ドリームプランのレビュー・感想・評価
全231件中、1~20件目を表示
実話を上手に濾過した王道の成功物語
まさに王道のアメリカンドリームの物語。ウィリアムズ姉妹が原石だった頃、根強い黒人差別やビジネスのために寄ってくる大人たちの欲から、彼女たちの夢と人生を守ろうとする父親の奮闘と暖かい家族愛が結実する展開に、思わず胸が熱くなった。
もちろん、実話に基づく物語と銘打っているとは言え、実際の父リチャードは映画そのままの印象の人物とは限らない。それに、作中の描写だけで見ていても、見方を変えればリチャードが時にプロのアドバイスまで蹴ってひたすらに自分の「プラン」を押し通す話でもあり、一歩間違えれば親の夢を子に押し付ける毒親にもなりかねない。原題「King Richard」のとおり、王様リチャードが家庭に君臨する話という見方も出来る。
物語ではローティーンのヴィーナスを燃え尽きさせないために、リチャードが数年試合をさせないエピソードがあるが、そもそも子供の資質によっては、父親に鍛えられている段階や、この数年の実戦ブランクで駄目になってもおかしくない。
彼のそんな行動が結果的に正しいものになったのは、幸いにもヴィーナスとセリーナが父の熱意を受け止めきれるレベルでテニスが好きで、結果を出す能力を持っていたからだ。
だから、サクセスストーリーとしては感動したものの、観終わった後少し複雑な気持ちにもなった。これは父の熱意と子の能力のラッキーなマリアージュの物語ではあるが、このような信念のある父親は素晴らしいと言って全面的に讚美すべき話かというと、それはちょっと違う気がしたからだ。
物語では最初から家族はコンプトンに住んでいるように描かれていた。しかし実際はヴィーナスがまだ幼い頃まではロングビーチに住んでいた。全米屈指の治安の悪い地域コンプトンにわざわざ転居した理由をリチャードは自伝でこう書いている。「コンプトンに家族を連れて行ったのは、偉大なチャンピオンはゲットーから生まれると信じていたから」。妻は猛反対したそうだ。作中でも治安の悪さを表す描写があり、リチャードは娘を守ろうとしていたが、あれは現実では彼自身が選んだ環境だ。そういった、物語の印象が少し変わるような事実もある。
ただ、成功の保証がない物事にあそこまで親子ともども人生を賭けられる潔さは、いい悪いは別にしてすごいと思う。そんな挑戦の中で、勉強をおろそかにしない点はよかった。
ドキュメンタリーではないので神経質に断罪する必要はないが、映像作品としてまとめる限り、描く事実の取捨選択は必ずある。濾過され、監督のメッセージが混ぜられた物語に素直に感動した上で、モデルになった人物の実際のエピソードを調べてみるのもまた違う意味で面白い。
水を差すようなことを書いたが、本作ではリチャードを全面的に美化したわけではなく、彼のちょっと危うい行動や、子離れ出来ない一面、姉妹に関わる大人に対する扱いづらい態度など、ある程度多様な面を描いている。
リチャードとやり取りする周囲の人間が面倒に思う気持ちも分かるし、一方彼が昔から受けてきた差別を念頭に、自分自身の論理で娘を守ろうとする気持ちもよく伝わってきた。社会人としては面倒くさいけれど、娘への愛情に裏打ちされた頑固さとして描かれているから憎めないし、妻に諭されて娘の考えを尊重するようになる場面が、それまでの頑固さとの対比でより生きたものになった。
また、試合のラリーの場面はカメラワークなどが工夫されていて、本当に緊迫した試合を見ているような迫力があった。
それにしても、アメリカは成功の結果が本当にドリームだなあ……。
Family Sports Drama that Stands Out
King Richard is a quality film that unforunately lost attention due to the behavior of its lead star. Smith is definitely at his finest; he plays a strict, loner father figure who pushes everybody to the limit whether it's his daughters, their coach, or the league itself. A sample of black urban life from transitioning from one era to the next. Fascinating background on the Williams' tennis stars.
