテニス界での大成はご存知の通りで、その父親に目をつけるとは良い勘を持っている。テニス界での成功を夢みて、姉妹誕生前にドリームブランを作成したとあるが、劇中では一切明らかにされない。描かれるのは、自分の信念を曲げない頑固一徹な父親である。原題の「キング リチャード」の方が良い。シェイクスピアの「リア王」にならったものだ。
「リア王」は悲劇に終わるが、こちらは成功物語である。苦難の時代を如何に描くかで、アカデミー賞受賞が決まると思う。ここのところがちょっと弱い。台所で妻に心の内を見透かされる会話など強気の面だけてなく、弱いところをもっと見せれば、受賞も可能だと感じた。
喧嘩して撲られている自分を見捨てた実の父親ようにだけにはなるまいと、対戦相手の卑劣な手段により無惨に敗れていく娘を見守る姿は感動ものである。
アメリカのスポーツビジネスは、日本と違って桁が一桁或いは二桁多い。テニスアカデミーで姉妹が無料で食事をしているのを叱る場面など、こういう教育をしておかないと40歳を過ぎても現役で活躍できないだろう。立派である。
最後に写しだされる実際の写真は余分である。カットした方がいい。ヴィーナス、セリーナ姉妹はテニス史に名を刻んだが、その他の姉妹はどうなったのだろう。普通に暮らしていれば何の問題もないが、犯罪者にでもなっていたら、アメリカンドリームは崩壊だ。
余談だが、音楽史上最高の天才とされるモーツァルトの父親を主人公に誰か映画にでもしてくれないかな。モーツァルト自身の映画には、「アマデウス」という決定的な名作がある。
息子の天才を信じて疑わなかった父と造反してゆくモーツァルト。二人とも失意の生涯を終えることとなる。この映画のように成功物語ではないが、深みのある映画になると思う。全編モーツァルトの音楽を使って、大当たりは期待できないけれど。
こんな実話があったなんて❗️❗️❗️
このお父さんヤバすぎる❗️❗️
これ本当の話なのって思うくらい、常識外れな行動力❗️
このお父さん無くして、この最強姉妹は生まれなかったと思う。
それについていった姉妹もスゴいけどね😄⤴️⤴️
悪い邦題ではないのだが・・・
邦題から、「天才の育て方」みたいなことに主眼が置かれているのかと思ったら、原題のとおり、家族に君臨する専制君主としての父親の話だった。
しかし、その頑固さ、横暴さは、娘たちが道を誤らないよう真っ当に育てたい、そのために娘たちを守りたいという、純粋で熱い思いがあればこそ。そのことを分かっているから、妻は文句を言いつつ従うし、娘たちも素直に付いていく。そこにあるのは、恐怖による支配ではなく、信頼による結び付きである。
ある種、狂信的で、エキセントリックなキャラクターに人間味を吹き込んだウィル・スミスの演技はさすがであるが、役のイメージよりもお上品に見えてしまうのは、致し方のないことか・・・
キング リチャード
ドリームプラン確かにその通りです。でも原題の方がしっくりくると思います。もう原題のままでセールスすればと。
さてビーナスとセリーナが40歳を過ぎても現役でバリバリな理由が良く分かりました。子供の時から大切にステップを踏んで成長したが故の成果。燃え尽き症候群を回避し、必要な知識を得るため教育と遊びが必要な幼少期をリチャードさんがサポートしたからです。素晴らしい。おかあさんはもっと素晴らしい。お姉さんも。
人種問題も乗り越えてテニス界の頂点に。
感動の名作に涙腺崩壊です。
是非映画館で🎦
24
あんなテニスをしてみたい
夢に向かって突き進むお話。
5人も子供がいるのに、あのように熱心になれるなんてすごいなぁ~父。
お母さんもすごい。
ラジオで解説を聞いたのだが、父はテニス未経験なのに娘たちに教えていたらしい。運動神経がいいにしてもすごすぎ。
私もやりたいことに突き進んでみようと背中を押されました。
映画を観た翌日にテニスをする機会があったのですが、、、ラリーが続かない。
あんなテニスができたら気持ちがいいだろうな。
自分の父親だったら絶対いや
現在のテニス界で世界ランクの黒人女性プレイヤービーナスとセリーナを二人が生まれる前から立てていた"プラン"を実行して生み出した父親の話。
最初に言っておくと私はこの父親が自分の父親だったら絶対いや。早急に家出してる。"生まれる前から勝手にプランを立てている"というのが本当に本当に胸糞悪い。こういうのってセクハラとかと同じで、やられる側がどう思ってるかで毒親にもなるし良い親にもなるんだな。
リチャードって家族の扱いが完全に会社。経営者としては本当に腕が立つ人なんだろうな。ゲームに勝っても謙虚でいろという社員の教育もしっかりやって、積極的に押し売りする時と引く時のタイミングが完璧。父親としては嫌だけど、普通に人としては理念や思想はめっちゃ共感できるねんな。
これ見方によっては父権主義毒親製造映画になりそうだけど、お母さんの存在でかなり中和されてる。「沈黙と同意は違う」とか「私がここにいるのは信仰と子供のため」とかお母さんの方が名言多かったよね。
特に2人が喧嘩になった時に、リチャードがプランを考えた俺が偉いというようなことを言うのがリアル。いわゆる「誰が稼いでると思ってるんだ」発言って、常に思ってるわけではないのだろうけど口論になった時の切り札に使っちゃうんだろうね男の人って。自分の父親もよく怒ると同じこと言ってたから、このシーンのお母さんの返し本当に胸が熱くなった。
「謙虚でいろ」というリチャードの教えを考えると、日本のかの有名なテニスプレイヤー方めっちゃテニスラケット投げるよね。。黒人女性という立場を背負った試合でのパフォーマンス(?)はかっこいいんだけど。
親子鷹って事で何故かボクシングの亀田親子を何度も思い出した。 長谷...
親子鷹って事で何故かボクシングの亀田親子を何度も思い出した。
長谷川穂積が「意味ない」と一殺した棒の先端にグラブを付けたのを左右によけるやつ!笑
シンデレラ観て謙虚さが~って感想言う子どこにおるのよ。。
まあ何が姉妹に確実に伝わったかと言うとスピリットだよね。
テニスするにはまずテニス以外のものと闘わないといけないという。
それは自分自身ゲットー地域で育ってないし、深い傷を残すような人種差別を受けた事が無いので計り知れないものである。
そういった背景があることでドラマになり時間も長く感じず、
とゆーかセリーナのそくせきも追って欲しかったと思いました。
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