DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
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映画館でしか体験できない映像と音響、引き算のルックによる堂々たる風格
ドゥニ・ビルヌーブ監督は、それぞれ目指すところは違うもののクリストファー・ノーラン監督と同じように映画館でしか体験できないゾーンを目ざしつつあるのかなと本作を見て強く感じました。IMAXフルサイズによる圧倒的な絵力、ぐわんぐわん鳴るハンス・ジマーによる音楽は、映画館以外の環境では完全に堪能できないはずです。2作目公開の前には、東京・グランドシネマサンシャイン池袋、109シネマズ大阪エキスポシティではぜひフルサイズでの再上映をお願いしたいです。
「メッセージ」と同様、シンプルなデザインとモノトーンの色合いで統一された引き算のルックは堂々たる風格で、普通だったらありきたりに見えてしまいそうなところを、突きつめたゴージャスな映像でねじ伏せられるような心地よさがありました。
陶酔の渦に呑み込まれる
冒頭に掲げられた夢に関する言葉通り、このSF絵巻には深い夢と現実とが溶け合っていくかのような深淵さが渦巻いている。中には「眠くなった」との感想もあるだろうが、それは実のところ、本作を体感する上で最高に適した精神状態と言えるのかもしれない。人はまどろみの中でこそ潜在意識が覚醒されていくものだから。翻って、80年代のD.リンチ版への偏愛を抱く自分としては、今回のヴィルヌーヴ版が独自の芸術性、創造性、時間配分でF.ハーバートが織り成した原作世界を執念深く追究している点に心打たれた。スパイスをめぐる情勢には植民地政策を、フレメンの描写にはアラビア世界のあれこれを想像させるなど、あらゆる場面に地球上の過去と現在と未来がないまぜになったかのような趣向を感じる。掴んでも指間から砂がこぼれ落ちていくほどの全貌を、製作者らは今後いかに描き続けるのか。憂いある瞳を持つ主演シャラメの運命をしっかりと見届けたい。
映画史的記憶を織り込み壮大な世界を構築したヴィルヌーヴの到達点
フランク・ハーバートの傑作SF小説「デューン」(1965)は、ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」シリーズにも影響を与えたことでも有名で、たとえば「Ep.6 ジェダイの帰還」に登場した砂漠の大穴から人間を丸呑みする巨大生物サルラックは「デューン」のサンドワームの借用だ。だから2021年の「DUNE デューン 砂の惑星」を観て物語要素などに「スター・ウォーズっぽさ」を感じるのはある意味当然とはいえ、SF文化を一本の大河にたとえるなら「デューン」の方が上流に位置することは知っておいて損はない。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、初期こそ緊張感に満ちたドラマの作り手という印象だったが、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「複製された男」の映画化(2002)でSF風味を足したのを皮切りに、「メッセージ」(2016)、「ブレードランナー 2049」(2017)そして本作と、すっかりSF映画の巨匠のような立ち位置になった。自然の景観に宇宙船という異物をナチュラルに存在させた「メッセージ」、砂嵐が吹きすさぶ過酷な世界を舞台にした「ブレードランナー 2049」など、過去作に連なるテイストの映像も嬉しい。
俳優陣では何といっても、ティモシー・シャラメの惚れ惚れするような“王子感”がたまらない。スラリと足が長く10頭身もありそうなスタイルの良さが、縦幅が長いIMAXのスクリーンで憎らしいほど映える。オスカー・アイザック、ジェイソン・モモアにもグッとくる見せ場が用意されている。
多くの観客が感じると思うが、「スター・ウォーズ」だけでなく、「アラビアのロレンス」や「地獄の黙示録」といった記念碑的な傑作を彷彿とさせるショットもちらほら。異世界を舞台にした壮大な冒険物語なのに、日常と地続きのような親近感や懐かしさを覚えるのは、そうした映画史的記憶が織り込まれているからだろう。
