DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
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壮大な世界観と対比する一人の少年の成長
題名からわかるようにスターウォーズのようなSF巨編だ。
当初作者がこれを書いたときの時代的背景からなのか、どうしても正邪という観点が先に立ってしまう。
物語の動機は非常に単純な資源だが、そのために行われる直民地化の構造は、昨今まであった奴隷貿易と、いまでもはびこるアンフェアトレードと同じだ。
SFというのは、物語の何処かで『設定』について説明しなければならないが、ここでも水やスパイス、サンドワームなどが説明される。
そもそも、様々な文明はどのような科学的進化の過程があるのかは、想像上自由だ。
この世界も正邪があり、宗教的概念とそれに準ずる占いが社会的地位が高いことを表現している。
主人公の少年には不思議な能力がある。未来を見ることができる能力だ。
しかしそれはあくまで現時点でのことで、全部当たる訳では無いし、見たいものが見えるのでもないが、自分の意思決定に関するものは頻繁に見る。
世界観や科学的技術などは大きく違いがあるものの、何故か戦争に使うのが刀だ。さしずめ武士道といったところなのだろうか。
少年は、自らの出生の秘密や母が占い師と席巻させたこと、父の死、友情で結ばれた師匠の死を受け入れながらも、母を連れて敵から逃れ、サンドピープル(仮称)の仲間になるところまでを描いている。
最後の主人公の決闘は、明治時代、または西部劇の頃の感覚だ。つまりいまの現代社会を他の惑星を背景に描いている。
サンドワームの襲撃、側近の裏切り、敵の侵入と敗北… お決まりの設定ではあるものの、アクションを随所に入れ込んで見るものを飽きさせないようにする工夫と、迫力のある乗り物などの壮大な世界観は素晴らしかった。
壮大な物語の序章
Atreides! Atreides! Atreides!
全編にわたって素晴らしい美術が展開される。
この一点においてだけでも満点をつける価値がある。
宇宙帝国を舞台にした超能力、超科学のある世界
貴族間闘争を主軸にしたストーリーは騎士道物語のようなわかりやすさ
技術的な描写は控えめでSFの難解さはない。
「宇宙スケールのファンタジー作品」として捉えるのが正解
それでいて作品世界の奥行きが感じられる作り込みは
SFとしても満足感が高い
原作小説が出版されてから年数が経っていることもあって
洗練された作品に仕上がっている。
・皇帝の勅命
・アラキス到着からのセレモニー
・スパイス採取機
・砂虫
は必見
『メッセージ』、『ブレードランナー2049』でも感じたが
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はSF映画に対しての理解度のレベルが違う。圧巻
高い完成度、SFファンとして大満足の作品
続編も期待
リンチ版も好きだが、こちらも洗練されていてよい。
かなり良い。ヴィルヌーヴは出世したな。
冒頭、レジェンダリーのロゴが出て、いやな予感がしたが、さほど影響はなかったかと。
キャストも非常によかった。とくにポール役のティモシー・シャラメはすばらしい。宇宙でも強大な力を持つ一家の跡継ぎではあるが、本当はあまり後を継ぎたくない。しかも彼は砂漠の救世主になる可能性があるなどと言われて、そのプレッシャーに揺れ動く心を繊細に表現している。ほかのキャストも映画の世界にしっくりとなじんでいてよかった。ただ、ゼンデイヤだけは浮いていた。アクの強い俳優が多い映画なんだけど、みんなちゃんと溶け込んでいたのに、ゼンデイヤだけは、浮いている。彼女は「グレイテストショーマン」の時はよかったんだけど、スパイダーマンも違和感があった。
宇宙船のデザインは、「メッセージ」の延長線上にあるように感じた。ダサいんだかかっこいいんだかよくわからない。ただ、重量感がきちんと表現されていた。スターウォーズだとデザインはかっこいいんだけど、軽そうな感じがする。そういうところも映像技術の進歩なのかなと感じた。遥か未来の設定なのに、結構アナログなところもおもしろかった。たぶん現代のテスラのほうが未来的なデザインだと思う。
音楽はハンス・ジマー。この人の音楽を聴くといつも「ブレードランナー」のヴァンゲリスを思い出す。ただ、もっとエッヂが効いていてかっこいい。現代的なのだろう。
肝心の物語は、アトレイデス家が皇帝の命令で砂の惑星に移住するところからはじまる。以前の支配者であったハルコネン家は退陣している。アトレイデス家は砂の惑星で採れる香料を採取する任務をおっているが、ハルコネン家の残していった設備では、ノルマは達成できない。そんなとき、ハルコネン家が攻めてくる。実は皇帝とハルコネン家は結託していて、宇宙で絶大な力を持つアトレイデス家を滅ぼそうとしていたのだ。
物語の構造としては、砂漠の救世主になることを運命づけられている主人公のポールが、自らの使命を知り、あらがうが、やがて受け入れるというもの。古典的な英雄譚だ。
起承転結でいうと、おそらくは起がおわったあたり、もしくは承の前半くらいまでか。つまり、かなり途中で終わる。ただ、ポールの成長という意味では一区切りしたあたりまで描いているので、いきなりぶった切られた印象はない。
ポストスターウォーズとして宣伝されているが、ep4~6を期待するとがっかりすると思う。ep1~3なら、まあそうと言えなくもない。それでもスターウォーズはエンターテイメントの要素が強く、魅力的なクリーチャーもたくさんでてくる。DUNEはそういうのはない。政治的なかけひきであるとか、人間の心が揺れ動くさまを描くほうに重点を置いている。もちろん映像的なかっこよさはあるけれど、スターウォーズ的な空中戦とか、ライトサーベルを使った戦いはない。冒険活劇のテイをとってはいるが、内面的な葛藤を描く術にたけている映画だと思う。
第三弾まで作るかもしれないという話なので、非常に楽しみだ。
序章
クオリティ高い!
