「【#HomelessLivesMatter】」パブリック 図書館の奇跡 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【#HomelessLivesMatter】
レビュータイトルを、#BlackLivesMatterにかけて、#HomelessLivesMatter としてしまったが、この作品のメインテーマは、実は、そこではなくて、英語の映画タイトルそのもの、「公共」とはなんぞや、ということだ。
大学の講義のケーススタディになっても良さそうな感じだ。
ホームレスの緊急シェルターは、ボランティアを主力としても、市が公的に運営しているものだ。
そうしたヘルプがあって、前にホームレスだったスチュアートは、現在、図書館で職を得ている。
寒波で市の緊急シェルターに人が溢れ、受け入れることが出来ない人が多く出てしまった。
凍死するかもしれない。
さて、図書館は、緊急の緊急シェルターとして利用可能だろうか。
図書館はパブリックなものだ。
でも、主な利用者は、一定以上の所得を得た人が多いし、もしかしたら、皆さんも経験したことがあるかもしれないが、少し風体の良くない人がいると、職員に抗議したり、出て行くように促す人がいたり。
危害を加えたわけでもないのに。
公共のものなのに。
東京都港区の青山に児童会館を作る計画が明らかになったときに、周囲の住民が、そんなものを近所に作られたら、近隣地域の付加価値が下がると言って抗議した人が沢山いたことを思い出す。
このニュースに触れたとき、感情的に、なんて心の貧しい人達だろうと思った人は多いと思うが、いや、公共という観点から考えるべきではないか、それが社会的な合理性ではないかと考えた人は、どれくらいいただろうか。
この作品の面白いのは、図書館をホームレスが占拠するという事態になったこと、すったもんだはあったものの、スチュアートやホームレスは実は穏健で、一部の政治問題化させたい者や、メディアが騒ぎ立ててるだけで、実は、問題の本質を見誤っていること、そして、その顛末を通して、観る人に、待てよ、これはどうあるべきか冷静に考えなくてはならない、公共は差別の上に立っているものではないはずだ、等々、考える機会を与えていることだと思う。
日本は、近年、豪雨災害も多く、学校の体育館など公共施設に避難するケースはものすごく多い。
そこに差別はない(はず)。
政治家に転身をはかろうとしている検察官や、騒ぎ立てるメディアを他所に、スチュアートとホームレス、そしてボランティアの団結は、胸をスッとさせるが、それはそれ。
僕は、考えるべき、常に考え続けるべき題材なのだと思った。
> その顛末を通して、観る人に、待てよ、これはどうあるべきか冷静に考えなくてはならない、公共は差別の上に立っているものではないはずだ、等々、考える機会を与えていることだと思う
素晴らしいです。ナイスレビューだと思います。そして俺はこの映画が好きです。でもまだ「怒りの葡萄」を読んでません。お恥ずかしい
おはようございます。
最近、”官僚とは(特にキャリア)如何にあるべきか”と言う、ドキュメンタリー作品を観ました。
”公共”と少し、視点が似ているのではないかな・・、と思いましたので・・。
それにしても、前法務大臣は、ナカナカですね。当選後、”何にもしていない奥さん”も含め・・。大臣になる人って、平気で嘘を付くのですね・・。
何だかなあ・・。何で、こんな人が法務大臣に任命されたのだろう・・。
政治家、官僚は、民の事を第一に考え、仕事をすべき人なのに・・。
(殆どの方は、無茶苦茶頑張っている事は重々承知しています。)