「スリーコードと真実!ところが、劇中のほとんどの曲がスリーコードだけでは弾けない真実」ワイルド・ローズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
スリーコードと真実!ところが、劇中のほとんどの曲がスリーコードだけでは弾けない真実
最初から感動した!そんな馬鹿な・・・刑務所出所からスタートすると言えば『ブルース・ブラザーズ』。そんな驚きとともに、カントリーとは言っても生ギターのオープンチューニングとスライドギターの音色にとりあえず感動してしまったのです。もう頭の中は「サントラ欲しい」。
14歳の時から一緒にバンドやってるから♪と、パブのステージに飛び入り参加するローズ。歌ってた下手っぴな男を蹴落とすというワイルドでファンキーなシングルマザーのローズ。バンドメンバーも文句も言わず彼女に合わせていくといった展開を見せるなんてのも『ブルース・ブラザーズ』に似てると思った。
スコットランド・グラスゴー。タグを付けたまま時間制限を守らなければならない鬱屈した出所後のローズも、弁護士の力により外してOKになったときの陽気な笑顔がチャーミングだった。しかし、歌えば歌うだけ子供たちへの愛情も薄れ、やがてそれが原因ですんなり歌手デビューする夢も揺らいでしまうのだ。動画配信したりパーティでクラウドファンディングを募るという今風の展開も良かったのに、バンド練習と子供と過ごす休日を天秤にかけてしまったからだ。
カントリー(&ウェスタン)にこだわり、腕にはTHREE CHORDS AND THE TRUTHという刺青を施し、破天荒なまでに生きる姿はソウルフルながら心に響く歌声を披露するローズ。大好きなロンドンBBCのボブ・ハリスに直接会うこともできるのですが、楽器を弾くこと、オリジナル曲を持つことの大切さを知る。
パーティでのすったもんだの後、ナッシュビルのライマン博物館内のステージでいきなり生歌を披露し、ヴァイオリニストがそれに合わせるシーンがとてもいい。澄んだ歌声は天使のように会場に響くのだ。ここでの警備員のやり取りも絶妙。破天荒な彼女の心が見えてくる。カントリーとは何なのだ?!
とにかくムチャ歌が上手いジェシー・バックリー。エンドクレジットも注視したけど、ほぼ彼女自身が歌っていた。夢や希望までは奪っちゃだめよね・・・と、ローズの母親の言葉も良かった。かなり逡巡があったのだろうけど、決断も彼女らしいものだった。スザンナの女優ソフィー・オコネドーも素敵だったし、双子の男女も良かった。もちろん、ボブ・ハリスが最後のステージを観ていたことも嬉しくなってしまいます。カントリーなんて大した歌詞はないものだという先入観も変わってしまいました・・・
今晩は
たまーに、息子を時間を掛けた”手練手管”で映画館に連れて行くNOBUです。
・手練手管1.彼の好きな女優さんが出演しているが、内容的に一緒に行く相手がいないと察した時に”軽ーく”駄目もとで声を掛ける。滅多に引っかからないがたまに釣れる。映画の内容が私が一人で観に行くのがちょっと恥ずかしい(自意識過剰です・・。)映画の際に発動。
・手練手管2.彼が小さい頃から、私も見たい子供に害のない映画に連れて行き、映画に馴染ませる。(最初は、ジャッキー・チェンとジェイデン・スミス共演の「ベスト・キッド」デシタ。幼き彼のツボに嵌ったらしく、映画上映中必死に声を出さずに涙を流す彼にハンカチを渡して涙を拭っていました・・。
すいません・・。又、家人に叱られるのでこの辺で。
では、又。
自分はサントラ先に聴いて、ジェシー・バックリー目当てで観に行きましたが、いい作品でしたね。歌が上手いなあと思ってましたが、彼女はもともと歌手だったとは知りませんでした(^^)
おはようございます。
相変わらず、レビュータイトルが”絶妙”ですね。
私は、ジェシー・バックリーの歌が余りに凄いので(特に終盤)、」
鑑賞中、”故ジェフ・バックリーの隠し子かなあ・・”と真面目に思っていましたよ・・。
では、又。
サントラ欲しい・・。
僕にはカントリーというよりは、骨太なブルースに感じました。
サントラはいいですよ。Glasgowが劇中ライブバージョンとノーマルバージョンの2種類があって、しばらくは、毎日聴いてました。