余談ではあるが、デヴィッド・リンチ版の「デューン」も嫌いじゃない。特に巨大な脳みその化け物みたいなギルドナビゲーターのグロテスクな造形などは、リンチの趣味が全開で最高だった。見比べると、異形の者への偏愛をさらけ出すリンチに対し、ヴィルヌーヴは上品で優等生的な絵作りかなと。
デビッド・リンチの汚名を、ドゥニ・ヴィルヌーヴが雪いだ
新しい「デユーン」が生み出されたことに、ひたすら感無量です。1984年にデビッド・リンチが監督した「砂の惑星」は、プロデューサー(ディノ・デ・ラウレンティス)によって無残に切り刻まれたバージョンが公開され、酷評を浴びました。リンチ自身も「私のフィルモグラフィーには載せてほしくない」と語っているほど。リンチのファンにとっても、心が痛い案件でした。
それから37年も経って、ドゥニ・ヴィルヌーヴが非の打ちどころのない完璧な「デューン」を創りあげたという事実は、驚きとともに、「信じられない」という感想すら覚えました。つまり「これ、製作費は回収できんのか?」という疑問です。
この映画は、前編・後編の前編に過ぎません。早く後編が見たい。しかし、後編が製作されるのかという不安もあります。世界中で大ヒットして欲しい、そして、後編がフルバジェットで製作されることをひたすら祈っています。
起承転結の起
part2の映像と音響が素晴らしいという話を聞いて、これは映画館で見なきゃということで急いで1を履修しました。SF自体あまり見ないタイプで且つ世界観も全く知らなかったので、まず理解するのが大変でした。キャラクター間の対立関係や作中独自の地名など視聴中は頭をフル回転させてなんとかついていけてたかな...?という感じです。またストーリーに関しても、国が滅ぼされてなんとか生き残って新しい仲間にも出会えて、さあこれから反撃だ!というところで終わったので次への期待感が残るエンディングでした。きっと物語の山場はここからだろうと思うので、消化不良のまま待つことなくすぐ次が見れたのは逆に幸運だったかもしれません。
難解すぎず、単純すぎず
このような映画はその世界観を楽しむのが一番だが、難解すぎてストーリーをたどるのに必死になったり、逆に先の展開がわかってしまうほど単純すぎたり、あとは思想の押しつけが強すぎてちょっと説教臭くなったり、と「入り込めない」ものも多くある。
その点、この映画は独特のテンポでの進行具合と映像のスケール感がとてもゆったりとしているのが良いのだろうか、観ていて非常に心地が良い。
Part2はしっかり映画館で鑑賞したいと思った。
100年後も観られる傑作?それとも・・・・・・
フランク・ハーバートによる傑作SF小説を、ドゥニ・ビルヌーヴ監督が再映画化した本作は、100年後も名作として語り継がれているに違いありません。
(ある条件付きですが)
IMAX規格での上映形態もあり”映画館で観てこそ”という映画ファンの気風を生んでいますが、実はバチバチにキマった画作りや見事な美術などは家のテレビで観ても遜色無い作品で、新たなクラッシックとして残り続けるだけのポテンシャルを持っています。
元々作家性の強いビルヌーヴ監督のセンスが爆発していて、どこを切っても金太郎飴のように素晴らしいの一言。どこで止めても絵画のようなビジュアルが詰まっている、濃厚な映画作品になりました。
きっとこの先々も繰り返し観られる作品となっていくでしょう。
PART2の公開でそちらも現在話題ですが、そちらは後半の展開が駆け足気味でそこについての手厳しいご意見も見かけます。
しかしながら、原作を知る諸兄なら、このPART1と PART2がまだ原作の1巻の終わりまででしかないことはご存知かと思います。
本シリーズの醍醐味はここからで、ビルヌーヴ監督がこの後の2〜6巻までを映像化してくれれば、初めて映画として完成するのかなと。
原作は、元新聞記者で戦争中は写真家として戦地に赴いた経験を持つ、フランク・ハーバートが、砂丘に関する取材経験などを活かして書いた、長大な本SFシリーズ。
その真骨頂は、現実に存在する人類課題を濃縮還元したような題材と、古来から存在する英雄譚を、見事にハイブリッドさせた点だと思います。
しかしこの巨大な歴史と設定とそして物語は、他では味わえないほど美しく不気味で荘厳ですが、映像として知覚するするにはあまりにボリューミー。