SFだけど主演俳優の演技は◎
CSで録画視聴。SFは初めて観るが、内容は個人的にも平凡。
ただ、テイモシーシャラメ、レベッカ・ファーガソンの演技は良かった。
もう少し、時間をコンパクトにしてほしい。
次回作は来年公開だが、ここにオースチン・バトラーの出演が決まったなら
むしろDUNE続編は注目してみたい。
おもしろいじゃん
もちろん映像やストーリーは凝っていると思うが…
ティミー目当てで鑑賞。 映像、音楽、衣装どれも素晴らしく、作品の世...
みんなのレビューで補完
吹替で復習しました。
砂虫が怖く主人公がみる夢が何とも魅惑的、オーニソプターもリアルで、次作に膨らむ期待感
ドゥニ・ビルヌーブ 監督による2021年製作(155分/G)のアメリカ映画
原題:Dune、配給:ワーナー・ブラザース映画。
メッセージとブレードランナー2049ですっかりファンになったドゥニ・ビルヌーブ 監督作品だが、前史という感じで感動はあまり無い。ただ、襲いかかってくる砂の中にいる怪物(砂虫)の造形や映像等、画面のリアリティや迫力には感嘆。主人公が見る未来に起こるだろう夢の表現も、何度も登場するゼンデイヤの褐色の肌と強い眼差しのせいか、どこか甘く艶かしくて魅了的であった。
独裁者率いる軍隊との戦いの描写、広大な砂漠の描写やそこに生きる獰猛な生物、それと対照的な緑溢れる温室的存在など、宮崎駿のナウシカの世界と良く似ているなと思いながら見ていた。まあ実際は、宮崎駿も本映画原作のフランク・ハーバートによる「デューン砂の惑星」の影響を受けているということなのだろうか。
宮崎アニメでも登場していたが、トンボの様に翼をパタパタとして飛行する乗り物(オーニソプター)がリアルに美しく空を飛ぶ姿は、映画の中でも初めて見た気がする。コレだけでも、取り敢えず拍手という気はした。
全体的に、次作のためのプロローグ作品という印象で、次の本編?が、とても楽しみである。
監督ドゥニ・ビルヌーブ、製作メアリー・ペアレント、 ドゥニ・ビルヌーブ 、ケイル・ボイター 、ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr.、製作総指揮タニヤ・ラポワンテ、 ジョシュア・グローデ 、ハーバート・W・ゲインズ 、ジョン・スパイツ 、トーマス・タル 、ブライアン・ハーバート、 バイロン・メリット 、キム・ハーバート 、リチャード・P・ルビンスタイン 、ジョン・ハリソン、原作フランク・ハーバート、脚本ジョン・スパイツ 、ドゥニ・ビルヌーブ 、エリック・ロス、撮影グレイグ・フレイザー、美術パトリス・バーメット、衣装ジャクリーン・ウェスト、 ロバート・モーガン、編集ジョー・ウォーカー、音楽ハンス・ジマー、視覚効果監修ポール・ランバート。
ティモシー・シャラメポール・アトレイデス、レベッカ・ファーガソンレディ・ジェシカ、
オスカー・アイザックレト・アトレイデス公爵、ジョシュ・ブローリンガーニイ・ハレック、ステラン・スカルスガルドウラディミール・ハルコンネン男爵、デイブ・バウティスタラッバーン、シャロン・ダンカン=ブルースターリエト・カインズ博士、スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソンスフィル・ハワト、ゼンデイヤチャニ、チャン・チェンドクター・ユエ、シャーロット・ランプリング教母ガイウス・ヘレネ・モヒアム、ジェイソン・モモアダンカン・アイダホ、ハビエル・バルデムスティルガー、デビッド・ダストマルチャンパイター・ド・フリース、バブス・オルサンモクンジャミス、ゴルダ・ロシューベル、ロジャー・ユアン。
うーん
この物語はかなり古いSF小説が起源で色々な作品に影響を与えているのだとか、映像化もなかなか難しかったのだと聞く、、、
世界観や建物、乗り物だったりの造形美は結構好きだったけど私には、ちょっと物足りなかったかな。
主人公が母親に長い間、訓練されてたという割に、そんな強さを感じないし肝心のボイスも使いこなせていない、ちょっと中途半端というか、、、続編で危機を迎えて力が覚醒するパターンなのか?