感動の実話フォーマットの行間から覗くいびつさ。
主演とプロデュースを兼ねていウィル・スミスがこの物語、というか実話のどの部分に強く惹かれたのか、その意図はわからないが、素直に美談として受け取るには、ずいぶんいびつな話だとは思う。もちろん、いびつであることが悪いわけでもなく、なんならマイノリティと父性という檻に閉じ込められた男が、間違っていようとなかろうと信念を貫こうとするスコセッシ映画的な主人公の物語なのだと思う。戸惑うのは、そこに批評的な視線が向けられているのかがよくわからないまま、ハリウッド映画的な感動実話もののフォーマットに落とし込まれていること。似たフォーマットを流用して、あきらかに間違った人物を描いて怪作となった『ファウンダー』のような凄みはないが、このリチャード・ウィリアムズという人物の白黒つけられない奇妙さは確かに作品に残っていて、作り手の意図の有無に関わらず、偉大な実話とされるもののグレーゾーンが感じ取れたことを評価しています。あ、ヴィーナスとセリーナ姉妹に黒人の希望が託される展開には、素直に熱くなりました。
コンプトンの"星一徹"はいわゆるスパルタ親父ではない
ヴィーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹をテニス界のトッププレーヤーに押し上げた実の父親、リチャードの教育法は、いわゆるスパルタとは違う。未来のスター選手を育てるテニススクールではなく、一家が住まうアメリカで最も危険な街と言われるL.A.のコンプトンの公営テニスコートで練習を積み、姉妹の才能をいち早く見抜いたコーチとの契約を高額を理由に断り、やがて、テニススクールに入門後も学業を優先させ、若くしてプロ契約を結ぶことを拒否する。早過ぎるプロデビューが才能を台無しにしてしまう例を見てきたからだ。
そんなリチャードに興味を持ったウィル・スミスが主役を演じ、製作に妻のジェイダ・ピンケット・スミスやヴィーナス&セリーナ姉妹が名を連ねる人物伝は、リチャードの負の部分を意図的に覆い隠している可能性はある。でも、スポーツの才能がある幼い子供たちをビジネスの道具にしたり、国威高揚の手段に使うような価値観が罷り通るような今の世の中で、コンプトンが生んだ"星一徹"の姿は見る側の心を清々しくしてくれることは確かだ。
そういう意味で、今見るべきなのはコレ。実物そっくりの役作りで初のオスカーを狙うウィル・スミスの本気を確認する意味でも。
実話でなければ「荒唐無稽」とみなされるであろう物語。実話だからこその意外性と説得力があり、そのギャップに面白さが宿る!
本作はストーリーだけなら、まるで「マンガのような映画」だと感じました。
ウィル・スミスが扮する主人公は❝テニス未経験❞にも関わらずテレビで「優勝したテニス選手が4万ドルの賞金を受け取る姿」を見たことで、自分の子供をテニスの世界チャンピオンにしようと考える、という初期設定から強烈です。
そして本などで知識を得ながら、子供が生まれる前に「世界王者にする78ページの計画書」(ドリームプラン)を独学で作り、その計画書に基づき娘2人にテニスの特訓。
ただ、黒人ということもあり、練習さえままならない劣悪な環境まであります。
さらに、お金もコネもなく有名なコーチらに連絡し「娘に才能があるから無料でコーチしてほしい」と無謀なお願いをせざるを得ないなど「絵に描いたような逆境」です。
ところが最終的には2人の娘が世界チャンピオンに…!