SFやファンタジー作品の栄誉であるヒューゴー賞を獲るも、映画化に関して様々な苦労がありました(ここでは省きますが)。
そもそもこの長大な物語をどう映像にするのか。原作者に短い脚本を書かせるなど、試行錯誤もありました。
そうした先人達のアイデアなどをベースに本映画化が成し得ていることも細部に伺えます。
映画の歴史上、ようやくデューンを作るだけの技術が各プロダクションに充実して来た今だからこそ、このシリーズは作られているのではないでしょうか。
観た方々ならお分かりでしょうけども、スター・ウォーズやその他様々作品群に多大な影響を与えた本家本元デューンが、ついに錦を飾る時が来たのでしょう。
時代が、映画が、デューンに追いついたと言えるでしょう。
ビルヌーヴ監督には続きを、最後まで作ってもらわなければいけません。
それで初めて、サイエンスフィクションと映画の世界に、揺るぎないクラッシックが生まれるのではないでしょうか。
ダイジェストのようだと言われたリンチ版みたいに、“未完の傑作”呼ばわりだけはされたくないものです。
というわけで、まだまだ今後が楽しみという本作。
皆でチケットを買って応援することで、この続きをどうにかして作ってもらい、皆でこの傑作シリーズを完結させましょう。
抑圧者と救世主
砂の惑星アラキスは貴重な香料資源の唯一の供給源であるため、ハルコンネン家は砂漠の民フレメンを抑圧しながら香料の採掘を独占していた。
しかし皇帝の権限によりハルコンネン家はアラキスを去り、代わりにアトレイデス家がアラキスの管理権を引き受ける。
アトレイデス家のレト公爵はフレメンに対して圧政を強いるのではなく、協力関係を結ぼうとする。
アトレイデス家の後継者であるポールは、夢による未来予知が出来るという特殊能力を持っていた。
それは彼の母親であるレディの影響もあるのかもしれない。彼女は帝国の政治にも関与する秘密結社ベネ・ゲゼリットのメンバーでもあり、彼女にも言葉で人を意のままに操ることが出来るという特殊能力があった。
ベネ・ゲセリットはフレメン側にポールは救世主であると吹き込む。フレメンはずっと救世主の存在を待ちわびていたのだ。
ともかくフレメンにとってもアトレイデス家との共存は決して悪い話ではなかった。
しかし実は帝国側は強大な軍事力を持ちすぎたアトレイデス家を滅ぼそうと企んでおり、ハルコンネン家をバックアップしながらアラキスの採掘基地に一斉に攻撃を仕掛けた。
レトは命を落とし、ポールとレディも砂漠へと逃れていく。
ポールが見ている白日夢のシーンが何度も描かれるが、それはこれから起こることの予知夢でもあり、ポールだけでなく観客もこれから起こるであろうことを知ってしまうことになる。
果たしてそれは確定的な未来なのだろうか。そうするとポールはどこかで命を落とすことになってしまうのだが。
フレメンの中にはポールのことを偽の救世主であると指摘する者も多いが、ポール自身は真の救世主になろうとしている。
果たして彼は運命を変えることが出来るのだろうか。
パート1となる今作品では逃げるだけで精一杯だったポールだが、次回作以降では救世主としてフレメンを導く姿が描かれるのだろうか。
確かにスケールは壮大で哲学的なテーマを持った作品であることは間違いない。
ホドロフスキーが映画化を断念し、デヴィッド・リンチが引き継ぐものの興行的に大失敗をした過去があるように、確かに一筋縄ではいかない作品だと思った。
単に映像の迫力だけで魅せられる作品でもないと思った。
個人的にはとにかく暗いという印象が残った。
あの『スターウォーズ』にもこの作品は影響を与えたと言われているが、あちらもダークサイドな一面はあるものの、愛嬌のあるキャラクターが多く一般的に受け入れられやすい世界観だと感じた。
こちらはとにかくダークな面ばかり目立ち、正直コアなSFファン以外にはあまりヒットしない世界観かなと思った。
砂の中を突き進むサンドワームの脅威はかなり迫力があって見応え十分だったが。
これだけ技術が発展している世界なのに、剣を使って戦う戦士たちの姿は何だかおかしかった。
そこまでドハマりはしなかったが、続編は必ず観ようと思った。
惑星の 領主の息は わー臭え🤢 チュートリアルだけで終わりやがったぞこのクソゲー!
