DUNE デューン 砂の惑星 : 特集
この秋、新ジャンル誕生の瞬間を目撃する 全世界の
映画狂が本気で熱望したSF超大作、ついに日本公開!
“未来が視える”青年の運命とは…5つの熱狂を徹底解説
この映画を待ちわびた――これは新作映画の宣伝文句として多用されるものだが、今回ばかりはワケが違う。“あの”「DUNE」が、ついにこの秋、「DUNE デューン 砂の惑星」のタイトルで日本へやってくるのだ。
これまで多くの名監督が取り組むも、満足いく形で映像化は叶わなかった“伝説の企画”。「メッセージ」「ブレードランナー 2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督と「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメという現代最高峰のタッグで、2021年に完全映画化された……大げさでなく、全映画狂が待ち続けた1本なのだ!
何を隠そう映画.comも、すでに編集部内では「早く見たすぎてツラい」という声でざわめいている。予告編が公開された際には、期待値が上がり過ぎて、社員各自がなんというかもう、「やばい面白そう」とお祭り騒ぎになってしまったほどだ。
居ても立っても居られず、異例となる3カ月前から大型特集を企画した(複数回にわたって展開予定!!)。第1回は、本作に「熱狂せざるを得ない」ポイントを5つに分けて紹介していく。
熱狂ポイント①:物語…父を殺され、全宇宙に命を狙われた青年ポール 彼には“未来を視る”能力があった――
「DUNE デューン 砂の惑星」は、どんな物語なのか? 舞台は遠い遠い宇宙のどこか。デューンと呼ばれる砂の惑星“アラキス”で陰謀に巻き込まれた、公爵一家の跡取り息子ポール(ティモシー・シャラメ)が主人公だ。
公爵である父を理不尽に殺され、全宇宙に命を狙われる羽目になったポールは、“未来を視る”能力を覚醒させる――。あらすじの時点で、半端じゃないスケール感と期待感に興奮が止められない……!
熱狂ポイント②:本当に完成したのか…実写化不可能と謳われた“壮大すぎるSF超大作”
原作は、フランク・ハーバートによる伝説のSF小説。これまでにアレハンドロ・ホドロフスキーやデビッド・リンチといった名監督たちが実写化に挑んだが、ホドロフスキーは企画途中で頓挫、リンチも完璧に映像化できたとは言い切れない……。
あまりに壮大な物語ゆえ、映画史において長らく「実写化不可能」と言われてきた本作。しかし時代は進み、技術の発達により「いましかできない」一大スペクタクル・アドベンチャーとして映画化されることとなった!
予告編から垣間見えるとおり、最新技術をこれでもかと投入し、“宇宙そのもの”をスクリーンの中に創出してみせた。「完成した」ことがすでに、あらゆる映画ファンにとっての夢であり、映画史に残る一大事件なのだ。
熱狂ポイント③:壮大スケールを“究極のカメラフォーマット”で実現…砂の粒子までとらえる至高の映像世界
本作は、ラージフォーマットIMAXを超える“究極のIMAX体験”が可能な「Filmed in Imax」に認定された世界初の作品。これが何かというと、「製作者が創り上げた至高の映像&音響を、変換することなく劇場空間で再現する」ものとなる。
今まではスクリーンで上映するために映像の“変換”が必要であり、その際にどうしても劣化が生じてしまっていた。しかしFilmed in Imaxには変換がない。つまり作り手が理想とする究極レベルまで高められた映像体験が、可能になったのだ。これまでの没入感とはケタ違いのトリップが約束されているようなもの。早く見せてほしい……!
熱狂ポイント④:あまりに豪華なキャスト…“ハリウッドの貴公子”ティモシー・シャラメら、映画ファン垂涎の共演
映画界を挙げて取り組む一大企画に声がかかったのは、屈指の精鋭たち。世界から熱視線が注がれる絶世の美男子ティモシー・シャラメが主役を張り、「スター・ウォーズ」新三部作のオスカー・アイザックと「グレイテスト・ショーマン」のレベッカ・ファーガソンがその父母を演じる。主人公ポールの武術師範を務めるのは「アクアマン」のジェイソン・モモア、そして「アベンジャーズ エンドゲーム」でサノスを演じたジョシュ・ブローリンが副官としてサポート。
ポールが出会う「砂漠の民」を演じるのは、「007 スカイフォール」のハビエル・バルデムと「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤ。主人公の一族と敵対する一家に扮したのは、「マイティ・ソー」シリーズのステラン・スカルスガルド、そして「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのデイブ・バウティスタ。さらに大女優シャーロット・ランプリングがキーキャラクターのひとりを演じている。これ以上は望めない豪華キャストが集った!
熱狂ポイント⑤:最高のスタッフワーク…監督は“世界屈指の名匠”ドゥニ・ビルヌーブ、音楽は「インターステラー」ハンス・ジマー
キャストに負けず劣らず、スタッフも“化け物級”の面々が勢ぞろい! 「メッセージ」「ボーダーライン(2015)」「プリズナーズ」「ブレードランナー 2049」など、作る映画がことごとく傑作ぞろいのドゥニ・ビルヌーブ監督がメガホンをとるというだけでもテンションがアガる。さらに監督自身も「キャリア史上最も重要な作品」と語っている点でも期待が高まる。
さらに音楽は「ダークナイト」「インターステラー」などクリストファー・ノーラン監督とのタッグで知られる巨匠ハンス・ジマー! 製作時期が「TENET テネット」とかぶってしまったが、そちらの仕事を断ってこの「DUNE」に参加したとのこと。理由は「原作の大ファンだから」。それほど思い入れのある作品で、渾身の音楽を創出している。
他にも、「ザ・バットマン」が控える撮影監督グレイグ・フレイザー、「メッセージ」の美術担当パトリス・バーメット、「レヴェナント 蘇えりし者」の衣装担当ジャクリーン・ウェスト等々、どのセクションにも猛者が就いており、死角はない!
いかがだっただろうか? 期待感は十二分に高まったと思う。続く第2回の特集ではより深く、物語について掘り下げていく予定。心して待て!