まさに、「何が起こった?!」の世界ですが、そんなあり得ないような物語を「実話」という強みを最大限に活かして埋めてくれているのです。
しかもスポーツ映画ならではの迫力もあり、特にテニスシーンは圧巻で引き込まれます。
加えて、ウィル・スミス扮する父親は、世の中の常識的な手法とは違う「独自の考え」を頑なに守るなど端々から「信念の強さ」が感じられ、文字通りアカデミー賞級で演じ切るなど、演技の面からもリアリティーがありました。
現実離れした様々な設定を見事なまでに違和感なく1本の映画としてまとめることに成功しているため、非常に興味深く面白い映画に仕上がっています。
家族の絆や、信じる強さが巻き起こす信じ難い「奇跡」を体感できる作品は、本作以上はなかなか難しいのかもしれません。
姉妹の笑顔からは想像できない両親の覚悟。本作は、実話のなせる技が光る。
テニス界のビーナスとセリーナと聞けば、キュートな髪型で可愛らしいテニスウェアー、美しい筋肉、全身全霊のパワフルな動きが目に浮かぶ。テニスコートに現れる姿は女王という名に相応しい存在感があり、プレー中のビーナスの「虎のような眼差し」は、内に秘めた闘争心すら感じた。
2人がテレビで活躍していた頃から、父親が凄いという情報を聞いたことはあったが、実際はどうなのかわからないまま時間が過ぎていた。個人的には、テニスコートの観客席で家族が応援しているという印象が強かった。
そして今、2人の生い立ちを映画で見ることができる。しかもアカデミー賞でも盛り上がっている。【作品賞】、【主演男優賞】(父親役ウィル・スミス)、【助演女優賞】(母親役アーンジャニュー・エリス)、【歌曲賞】(ビヨンセ)、【編集賞】、【脚本賞】と堂々6部門ノミネート。もちろん賞の話抜きでも文句なしの傑作だ。
独特な手法でビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を育てた父親に関する伝記のようなストーリーかと想像していたが、蓋を開けてみると「家族の物語」が芯にあった。そして人種差別などの深い問題も関わっていた。
父親のブレない思想や教育、家族と自分を守る交渉術は本作の中で具体的に示され、作り込まれたドキュメンタリーの如くリアルに心に響いてくる。父親が中心であるのは間違いないが、家族のチームワークなしでは成立しなかったドリームだということを、細かな描写と台詞で明らかにしている。144分という上映時間であるが、好奇心と探究心が途切れない映画で、体感時間は短く、一言で言えば無駄がない。
親やコーチとの特訓シーンは抑え目にして、人間関係や心理描写で鑑賞者を魅了する。そして試合シーンについてはスポーツ感を全面に感じられるよう、様々なカメラワークで臨場感を出しているところは圧倒された。
日本での題名が『ドリームプラン』となっているように、計画がどのように進んでいくのか、山あり谷ありなのかなど見所は多く、テニスに興味がない方にも楽しめるはず。
親によって子は変わる、子供によって親も変わる、夫婦の関係で家族(周り)も変わる、など様々な視点で鑑賞すると、より評価が上がるという深さを併せ持つミラクルな映画。
☆☆☆★★★ 〝 謙虚を忘れず、ルールはしっかりと守る 〟 簡単な...
☆☆☆★★★
〝 謙虚を忘れず、ルールはしっかりと守る 〟
簡単な感想で。
とても見やすいウェルメイドに作られた作品でした。
ステージママならぬステージパパの物語。
原題は言ってみれば《父親が王様》…てところですかね。
何から何まで父親が決めたレールが敷かれており、そのプラン通りに進む事を課せられる。
それに周りが振り回されて行く。
一歩間違えれば、『巨人の星』の星一徹になってしまって、一家離散に発展してしまうのもあり得るのでしょうが。幸いにして、5人の姉妹の仲が良く。全員の明るさが深刻な状況にまでは至らない為、観ていて嫌な気分にまではならない…ってところでしようか。
それだけに、映画的な盛り上がりと言った部分での物足りなさを感じてしまうところはほんの少し感じてしまう、、、かも💧
差別的な社会からはどうしても抜け出したい。
その為ならばどんな苦労をも厭わない。
人としての誇りと、謙虚な心を失わずに。
この父親は、若い頃に受けた差別との戦いを得て身に付けた《平和的な姿勢》を心得ている。
…表向きには。
だが、あくまでも映画の内容だけで判断してしまってはいけないのでしょうが。そんな態度を周りに対して示せば示す程、多少は逆に【好戦的な態度】に見えても来てしまう。
そんなところが、(詳しくは描かれてはいなかったのですが)同じ地域に住む人々からも疎まれている(ように見える)辺りに感じられる…と言っては間違っているのだろうか?