砂の惑星”アラキス”の覇権を巡り繰り広げられる権力闘争の有り様を描いたSF叙事詩。
西暦10191年、惑星”カラダン”を治めるアトレイデス家は、皇帝の名により巨万の富を生む原料”スパイス”が眠る砂の惑星アラキスの統治を新たに任せられる。
しかし、それをよく思わないアラキスの前領主ハルコンネン男爵は、アトレイデス家から支配権を奪い取ろうと戦争の準備を着々と進めていた…。
監督/脚本/製作は『メッセージ』『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
アトレイデス家の嫡男、ポール・アトレイデスを演じるのは『インターステラー』『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ。
ポールの母親であるレト公爵の愛妾、レディ・ジェシカを演じるのは『ミッション:インポッシブル』シリーズや『グレイテスト・ショーマン』のレベッカ・ファーガソン。
アラキスを治めることとなったアトレイデス家の当主、レト・アトレイデス公爵を演じるのは『ドライヴ』『スター・ウォーズ』シリーズの、名優オスカー・アイザック。
ポールの指南役でもあるアトレイデス家の忠臣、ガーニイ・ハレックを演じるのは『アベンジャーズ』シリーズや『デッドプール2』のジョシュ・ブローリン。
ポールの夢の中に現れる砂漠の民”フレメン”の女性、チャニを演じるのは「MCU」版『スパイダーマン』シリーズや『グレイテスト・ショーマン』の、名優ゼンデイヤ。
アトレイデス家に仕える名うての戦士、ダンカン・アイダホを演じるのはテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や「DCEU」シリーズのジェイソン・モモア。
フレメンの長、スティルガーを演じるのは『007 スカイウォール』『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』の、オスカー俳優ハビエル・バルデム。
音楽は『ダークナイト』トリロジーや「DCEU」シリーズの、巨匠ハンス・ジマー。
👑受賞歴👑
第94回 アカデミー賞…美術賞/撮影賞/音響賞/作曲賞/編集賞/視覚効果賞!✨✨✨✨✨
第79回 ゴールデングローブ賞…作曲賞!
第75回 英国アカデミー賞…音響賞!
原作は作家フランク・ハーバートが1965年に発表した長編SF小説「デューン砂の惑星」。
この小説が映像化されるのは今回が3度目。1984年にデヴィッド・リンチが映画化しており、2000年にはテレビドラマ版が、2003年にはその続編が放送されている。
また、アレハンドロ・ホドロフスキーもこの小説の映像化に挑戦したことがあり、結果としてその制作は頓挫してしまったのだが、その顛末が『ホドロフスキーのDUNE』(2013)というタイトルでドキュメンタリーとして映画化されている。
ちなみに、宮崎駿はこの小説から大きく影響を受けており、1982年から1994年まで連載されていた漫画「風の谷のナウシカ」にはそれが顕著に表れている。
「史上最も売れたSF小説」とも言われているこの「デューン」ですが、実は読んだ事がありません💦映像化作品に触れた事もないため、今回が完全なる初デューン体験。
ふんふんなるほど。白人酋長が砂漠の民を率いて戦いを挑む、という『アラビアのロレンス』(1962)をSFに翻訳したような作品なんですね。…まあ『アラビアのロレンス』って観たことないだけど。でも、70年代にはデヴィッド・リーンに監督のオファーがあったって話だし、多分この認識は間違っていないんだろう。
「ナウシカ」の元ネタなんでしょお?くらいの浅い予備知識で本作を鑑賞した素直な感想。これまんま『スター・ウォーズ』じゃん!
主人公が高貴な血族の”選ばれしもの”で、敵対するのは銀河帝国。シスの暗黒卿みたいなやつがボスで、フォースを使うジェダイみたいな組織があって、ハン・ソロみたいな兄貴がいて砂漠の惑星にはタスケン・レイダーみたいな種族とサルラックみたいな巨大な砂中生物がいると…。超未来なのに武器はサーベルが主体だし、うんこれもう立派な『スター・ウォーズ』の新作や!
もちろん、これほど似通っているというのはヴィルヌーヴが『SW』から影響を受けているという事以上に、ジョージ・ルーカスが「デューン」に影響を受けていたという事なんだろうけど、映像作品としては『SW』の方が歴史が古いし有名なわけで、やはりこういう映画を観ると「うーん、『SW』みたいだなぁ…」なんてついつい思っちゃう。後年生み出された数々の『SW』ワナビーと本作は全く立場が違うということはわかっているんだけどね。
まぁそれは置いといて。
本作が面白かったのかつまらなかったのかというと…。
デューン…⤵︎
つまんなかったですはい。
冒頭からナレーションと説明台詞の嵐。
惑星アラキスを支配するハルコンネン家はスパイスと呼ばれるエネルギー源を採掘することで巨万の富を得たが突如としてその任をとかれ代わりに惑星からだんを治めるあとれいです家がその後任となったがそれはぎんがこうていのいんぼうで、砂漠にはふれめんという先住民がいてぼいすというちょうのうりょくがあってしーるどはゆっくりだときかなくておかあさんはべねげせりっとでそこのきょうぼはどくしんしでごむじゃっばーるはいたいいたいでくいさっつはでらっははえらばれしもので…。あーー!!リーサン・アル=ガイーーーブ!!
