DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
全566件中、101~120件目を表示
さりげなく美しいヴィルヌーヴの世界に浸る快感
ドゥニ・ヴィルヌーヴの作品はさりげなく美しい。何というか一見して驚くような美しさではなく、後からじわじわきて、いつかどっぷり浸っているような美しさなのである。
「ブレードランナー2049」はリドリー・スコットの伝説的作品の続編でありながら、独自の魅力を見せていたし、「メッセージ」「静かなる叫び」「プリズナーズ」のどれも印象が深い。
そして、この「DUNE」である。
原作はベストセラーSF小説で、それに影響を受けた「スター・ウオーズ」を今度はヴィルヌーヴが引用するという形らしい。
小生は原作をずいぶん以前に読んだのだが、内容は単なるスペース・オペラでほとんど忘れてしまった。「スター・ウオーズ」にはもう完全に食傷させられた。リンチ版の「デューン」は安っぽくて途中で放棄。本当に感銘を受けたのは本作だけである。
砂、砂、砂…の世界は「アラビアのロレンス」で見事に描かれているが、それに引けを取らない手触りや質感が伝わってくる。砂漠の民の生活は奇妙にリアルで、その乏しい色彩の中で豊かなグラデーションが美的快感を生み出し、この世界に浸っていることが嬉しい。
そもそも内容はあまり意味がないのだが、続編を作ってくれるならまたあの快感を味わえると楽しみになる。
どう捉えて良いか分からない印象のまま…
デヴィット・リンチ監督の「砂の惑星」を
再鑑賞して、この作品に臨んだ。
リンチ作品の予習があったことと、2部作に
して事細かく描くことが出来たためか、
話の展開に理解が進んだ。
また、おどろおどろしいリンチ作品に比べ
映像も洗練された印象があった。
しかし、
どう捉えて良いのか分からない物語だ。
原作は誉れ高いSF小説とのことだが、
未読なので、
それが原作のせいなのか、あるいは、
原作に迫りきれていないためなのかは
分からないが、何故か「砂の惑星」の話の世界
そのものに入り込めない感覚。
その原因の一つに、私にとっては、
この作品から何を感じ取れば良いのか、
と言う基本的なモヤモヤ感がある。
リンチ作品を観た際は、
主人公をキリストに見立てている印象も
あったのだが、
この作品は2部作の前半ということなので、
その回答を得ることも出来ない。
従って、「SW」のようなワクワク感や、
「2001」での壮大な宇宙への想い、
またリドリー・スコットの
「ブレードランナー」の生命への想いにも
至らず、
ましてやドゥニ監督自身の「メッセージ」での
時空への不可思議感も湧いてこないので、
ひたすら洗練された映像の世界に浸ること
だけにしか傾倒出来なかった印象だ。
今年公開の後半の作品で
その答を得られるのかは分からないが、
いずれにしてもこの作品単独での評価には
躊躇せざるを得ない鑑賞となり、
リンチ、ドゥニ両監督の「砂の惑星」には
共に肩透かしを食ったような鑑賞に
なってしまった。
荘厳なIMAX映像は素晴らしいけど、長いなぁ。
特に予備知識無しに観た作品。映画の半分以上過ぎたあたりから、キャラクターの多さと世界観の大きさの割にそのストーリー展開の異様な遅さから、続編有りきの作品ってことは解ったが、それを差し引いても二時間半の上演時間は冗長に感じる。広大な砂漠で展開される壮大な映像表現は劇場(しかもImax)で観るべき作品であることは間違いない。ただ、この作品自体が次作への振りである為、もう少し語り口をテンポアップしてコンパクトに見せて欲しかった。いまいちワクワクに欠けるが、それでもドゥニ監督らしい奥行のある荘厳な映像美はしっかり堪能できる。
MEI作!
原作に忠実
予想外に概ねは原作に忠実な骨太な作りとなっています。
3部構成のようなので、続編の出来に影響されるとは思いますが、1作目としては大満足です
。
今回のポールには少年要素も王子様要素もちゃんとあって良い。
ポールを心配するジェシカが原作よりもナーバスな感じで、個人的にはちょっと違うなと感じてしまったけど、他の大部分ではクールビューティーな威厳を維持してくれていたのでよしとする。
ダンカンがけっこうムキムキで陽気なアニキキャラで、自分のイメージとはちょっと違ったけど、それほど問題には感じなかった。
ただ、昨今の米国映画の「ポリティカルコレクト」な要素として、やや無理矢理に特定の人種の役者を配置しているのが目につき、せっかくのSFなのにその瞬間に現実に引き戻されてしまうのが惜しかった。
これで終わりではないDUNEシリーズ1作目
砂歩き
圧倒的なビジュアルに魅了された
何度か落ちた…
映像美
未来すぎて
SF超大作の序章
1万年後の惑星?
全566件中、101~120件目を表示