最初に書いた通りに、とても見やすく。鑑賞前には身構えていた144分でしたが。あっと言う間にエンディングになっていました。
…でも、、、
だからと言って、内容的に盛り沢山で素晴らしい作品だったか…と言うと、果たしてどうなんでしょうね。
つまらなくはないけれど、傑作とも言い切れない。そう、ただひたすらに見やすい作品だったように思えます。
2022年 2月24日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン9
ウィル・スミスに脱帽
CSで録画視聴。
この作品はテニスのウィリアムズ姉妹がテニスを
初めてからトッププロへの階段を進むまでの道のりを父の視点で描いた作品だが、予想以上に良かった。
ウィリアムズ姉妹の父役のウィルスミスが予想以上に見事な演技をした。これには脱帽。
一番評価したいのはウィリアムズ姉妹を演じた女優の演技が素晴らしかった。見事に演じた。
スポ根映画のように見えるが、家族愛をしっかり
描いていた。
ただ、時間が長いのは残念。
チャンピオン育成業
ウィルスミス扮するリチャードウィリアムズは、テニスの賞金が高いのを知って娘たちをテニスプレイヤーにしようと考えた。チャンピオン育成業と言って実話として本当にビーナスとセリーナを育てたんだからまず信念からして凄いね。なるほど勝っても常に謙虚でいること。誰からも敬意を払われなかった父親が娘たちを世界中から敬意を払われる存在にしたんだから。
自分の計画を信じぬいた、父親の信念がすごい!
ウィル・スミス演じるリチャードの世界一へのプランを信じぬき、目の前の出来事に対して世界一の目標から何が効果的かを選びきる信念がすごい!
障害や誘惑もありながら、世界一のプレイヤーにするという目標からブレない父親!
その父親の事を信じ、愚直にトレーニングをする姉妹!
絶大な信頼関係は、仕事にも生きることが分かる最高の映画でした。
できない言い訳をしない
自身がテニス未経験にも関わらず、娘をテニスの世界チャンピオンに育て上げるリチャード。彼を見ていると「教えてくれる人がいないからできない」「未経験だからできない」「前例が無いからできない」等といった言葉は言い訳で、結局はやる気が無いのが原因だと思い知らされる。確かに、自分が今困っていること、悩んでいることでも、本気で対策を考えて勉強や練習を行えば、ある程度のレベルまで達して問題解決できると思う。それを実行に移さないのは、そこまでのやる気が自分に無いからだ。しかしリチャードのような人物はそこが通常の人間と異なっていて、本気で計画を考えて不可能と思われることを実現してしまう。リチャードは、人並み外れた努力を行い、十種競技のチャンピオンとなった武井壮を連想させる。結局、成功するかしないかの分かれ目はやる気の有無にあるのだと感じる映画だった。
信念
かの有名なウィリアムズ姉妹誕生にまつわる父親とその家族に焦点を当てたストーリー。
姉妹が有名になってからは知っていますが、当初の頃は知らなかったので楽しめました。
サクセスストーリーとして、前向きになれる良い話で力をもらえるような感じになります。
途中、毒親のような感じを受けましたが、父親なりの信念を持ち、それを実現した点には感服しました。
ニコニコ陽気なテニス版『巨人の星』 米国人のモチベーションの源は狂暴性にあり?
真夜中に中途覚醒してしまったので、吹き替え版でサクっと鑑賞です。
さしずめ『ウィンブルドンの星』ってところかな?