マジで全然頭に入ってこない。特に悪いジェダイ評議会みたいなベネ・ゲセリットという組織に関しては何が目的なのか全然わかんねぇ…。こういうのって小説だと「えっと…。これどういう意味なんだっけ?」と前のページに戻って調べることができるけど、映画だとそういう訳にはいかない。わからないままどんどん先に進んじゃうから終始ほげっとしながら鑑賞するハメになってしまった。
大体砂漠の惑星の名前がアラキスって…。デューンじゃないのかよ!じゃあデューンってなんなの?…と思って調べたら「dune」って「砂丘」つー意味なんですね。ならロケ地は鳥取県?
とはいえ、ややこしい専門用語で埋め尽くされたSF映画というのはそんなに嫌いじゃないし悪いことだとも思わない。
SFはいかに魅力的で実在感のある世界観を構築出来るのかに係っているみたいなところがあるわけで、そういう意味ではこの映画の世界観の作り込みは相当なものがある。専門用語の嵐に加え、謎の宇宙語や手話による会話、唾吐きや砂歩きなどのフレメン独特の文化など、微に入り細を穿つ設定が映画の土台となり物語をがっしりと支えていることは間違いないだろう。
要するに、何言ってるかよくわからないけどそれが魅力的な物語内世界を生み出しているだから、それはそれでオッケーということなのです。
この映画の問題は、クソ長いにも拘らず設定を広げるだけに終始してしまっていること。起承転結の起だけで2時間半…。いやーキツいっす😓
多分これ、『SW』だったらあのオープンニングクロールだけで全部説明しちゃうと思う。
遠い未来、はるかかなたの銀河系で…。
デーンデレデレデレデレデンデデーン♪🎉
惑星アラキスで戦争が起こった!アラキスを支配するレト・アトレイデス公爵を、前領主であるハルコンネン男爵と銀河皇帝が結託し攻撃を仕掛けたのだ。からくも危機を脱したアトレイデス家の嫡男ポールとその母である公爵の愛妾ジェシカは、砂漠の民フレメンの下に身を寄せる…。
うん、これで良いんじゃないすか?
退屈なところはすっ飛ばして、いきなり一番面白いところから物語を始める。こういう長大な物語はこの「SWメソッド」で描くのが正解だと思う。まぁ原作ファンは納得しないかもしれないけど。
クライマックス、チャニが「驚くのはまだこれからよ!!」なんてドヤ顔し始めた時ゃ腰を抜かすかと思った。俺の2時間半返せバカっ!!
つらつらと設定だけを述べる薄い物語に加え、ヴィルヌーヴらしい辛気臭い画面と、ハンス・ジマーらしい退屈な音楽。これで眠くなるなって方が無理。
「ファイナルファンタジー」や「テイルズオブ」など、日本のRPGゲームにも大きな影響を与えている「デューン」。それもあってか、なんかゲームのチュートリアルを延々とプレイさせられている様な感覚に陥ってしまった。○で攻撃!×でジャンプ!L1で回避!とかやってたら、それだけでゲーム終わってしまったみたいな。それなんてクソゲー?
シールドというガジェットを使った剣戟は映像映えすると思ったし、レト公爵の臭い息攻撃とそれを喰らったハルコンネン男爵が酸素不足になった水槽の魚のように部屋の隅っこにプカーッと浮かんでいるところなんかはシリアスギャグって感じで結構笑っちゃった😂
砂虫の迫力も言うことなかったし、そういう映像表現の面白さは確かにあるものの、全体的には地味で退屈。惑星アラキス同様、どこまでも不毛な景色が続く映画でありました。
典型的な貴種流離譚である本作。だが、本当に貴種が流離するだけで終わってしまった。続編ではちゃんと帰還してくれるのだろうか?
