「強敵!貯金箱」さんかく窓の外側は夜 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
強敵!貯金箱
幽霊が見えるという特殊能力によって疎外感を覚えていた三角(志尊)は、除霊師・冷川(岡田)に誘われ助手として働くことになった。半澤刑事(滝藤憲一)の依頼により連続切断殺人事件を調査することになるが・・・といった展開。
幽霊が見えることに人とは違うと感じられる孤独。母親にも言えないつらい日々を送っていたというところがなかなか良い設定で、彼を触媒として霊力を増幅させる冷川もいい。半澤が“信じない”という徹底した立場を取っていることで、トライアングルの緊急避難所も作れるといった具合だ。序盤では志尊淳のリアクションが面白いし、霊のVFXも素晴らしい。ぞーっとした。
猟奇殺人は誰かが呪いによって操られ、その根底には新興宗教があった!ヒウラエリカ(平手)の存在も彼らの調査に絡んできて、やがて過去を探るという特殊能力まで・・・と、やり過ぎ感も満載。霊だけではなく相手に入り込むという能力、呪いをかけることができる能力なんて、もう頭がついていかなくなる。宗教もカルトというより“オカルト”宗教!もう、超常現象大好きという方にしかオススメできない展開だった。
そんな中でも「霊よりも人間のほうが怖い」という台詞や、特殊能力があっても単なる個性としての寛容性といったものも感じられる。特に和久井映見の優しさには癒される。
『ザ・ファブル2』、『ファーストラブ』の予告編を見てからの鑑賞だったので、え?え?と混乱してしまい、あの美人女優があっという間に退場という贅沢な使い方も・・・
コメント失礼します。確かに盛り込みすぎでしたね。可能であれば宗教云々や過去の因縁はカットしてオカルトホラーに特化してくれた方が個人的には好みだったなと感じました