「アイム・スティービー・ファッ〇ン・ワンダー」15年後のラブソング kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アイム・スティービー・ファッ〇ン・ワンダー
人生のどこかでリセットが必要なんだよ。失われた過去、そんな過去と決別するためにはリセット・ボタンさえあれば大丈夫。アルコール中毒だった時代、はっきりしない恋人とだらだら付き合っていたりと。ひょっとしてコロナ後の世界でも何かを断ち切らねばならない転機が訪れるのだろう。
恋人ダンカンは映画学などを教える教員だったが、家に帰れば引退したミュージシャンのタッカー・クロウに心酔して、マニアックなまでの収集家となっている。それはファンサイトをも立ち上げ、仲間とともに音楽を共有するほどだ。一緒に暮らしているアニーは彼の聖堂=オタク部屋にも入れないほどだ。
博物館で出会うお婆さんの言葉も強烈だったし、今もなお運命の人を探している妹も対照的で面白いかった。行方知れずのミュージシャンがこんなにも身近で、アニーがオタクよりも彼の気持ちがわかるという皮肉も強烈だ。
アルバムチャートで43位になった“ジュリエット”を最後に忽然と音楽界から消えてしまった理由も興味深いものだったし、タッカー自身がどこでリセットしようかと悩んだ末にアルコール中毒になってしまったのだろう。子だくさんだったところもユニークな設定だし、ミュージシャン生命の再起を叶えてくれるパートナーにも出会えなかったのだろう。
音楽を理解するのは、聞き手の皆さん。実はそんな意味じゃないんだよと歌手が言っても、人それぞれの受け止め方はあるんだし、この辺りは難しいところかも・・・
関係ない話なのですが、ジュリエットといえばKALAPANAの「愛しのジュリエット」が懐かしいところです。
ヒャッハーシリーズ三本!? こう言うのって一気に観たくなりますよねw
私は本日12:30開始で3本でした。レイトショーが無いので、微妙に本調子とは行かずですw
音楽の方は、ちょっと守備範囲外でしたが、メールやり取り場面のバックが好きでした!