シールドも科学が発展してる割に、あっさり貫通されて王様が暗殺さたり、あのシールドが兵士の標準装備なら当然、破ろとする武器は出てくるわけで、王様なのになんの対策もしてないのは、、、他にもちょこちょこ気になる点はあったんですが、総じて言うと本来ならこちらがオリジナルなのだと思うけど、映像化に時間がかかった為か、既に見聞きした事のあるものの範囲を超えないのでSFを観る時に感じるワクワク感が少し私には物足りなかったです。
続編ものは続きを観たくなるものなのですが、あまり食指が動かないですね。
敷居が高い本格的SF
デイヴィッド・リンチ版「デューン/砂の惑星」は、
かなりクセの強い作風で、バカっぽい映画だったが、観易かった。
今回のドゥニ・ヴィルヌーヴ版は、
格調高い、本格的SFという感じで、敷居が高い。
極端に言えば、バカにはついて行けない(苦笑)
まず、最初の1時間でダメな人は脱落(寝て)しまうでしょう。
この最初の1時間を楽しめる人には、たまらない作品となってます。
俺は観てまず、映画館で観なかった事を後悔した!
コレ映画館、特にIMAXで観てたらもっと堪能出来ただろう!
そのぐらい世界観を完璧に作り上げていた!
2部作らしいが、3部作くらいでやってほしい!
それにしても主演のティモシー・シャラメの美しさときたら!!
男の俺でも見とれてしまう程の美青年!
ブラッド・ピット級に売れる事間違いなし!
ヴィルヌーヴ祭り
マジでお笑い一つ無い、シリアス過ぎる内容の映画。新たなるスターウォーズ誕生か?と、胸を躍らせたが、2回以上観ると全く違った印象を受ける。やってる事は帝国軍と反抗軍の戦いなのだろうが、もっと奥深く神秘的な内容なのだろう。フォースの代役であるヴォイスなる未知なる力もまだ明らかになってないしね。パート2を観るまでは完全な評価は出来ないが、この時点で大変良好な評価ですね。キャストも素晴らしく、特にシャラメも中々目力が有り今後が期待出来る俳優でしょう。シレッとサノスが素の状態で出て来てて、少しクスッとしました。小さっ笑
世界観や最新テクノロジー、砂の惑星に潜むフレメンやサンドワームなど、どれを取っても素晴らしい出来だが、個人的には効果音や音楽が合わないと思ったけどね。何か狙い過ぎてる感が自分には合わなかった。もう少し静かにシンプルな音楽の方が良かったと思うけどな〜。
霧の惑星まで
劇場に行かなかった以上、この作品の正確な価値は測れないとは思いますが。。
Amazonで吹替版を観た↓
作品ごとに好悪はあるものの、ドゥニ・ヴィルヌーヴはああいう芸風の人なので、この内容を彼に任せた以上こうなることは避けられなかったと思います。
なんで基本は依頼した側の問題っていうのは前提として。
まず、ビジュアルはよい。モダニズム建築とか好きな人にはこのミニマル感、侘び感がビビッと来ることでしょう。そこは私もご多分に漏れず。
たとえば砂の惑星に行く前の、地元の星でシャーロットランプリングを見送ったあと、霧の中に宇宙船の光が見えてるとことか、SF!って感じで痺れました。
そういう意味で、前半は楽しかったのです。ただ、この監督はいつもだけどストーリーのカロリーに対して呎が長いんだ。
2時間半かけてスターウォーズep.4の途中で終わってる感じ?
長いのが悪いんじゃなく、起こることに対して相対的に時間がかかってる。
そうするとどうなるかっていうと、単純に飽きる。決してテンポが悪いわけじゃないのにだんだん飽きてくる。
で、飽きた結果早く終わんないかなーとなってしまう。
劇場だったらトイレ問題も手伝って、後半さらに浮足だっていた可能性も。。
リンチ版も原作も履修していませんが、ここのレビューで挙げられていたようなディティールはだいたい把握できたので、なんだかんだ原作の要素は丁寧に拾われていたんじゃないでしようか。テクノロジーは未来だけど、やってることの中身は中世の騎士とか時代ものっぽいという。
ビジュアルは魅力的だしギミックもいろいろ楽しかったけど、話は地味だしまた長そうなんで、次こそ劇場で!とは思えなかった。
しょぼい
前情報を何も確認せずにAmazonプライムTOPにあったので鑑賞しました
めっちゃSFと思いきや恒星間移動が出来て謎のシールドが張れるのに武器はナイフで戦列歩兵って...
基本地上戦で飛び道具は使用せず、己の肉体が武器って感じで未来感出しつつやってることは中世でちぐはぐ感しかない
悪い皇帝と悪い伯爵に一族族滅にあって主人公大変、現地民族と一緒に巻き返すぞ
これにめっちゃ綺麗な映像と造語盛沢山で壮大な音楽を付けました
スタイリッシュな映像を並べただけの特に意味の無い人間ドラマで監督の自己満足感満載で面白くはないと感じた
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