まず感じたのは、めっちゃ窮屈でしんどい生き方やろうなぁ…って同情したり、ムカムカしちゃったの。
娘たちは勿論だけど、パパ本人にも。自ら望んでそうなったにせよ。
私があんなふうにまで、一生懸命に何かに打ち込んだことがないから、そう“やっかんだ”のもあると思うですけれど。
娘さんたち、父親の夢を叶えるための“テニスロボット”状態じゃないですか。ニコニコ楽しんでプレイしていたけれど。
なので、リチャードパパに終始ムカムカしてたの。主人公のくせに、感情移入がこれっぽちもできなかったの。
周りからのアドバイスも、妻の心配もガン無視で、ひたすら我が道を行く頑固一点張りだったじゃないですか。
そんな自分のことを大好きそうじゃなかったですか。あのパパ。
あまつさえ、自分の思い通りにならんかったら、大声で恫喝まがいの言葉まで吐きやがって!
ド素人のくせにオープンスタンスに拘りやがって!
てか私がド素人ですすみません。どーしてもテニスのポイントの数え方がわからないの。テニスとは縁もゆかりもないから、不自由しないんですけれど。
だからね、意地悪にも「どっかで一回、コテンパンに挫折したらええねん!」なんてなこと思いながら観てたの。
コーチから「全部自分のためだ!自分が目立ちだがってる!」とかさ、妻からさえも「正しいのは自分だけなのね!」みたいに言われてたじゃないですか。
まさにその通りで「もっと言うたれ!」って思ったのね。
なのに、結局は成功者ですわ。意地悪な物の見方なんですが、なんか釈然としなかったの。
これ、実話らしいのですね。なら、なおさらそう思うの。リアル世界で、リチャードパパに振り回されて不快な思いをした人たちにとっては、苦虫を噛み潰すような顔になる映画だったと思うから。
もし私が、ヤな思いした当事者だったら「リチャード!ざけんな!」って思ったでしょうね。
にしても、かなり評価の高い作品のようですね。
私は前述の理由で“無し”の方向だったのですけれど。心が狭いなぁ。融通きかなくて、偏屈なのは私の方。
あのね、本作でも考えたんですが、米国人のモチベーションやポジティブシンキングの源って、凶暴性から来てるんかなーって思ったの。
コーチングの際に、めっちゃ攻撃的な言葉を吐くじゃないですか。
『ロッキー』でのミッキーやアポロもそう。
「徹底的に叩きのめせ!」だとか「稲妻のように!」「恐怖の男になるんだ!」「虎の目だ!」みたいに大声を張り上げていたって思うの。多分そんな台詞だったと覚えてるです。
つい最近観たクロール 狂暴領域』でもそう。
「おまえは何だ!言ってみろ!」→「最強捕食者」みたいなパパからの刷り込み教育。
本作では「弾丸のようにだ!」とか「メジャーリーグ級だ!」「誰もがおまえと当たるのを怖がるようになる!」だとかさ。
米国人こわいガク((( ;゚Д゚)))ブル
日本人なら何でもかんでも“道”に結びつけるから、むしろ逆に謙虚で静かな指導になるんですけれどね。
「闘いに勝つということ…(タメ)それは何だ?それは自分自身の弱さに克つということだ。わかるか?」みたいな?知らんけど。
あつ、そうだよ!『ベスト・キッド』でのミヤギさんの指導方法が、まさにそんな感じだったよ!
このあたりの対比、真面目に考察するのも面白そう。しないけれど。
えーっとね、ごめんなさい。
やっぱりパソコンからコメントのお礼書こうとすると、フリーズしてしまう謎現象が起こってしまうです。
「スマホ使えよ!」って話なんですが、老眼&操作音痴つらい…
なので、また閉じちゃいますね。
このトラブル、どーなってるんかなぁ?
.com様側の落ち度だったら許さない!絶対!