「ポールたちの戦いはまだこれからだ!完!」みたいなことにならないことを祈る。
重厚な造り
いやぁ面白かったですね これは劇場で観るべき映画です
自分はAmazonプライムでiPhoneで見ましたが イヤホンなので音響はたっぷり楽しめました 結局皇帝は出てきませんが2で出てくるでしょう パート2は面白いでしょうね この1作目は序章といってもストーリーは充分展開していますよ ただ3もあるようなそぶりを見せているので そんなに長い話しなのかなと もともとデビッドリンチの作品でかなり有名でしたからね しかしこちらは完成度 映像美 音響がすごい 人を操れるスターウォーズのフォースみたいな力もでてきます パート2は今ロードショー中なので観に行きたいですねえーえー この監督の作品はプリズナーを見ましたが面白かったし腕があるようですね 星は5点満点しか付けようがないできですね良くできています
あくまで個人の感想なので気にしないでね
普段あまり作品のことはヒドくは言わないんだけど、この映画はそもそも画面がずっと暗くて誰が何をやっているのかよく分からない。主人公の青年も逞しさが見受けられず、たいした修行もしてないのに(そう見える)、未来が見えたり戦闘が強かったりする。会話も抽象的な内容が多くて分かりづらく、どの登場人物にもちょっとしたユーモアのかけらもなく感情移入できない。悪者たちもいかにもで薄っぺらくて深みが何もない。物語もダラダラ進んで、世界観やストーリーにも全く惹かれなくて、(評判良かったので)いつか面白くなるんだろうなと最後まで観たけど「あ、後編へなのね」でした。久しぶりにあまりにもな作品だったので、思わずレビュー書いちゃいましたけど、ま、あくまで個人の感想なので気にしないで下さいね。
評判の割には
レビューの点数と評判を見てめっちゃ面白そうだし、Part2も上映されるからとりあえず鑑賞。
普段SF映画を見ない自分にはあんまりハマんなかったな。
サンドワームが印象に残ったくらい。
とりあえず続編も見る。
砂漠版スターウォーズ?
プライムビデオで予習。
全体的に砂漠版スターウォーズのような内容でした。
広大な砂漠で繰り広げられる戦いは迫力満点で、トンボみたいなメカが飛行する場面はSFチックでかっこよかったです。
ストーリーは複雑であまり理解できなかったですが、一人の若者が必死で生きようとする話かなと解釈しました。
とりあえず、最新作を観る前に少しでも知識を身につけることができてよかったです。
面白い
思わせぶりなフラッシュフォワード映像が結構多めで、主人公の超能力設定なのだろうが、ストーリーの面白さを止めてしまっていると感じた。パート2への期待は高まるが、本作単体で見ると物足りなさはある。
宇宙船などマシーン系や、SF的な衣装のビジュアルがとてもカッコよく、それだけでも飽きない。陰謀渦巻く星間戦争のお話なので色々と大げさに動いていく。そのダイナミズムに十分見合う映像のスペクタクルは、見ていて楽しかった。
めちゃくちゃ面白い
今作も星5です。
預言者とか救世主の話ですが、
その伝説を作った宗教自体が、
利権のために作られた組織です。
アメリカ特有のヒーローが勝つ話ではありません。
この原作が50年前なのが驚きです。
序盤は難解かつ意味不明な用語が飛び交うが、 後半はそれが繋がってい...
序盤は難解かつ意味不明な用語が飛び交うが、
後半はそれが繋がっていく気持ち良さがある。
迫力のある王道SFで面白かった。
2が楽しみ。
物凄い重厚感
映画館で観たかった…!
スマホのちっさい画面にイヤホンで鑑賞(泣)そんなレビューに需要はあるのか?ある!多分!スマホのちっさい画面でも楽しめることを伝えたい!
只今絶賛上映中のPART2が観たくて復習がてらPART1をサブスクで観ることに。もう、開始5分で圧倒されました。映像から伝わってくる緊張感、巨大な戦闘機、かっこいい戦士達、世界観に呑み込まれます。
何より音楽が凄い!重低音をこれでもかと轟かせ、この砂の惑星の世界観を見事に表現しています。バグパイプが出てきたのも嬉しかったです。作中、超高度な文明や技術が織りなす中、バ、バグパイプっすか!?なんかチグハグな楽器の登場にテンションが上がります。
そしてサンドワーム。このクソデカサンドワームが凄い。異様な存在感を放っています。砂を巻き上げて物凄い勢いで移動する様は恐怖すら感じます。
ストーリーは少し難しかったです。ストーリーというか、聞き慣れない固有名詞がたくさん出てくるので、セリフを聞くたびに、ん?何だっけそれ?となってストーリーに集中できなかった感じです。とはいえ、物語が進むにつれ慣れてくるので、最初よくわからなくても大丈夫です。それに、大まかにストーリーを掴めていれば十分楽しめると思いますし。
冒頭の「夢は深淵からのメッセージだ」。凄くクールでインパクトがあります。この言葉こそ、この作品の中核を担っているのかな?という印象。
とにかく音楽!サンドワーム!
PART2はこれを絶対に映画館で体験したいと思います。
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