(二度に渡ってのレビュー削除の恨み、まだ忘れてへんねんで!)
少なくとも評論子には無理
娘の才能を信じて、それを開花させるために、自らが是と信じる行動を徹底する…ということついては、不撓不屈。
そこまで「親バカちゃんりん」(北海道弁?)に徹したからこその、この結果なのでしょうか。
いかに親としても、そこまで貫徹はできないし、そこまでの思いつきもなかったよなぁ…というのが評論子の偽らざる心境でした。本作を観終わって。
お父さん(リチャード)の、このエネルギーは、いったい何処から湧いてきたものなのでしょうか。
ある意味、結果が出たから「結果オーライ」で良かったものの、失敗していれば、娘たちのせっかくの才能を、あたら踏み潰してしまっていたかもしれないというリスクも、決して小さくはなかったはず(何せ、お父さんに独自の我流の指導・教育法で、広く行われていて、バグ(欠陥)が充分に枯れている指導法というわけではないのですから)。
少なくとも、評論子のには無理で、とうてい同じようなことをする度胸はなかったと思います。
上記のような危殆の念も多分にあり、評論子にはあまり共感するところのなかった一本ではありますけれども。
本作は、いわゆる「実話モノ」ということですけれども、結局は「本当に、こんなに上手く行くんかいな」という疑心暗鬼(?)が先立ってしまって、あまり感情移入をすることができなかった―というのが、偽らざる本心です。評論子の。
そういう意味では、再観すると、また違った評になるかも知れないという意味では「仮定的・暫定的な評価」ということになりそうですけれども。
いちおう良作としての評価に留めておきたいと思います。
(追記)
真偽の程は分かりませんが、ライオンは、わが子を千尋の谷底に突き落として、自力で這い上がることを期待すると言いますけれども。
正直なところは、何とかそれぞれの学校を卒業させ、社会に送り出したわが子たちの背中を見つつ、「これから先の世間には千尋の谷底が待っていると思うけれど、親にはもう何もしてやれることがない。相願わくば、自力で這い上がって欲しい。」と思ったことが、つい先日のように思い起こされました。
それが、実際問題としては、精一杯のところでした。親としてできることの。
そんなことにも思いが至った一本になりました。評論子には。
いまいち
ウィルスミスが賞とったとは思えないんだけど。。。
ビーナスウィリアムズ、セリーナウィリアムズ姉妹のテニスヒストリー。
お父さんが素人なのに、テニスやらせるとこが度胸あるね。
ビーナス15歳でReebokと15億円の契約、すごい。
素直に感じたこと
人種差別、貧困から抜け出そう、せめて子どもたちにはそういう思いをさせないようにしつけ、教育を施していこうとするリチャードの思い、その思いに応える娘たちがやがて自我に目覚め育っていくところでの物語でいい映画だったなあという感想です。
勝利の後の振る舞いだったり、ビデオを観せての講話的なところだったり、このリチャードさん、どこでそんなことを覚えていったのかという疑問がありますが、それはこの際はどうでもいいでしょう。
一方、このリチャードさん、単なる善人でもなく、躾の際に説明が足りないとか仕事が長続きしないとか、前妻がいて息子もいるのになぜか冷たいというか関わりが希薄とか、結構な詐欺師っぽいところもあったりとなかなかにいろいろありまして、なところもちゃんと表現、説明されているのは良かったのではないと感じます。
テニス関係の映画って外れがないよなあ。いくつか観たけど。
なお、邦題と原題では真逆ですね。
期待に応えられる娘でよかったね
2023年6月1日
映画 #ドリームプラン (2021年)鑑賞
#ビーナス・ウィリアムズ と #セリーナ・ウィリアムズ の父親の伝記映画
テニス選手を育てるのに、テニスだけをさせるのではなく、人としての立ち振る舞いや、学校の成績などにも厳しい立派なお父さん
娘が歴史に残る選手になってよかった
全231件中、1~20件目を表示